271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

同じ本を2冊持っている(その10)『ご冗談でしょう、ファインマンさん』

2011-07-28 04:13:36 | 読書
ファインマンさんの『物理学』は愛読書で、いずれはここで取り上げたいシリーズですが、読んで面白いのは『ご冗談でしょう、ファインマンさん』である事は衆目の一致するとことでしょう。岩波の現代文庫にも収められていますが、老眼ではきつい活字の大きさ、やはりB6版が嬉しい。
私の好きなのは、数学科の連中を暗算で鼻を明かし、ブラジルで日本の珠算の達人と計算競争をして勝つ話「ラッキー・ナンバー」、最後に出てくる「カーゴ・カルト・サイエンス」などでしょう。題名がポルトガル語の「 O Americano,Outra Ves !」(ああ、またあのアメリカ人か!)はブラジルネタでも取り上げたいくらいです。
大貫昌子さんの訳は良く出来ていると思いますが、数学の話や俗っぽい表現は英語ではどうなっているのか、気になると原文を見たくなります。amazonで探すとペーパーバックが直ぐに見つかり、それも安価で嬉しかったです。

ファインマンさんは若い頃、ヒッチハイカーから「南米はええよ」と聞いて、勤務先のコーネル大学で語学教室にもぐりこみスペイン語を習います。でも本能の赴くままにグラマーなブロンド娘のいるポルトガル語教室に行かなかったことを悔やみます。ひょんなことからブラジルで仕事を見つけてもらい、今度はポルトガル語の個人レッスンです。

ブラジルに着いたファインマンさんはリオのアメリカ領事館の人からサンバ・スクールを紹介してもらい、サンバに熱を上げます。スクールと言っても学校という意味ではなくて、メダカの学校のように群れを意味します。日本ならば阿波踊りの「連」でしょう。
『物理学』の序文にはファインマンさんが太鼓を叩いている写真が載っているので、担当したのはこれかと思いましたが、小さなフライパン=フリジデイラ( Frigideira )でした。

最初は上手く演奏できずに、"O Americano,Outra Ves !"と怒鳴られ、バンドのお荷物でした。でも熱心に練習したお陰で立派なリズムセクションに成長。以下のような見事な演奏者になれたようです。




日本人の私はこのフリジデイラを聞いていると、これはチンドンだな、と思ってしまいます。




前橋の「チンドン・スクール」の練習場所は以下の地図に示す喫茶店「小町」です。



ファインマンさんが昔の日本に来たら、子供のようにチンドン屋を追っかけたかも知れませんね。

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