Kind of Good 2

日々の暮らしをつぶやいています

「三婆」 松竹座にて

2019-06-18 20:11:21 | 日記
歌舞伎や文楽はよく行くのだが「放浪記」以来久しぶりに現代劇を見ることが出来た。
大竹しのぶ、キムラ緑子、渡辺えりさんの個性が丁々発止と繰り広げられ、
面白くて笑っていたけれど「老いる」という現実を見せられた。
観客もそれ相当のお年寄り。
行く道を見せられたようで笑ってもいられない。
何回ものカーテンコールで拍手する手が真っ赤になった。

原作は有吉佐和子さん。1961年が初版、もう58年となる。
最後の幕で見事な年寄りを演じられて座にどよめきが起こった。

でも今の80歳はもっと若々しくてもっと元気ではないだろうか。
実際周りの方も82,3歳でもプールに通い、英語やパソコンと毎日行くところがある。
演出も変わるのではないかと思う、人生100年と言われるご時世。

老後に2000万円~3000万円の貯えが必要なそうな。
そんな不安を感じさせる結果は受取れないとかどうとか。

年金生活者の我が身も全く他人事ではない。

帰り道、心斎橋も薬屋さんがまた増えて、買い物の袋を両手にいっぱいのいつもの情景。

百貨店でぶらぶらと洋服を見ていたら、とても素敵なブラウスがあった。
でも値札を見てびっくり。10万円。Tシャツも2万円から5万円。
宝くじでも当たらないと到底買えないなあ。
貧乏だけどお芝居を観に行けたり、元気に歩けたり、それだけでも十分ありがたいことなのかも。

帰りの電車で隣の席にランドセルを背負った男の子が「日本の給料 職業図鑑」という本を読んでいた。

へえーこんな本があるのだ。つい声をかけてしまった。
「どんな職業がお給料高いの?」「野球選手。」なるほど。
地味な縁の下の力持ち的な職業はどれくらいのお給料なのだろうか。
小学生の子供がこの数字を見て、どんな選択をするのだろうか。
熱心に本を読んでいる子にそれ以上声をかけることは出来なかった。

幕ノ内のお弁当も時間がなくてコンビニで買い、お茶もしないで帰ってきたので少し上等なお肉を買って贅沢な気分に。
所詮老女の贅沢はこの位のもの。あぁあ!!
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