271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

リング形ブランコ不思議体験

2010-10-08 05:21:20 | 遊具
今年も長野県上伊那郡宮田村の商工祭に参加しました。10月2日(土)に遊具を搬入・組み立てを終え、翌日のためにシートで覆いました。宿泊も昨年と同じペンションです。夕食後もビールを飲みながら学生さんと楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

翌日は9時頃から遊具に加速度センサー等を取り付け、データ取得の準備です。ビデオカメラも4台(うち一台はハイビジョン)用意しています。この動画と同期をとるために大きな時計が置いてあるのがお分かりでしょう。

遊具の傍に設営したテントにノートPCを置いてデータを蓄積する算段。問題なくデータは蓄積されていました。

午前10時にお祭が始まりました。

同村の商工会の会長さんのご挨拶です。会長さんの会社は主に発電用のタービンブレードを製造しています。ユニークな技術を武器に取引は全世界に及びます。
多くの中山間地の村が人口減少=過疎化が進む中、この宮田村は人口が増加しているのは立派です。

アンパンマンショーには多くの子ども達が来てくれますが、人口増加が実感できます。
宮田村には日本発条、タカノのような大きな事業所があるので就労の受け皿があるからでしょう。海外からの研修生の姿も見かけました。
ここに本社を置く「パブリックレコード」もユニークです。日本で唯一アナログレコード・マスターディスクを生産しています。

今年の試作遊具は箱ブランコの一種「リングブランコ」の改良型です。

このブランコは内部から漕げない(エネルギーを注入できない)、外部から押す・引く動作で揺動させる、質量が大きい、これらの欠点から事故が起き易かったと言えます。

これらの欠点をリンク機構によって回避することを目指したのが今年の試みです。リンクを使って軌道を変更するという発想は昨年と同様です。


今年のブランコも重心の移動をブランコの周期にシンクロさせれば、ブランコを内部から駆動することが可能です。動作を観察するために途中から高速度撮影を使っています。


ただ振幅の違いによって周期が変化するので、上手く漕ぐためにはちょっとしたコツがあります。これを直ぐに会得した子供さんは大きく振らせることが出来ます。乗り心地も普通の円軌道ではないので「不思議体験」になっています。

今年は畑村先生も駆けつけて頂き、取材も入りました。

  ↓ポチッと応援お願いします!
にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 産直市場グリーンファーム(... | トップ | 今年のヒガンバナ(その後) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

遊具」カテゴリの最新記事