井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

一枝保育所の移転問題に対する福祉事業団の理事としての対応について

2008年09月04日 | 日記
一枝保育所移転問題をめぐる井上真吾議員の福祉事業団理事としての対応について(コメント)

一枝保育所を残してほしい、市民や保護者の皆さんの運動が広がり、マスコミなどで取り上げられて、子育て支援のあり方について、市政を揺るがす大きな問題になっています。これまで、市議会に対して、現地建て替えなどの陳情が2度、議会で否決される中で、9月議会においても、更なる議会に対する陳情も準備されていると聞いています。こうした、地域の皆さんの運動が広がる中、戸畑区選出の与党系のお二人の市会議員さんから、私の福祉事業団の理事としての対応がどうだったのかと、日本共産党市議団の方に問い合わせもあり、また、関係者と思われる方からメールで、事実確認についての問い合わせもあっておりますので、説明させていただきます。また、ご不明な点は井上(八幡東区西本町3-3-26、電話681-1885)、もしくは戸畑区の荒川議員まで直接、ご連絡ください。
 北九州市議会から2名、福祉事業団の理事に指名されるようになっています。2名は市議会の保健病院委員会(11名)の中から、抽選で選ばれます。私と森本議員はくじ引きで当選し、それを受けて市議会の推薦を受け、理事となっています。
 一枝保育所の改築については、3月28日に行われた、福祉事業団第236回理事会で提案されました。その中で、議案第5号・「平成20年度社会福祉法人北九州市福祉事業団事業計画及び収支予算について」の中で、保育所整備費の改築予算に盛り込まれています。社会福祉事業会計の施設整備等の中で、国・市からの補助金である、施設整備等補助金収入1億4千万円、(一枝については1億2千万円)の収入があり、支出として固定資産取得支出の中、建設仮勘定取得支出で2億3千万が組んであります。この2億3千万円が一枝保育所の改築費です。この議案第5号20年度予算書の中には、このように書いてあります。「保育所建て替えについては、平成20年度は一枝保育所の改築を計画しており、今後も老朽化した保育所の建て替え実現に向け、市関係機関等と連携し計画的に進めていきたい。」と述べてあります。現地建て替えするのか、移転するのかの説明はなされていません。あくまでも、改築のための予算でした。私は、一枝保育所の皆さんの訴えを聞く限り、建て替えはしてほしい。しかし、仙水町では問題がある。現地もしくは岩ヶ鼻来た公園に移転をしてほしいというのが、市民の皆さんの願いであると考えました。福祉事業団の提案は 場所は今後市と協議するとしており、改築についてのみの提案でしたので、この福祉事業団の予算議案には反対する理由がなく、賛成をしました。私も、この予算に対し、どう判断すべきか考えました。仙水町に移転すると言う前提で、議論することも可能でしたが、移転先については協議中としているのに、こちらが先走って質問することは、3月10日に、保護者の皆さんから出された、陳情第112号・「一枝保育所の移転中止等について」の審議に影響が出ると考えました。市民が出した陳情は重みがあるもので、例え市当局が仙水町への移転を決めても、「移転中止」の陳情が議会で可決されれば、市は移転することが出来なくなり、移転計画は白紙撤回になります。8000筆ほど集まった、市民の署名を前に、市議会の委員会でこの保護者の願いを成立させる可能性は残されていました。この3月10日に出された陳情は事業団の予算理事会の後、4月14日に審議をされました。この中で、この審査の中で、保護者の現地建て替えの意志の強さが改めて、示されました。しかし、私も保護者の皆さんから、話をお伺いし、建て替えについては誰も反対していない。市が事業団に提案した仙水町の場所が問題である。仙水町への移転の中止を求めて、私と柳井議員は論戦しました。委員長が採決することを提案し、私はもう少し時間をかけて、審議することを求めましたが、日本共産党以外の会派が継続審議の動議を否決し、陳情112号も、日本共産党以外の反対で、否決されてしまいました。市当局は議会での陳情否決という判断を受けて、仙水町への移転を進める口実が出来きました。いわゆる、市民の代表である市議会が現地建て替えを否決し、仙水町への移転を容認したというのが、議会が市当局に発したメッセージになったからです。こうした意味で、議会で保護者会の陳情を審議した市会議員の判断は大きな重みを持つものでした。私と柳井議員の二人だけしか、保護者会の皆さんの陳情に賛成しなかったと言う事実は、議会人として非常に残念でした。
しかし、4月14日に審議された陳情は大きな意味を持ちました。3月議会の平成19年度補正予算の中で、市当局の仙水町への移転を前提にした、国からの補助金収入の増額補正予算を提案しました。これは、3月議会の保健病院委員会の中で、日本共産党以外の賛成で成立しました。仙水町への移転が保健病院委員会で容認された結果となりました。しかし、その後、保護者の皆さんが提出した、移転反対の陳情が提出されました。陳情が議会に出された以上、この陳情の審査が行われ、改めて保護者の陳情についての議会の判断がでるまでは、仙水町への移転計画の進行は一旦ストップすることになりました。というのは、陳情が採択されれば、仙水町への移転が出来なくなるからです。そして、3月28日に行われた福祉事業団の理事会では、保護者の陳情を受けて開かれることになる、4月14日の保健病院委員会において、仙水町への移転が白紙になる可能性がありました。ですので、事業団の理事会では場所については、提案できなかったというのが、事実で、保護者の陳情が移転先を決めるのを一時ストップさせる力となりました。そして、4月14日の委員会で現地建て替えの陳情が否決されたのを受け、5月29日に行われた、第237回福祉事業団理事会の中で、一枝保育所の移転先について、初めて、仙水町の市有地を事業団が借用する提案がされました。この理事会の中で、私は「一枝保育所保護会は仙水町への移転に反対している」と主張し、現地建て替えを提案しました。この議事録は公開されています。この間の経過を考えると、市民、保護者の皆さんの「建て替えはいいが、現地もしくは一枝校区内へ移転してほしい」との要求を受け、①3月議会の補正予算の仙水町への移転を前提にした、補正予算には反対し、②3月の福祉事業団の一枝保育所の改築予算委は賛成をし、③5月の理事会の仙水町への移転すすめるという提案には反対の意思を表明しました。4月14日と8月21日に行われた、保護者会の現地建て替え、もしくは、岩ヶ鼻北公園への建て替えを求める陳情には、どちらにも賛成をしました。これが、一枝保育所改築をめぐる、福祉事業団の理事として、または市議会議員としての私の対応です。今後、9月議会にも新たな請願が出されると聞いておりますので、これまでどおり、市民の負託にこたえて行けるよう、最後までがんばります。また9月議会においても、北橋市長に対し直接、一枝保育所保護者会の声を無視して進めている、移転問題について、市長質疑において正す考えです。議会への傍聴などしていただき、市長や当局の行動をチェックし、改善を求める運動を通じて、市民が主人公の市政実現のために、今後とも力を尽くします。どうぞよろしくお願いします。  井上真吾