まだできる事はある

人間を慈しむ事さえ出来ない人が、わが国を指導してきたとしか、思えません。今こそ私達の目指すべき道を本気で考えるべきでは。

片道切符で火星に人類を

2012-08-18 17:39:53 | 宇宙エレベーター 

「片道切符で火星に人類を」 8/18

 面白そうな宇宙バラエティ番組が拝見できそうですが、週一回の番組だとしても50回をこえる放映となる訳ですから、さすがに飽きてくることでしょう。

 もちろん火星への進路は取りません。60億ドル(約4700億円)の資金集めは到底困難ですので、火星移住への予行演習として人工衛星による居住生活を番組として放映することとなるでしょう。

 番組の構成しだいでは、視聴率の取れる人気番組となる可能性も無いとは言えないでしょうが、多分つまらないものになる可能性のほうが大でしょうね。

 現実の火星移住は宇宙エレベーターの技術が完成しない限り、今後200年は無理だと思います。

 前回、2010年4月21日に掲載した「火星への有人宇宙旅行」をご参照ください。

 

 「片道切符で火星に人類を」、壮大なリアリティー番組企画が始動

AFP=時事 8月15日(水)13時25分配信

 【AFP=時事】世界中の目が米航空宇宙局(NASA)の火星探査車キュリオシティー(Curiosity)の活躍へと注がれる中、オランダの企業家が立ち上げた民間プロジェクトチームが、NASAに先んじて火星への人類到達を目指している。しかも、その一部始終をリアリティー番組として放送するというのだ。ただし火星に着陸する宇宙飛行士たちに渡されるのは、片道切符だという。

  とても正気とは思えない企画だが、プロジェクト「マーズ・ワン(Mars One)」の関係者は大真面目だ。NASAが掲げる目標より7年も早い2023年までに飛行士4人を火星に着陸させる計画で、来年にも志願者の募集を開始する。

  専門家たちは懐疑的だ。しかし、「マーズ・ワン」には心強い支持者がいる。1999年のノーベル物理学賞を受賞したオランダのヘーラルト・トホーフト(Gerard 't Hooft)氏だ。同氏はAFPの取材に、次のように述べた。

 「最初の反応は『これは絶対無理だろう』だった。けれどプロジェクトを精査してみると、実現可能だと思うようになった」

 ■リアリティー番組化で資金調達

  プロジェクト発案者は、風力発電所で働いた経験を持つメカニカルエンジニアのバス・ランスドルプ(Bas Lansdorp)氏(35)。物理学者や工業デザイナー、広報スペシャリストとチームを組み、各国の宇宙機関がしのぎを削る有人火星到達競争に挑む。

  試算したプロジェクト予算は60億ドル(約4700億円)と、NASA史上最大のミッション・キュリオシティーの予算(25億ドル)の2倍以上に上る。ランスドルプ氏はオランダ発祥の史上初のリアリティー番組「ビッグ・ブラザー(Big Brother)」の仕掛け人の1人、パウル・レーマー(Paul Romer)氏との出会いから、この莫大な資金を集めるのにリアリティー番組を活用するという着想を得た。

  計画では、宇宙飛行士の選抜と訓練から、何か月にも及ぶ火星への旅、そして火星での飛行士たちの生活まで、全てをテレビ放送する。

 「この冒険をメディアスペクタクルとすることで、資金は調達できる」とランスドルプ氏。マーズ・ワン計画に多くの不確定要素があることは認めつつ「火星征服こそ、人類史上最も重要な一歩になる」と、プロジェクトへの思いをAFPに語った。

 ■「片道切符」の火星コロニー

  宇宙船や火星での居住施設の建造は、「最も適任な」企業にアウトソーシングする。飛行士の選抜と訓練は2013年に開始し、2016~22年には宇宙ステーションモジュールや食料、ロボット車両などを火星に向けて送り出す予定だという。

  第1陣の飛行士たち(男女4人)は、2023年4月に火星に着陸。10年後にはおよそ20人が「コロニー」を作り、科学実験や生命の痕跡の探査などを行う計画だ。

  火星の環境は平均気温マイナス55度、大気の大半を二酸化炭素が占める苛酷なものだが、飛行士らの生活に欠かせない酸素は火星地下の水分から製造するという。

  これまで火星への有人宇宙飛行を試みた者はいない。火星までの航路で浴びる放射線の被ばく量に人間が耐えられるかどうかにも疑問がある。また、1960年から始まった火星探査計画で無事火星に到達できた宇宙船は半分ほど(その大半はNASAのプロジェクトだ)しかなく、宇宙船を火星から地球に帰還させる方法もまだ存在しない。

  したがってマーズ・ワン計画に参加する飛行士たちは、火星で人生を終えることになる。その死さえ、テレビ番組の題材となるのだ。この点について倫理的、法的な問題があると指摘する声も出ている。そもそもマーズ・ワン計画は実現を目指してはおらず、資金集めが目的なのではないかとの批判もある。

 ■専門家らの見解は

  仏ストラスブール(Strasbourg)にある国際宇宙大学(International Space University)のクリス・ウェルチ(Chris Welch)教授(工学)は、火星への有人着陸には前向きだが「1か所に4人を着陸させ、そこで生活させるのはかなり困難だ」と指摘する。何より、火星地下の水分から酸素を取り出すことは「理論上は可能」だが、実現できるかどうかは全く分からないという。

 「技術面から見て、成功の確率は50%だろう。ばくちのようなものだ」とウェルチ教授は述べ、テレビを通じて60億ドルもの資金を集めるのも難しいだろうとの見方を示した。

  欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)の火星探査計画「ExoMars」に携わる専門家のジョージ・バゴ(Jorge Vago)氏は、火星には乱気流があることから、マーズ・ワン計画のように同じ場所に2つの宇宙船を着陸させるのは事実上不可能だと分析する。「仮に、居住施設を建造するロボット車両が(飛行士たちの乗る宇宙船の)100キロ、いや20キロ先に着陸したとしよう。それだけでも非常に厳しい状況になる」

  バゴ氏はさらに、太陽の爆発で宇宙に放出されるイオン化物質で宇宙飛行士が「やけど」をしたり、宇宙船が損傷する恐れもあると語った。

  一方、地元オランダの宇宙関連企業で作るオランダ宇宙協会(Netherlands Space Society、NVR)は、全面的にマーズ・ワン計画を後押しする。ヘラルト・ブラウ(Gerard Blaauw)会長は同計画の公式ウェブサイトで、「メディア産業と航空宇宙産業をまたぐ先見の明のあるアイデア」だとランスドルプ氏を絶賛。「この2つを合体させたというだけで、マーズ・ワン計画には注目する価値がある」と太鼓判を押している。【翻訳編集】 AFPBB News

 



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