井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

コロナ禍での病院・施設での面会制限の弊害について     井上しんご

2023年06月14日 | 枝光地域

委員会質問(案)コロナ禍での病院・施設での面会制限の弊害について

55番井上しんご

 

 コロナ期間中、市内の全ての病院や介護施設では、職員や利用者の感染予防や、クラスター発生を防止するという観点で、厳しい面会制限を行ってきました。家族の死ぬ目に会えなかった。入院して全く家族と話すこともできず、退院すると認知症になっていた。施設で子や孫に会うのが楽しみだったが、会うことができず、孤独な中で、最後を迎えざるを得なかったなど、人間としての尊厳、残りの人生の過ごし方の面で、著しい制限があったことは間違いありません。

 また、施設では、公園散策やバスハイクや、花見など様々なレクレーション活動を行っいましたが、コロナ期間中は全て中止されました。家族と会えない、外出できないことによるストレスは計り知れず、通所の方以外は、ずっと施設内での生活であり、認知症が進行したり、介護度が悪化したり、そのしわ寄せは利用者、家族が受けることとなりました。

 当然、患者さんを感染から守るということから行われたことであり、施設側も心苦しかったと推察されます。

しかし、クラスターを防げた施設は⭕️⭕️であり、面会断絶や外出禁止は、ただ単に生活や介護生活の質を下げただけだと言わざるを得ません。当初、新しい感染症の得体が知れず、施設側の責任感の強さから過剰反応せざるを得なかったかも知れませんが、現時点において、これまでの知見もあることから、科学的で、入所者の方の立場に立った対応が必要です。

政府は58日以降、コロナウィルスを、季節風インフルエンザと同じ対応に改め、特段の対応をする必要はない考えを示しています。しかし、今でも多くの病院や施設においては、若干、緩和されたものの、今でも面会や外出などの生活上の制限をかけています。厳しい制限があった2類から、特段の制限がない5類へと、対応ランクが下がったにも関わらず、相変わらずの制限をとることは、一重に、利用者さんや患者さんの人権や尊厳を侵害するという由々しき問題にも繋がります。

市は、民間の施設での対応なので、特段問題ないという姿勢でいいのでしょうか。コロナ禍と同じ制限を加え、その結果、介護度が悪化したり、病気になれば、それは即ち、本市の介護行政の範疇であり、利用者・患者の生活の質の向上と、尊厳確保という観点で、市として適切に指導することが必要ではないでしょうか。

先日、放映されたNHKの番組でも、面会制限の結果、認知症が進んだり、会話できなくなったり、人生の終盤にあたり、尊厳ある介護とは何かと考えせられる内容でした。

市として、市内の病院、介護施設、障害者施設などの入院や入所など、生活を行う施設について、アフターコロナ後の面会制限などの実態調査を行い、利用者や患者さんの生活の質を向上すると言う点で、自由な面会や外出などができるような指導・助言を行うべきです。市の見解を伺います。①


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