スカーレット手帖

機嫌のいい観客

『セイヤー』それは、教義伝達曲 -功徳を積めば見つめあえるのか-

2014-02-24 | テニミュ
前回はコチラ

まとめて書こうかなと思ったけれど、非常に濃い・かつひとりよがりな話になったので分けました。
きょうはわりとナチュラルに気持ちわるい描写が続くと思いますので、
テニミュにズタボロにハマっている者の戯言を許せる場合に限り、この無我の境地の奥に潜む扉を開けてください。



==扉==
(わりとかんたんに開く)

そんなこんなで、けっこう満足したなあと思い、迎えたカーテンコール。
おなじみの「We are always together」は、客とキャストのコール&レスポンスナンバーだ。
Say、ヤー!(他、各キャラクターの楽しいかけ声を客がオウム返しする)とやりながら、
曲の後半では、ランダムにキャストが会場に下りてきて、客席に愛想を振りまいてくれる。
誰が来るかは、その時によりけり、なのだが…

今回なんと、唯一神オゴエ様が目の前に降臨される事態が発生した。

振り返ってみれば、
生テニミュが、
 六角×1
 立海×1
 比嘉×1
 全国氷帝×5
 四天宝寺×1 のここまで累計9回

映画祭(挨拶or観ナイト)が('12と'13合わせて)4回
DVD発売イベントに1回

キャストの子を間近で見れる可能性のあったものは、
ここまでで合わせて全部で14回。
(なんかもっともっと時間をテニスに費やしているような気もするが
 ぜんぶDVDとライブビューイングだった。自習タイム)

ああ、ついにこの日がきたのね。

私はサイドシートの一番はしっこの席だった。
曲の序盤岸本くんが走りぬけていき、そのあとはもう誰も来ないのかなー、と思っていたら
オゴエ様はうしろからタタタッと走ってきたかと思うと、ぱっと私の隣まで駆け上がり、
ふと驚いたような感じで目を見開いて、そのまま目を合わせてニコっとして、手を振ってくれた。

体中の血管が広がり、私は息が止まった。

オゴエ様は帽子をかぶっているのもありますが、顔が一般的な猫ぐらいのサイズしかなかった。
お化粧をほどこされているので、目がめちゃくちゃ大きかった。
もう美しいとしか言いようがない。
ほんの1,2秒のことだったと思うけれど、私にはかなり、胸に去来するものがあった。
神様は、まわりのお客さんにもさわやかに手を振って、またタタタタッと駆け戻っていった。

最後の方で眼の前の通路をを謙也役の碕くんが駆け抜けていった。
彼とも目が合った。アイラインを入れた目がガッと開いた残像が頭に残る。
私も全力で手をふった。セイヤー、セイヤー・・・!

思いがけないことで半分失神状態の中、自然に頭のなかで考えたこととしては、
「どうしたらあの人はもっと喜んでくれるかな…」
ということである。
そして、先ほどのアイコンタクトはもっとその調子で功徳をつみお布施を出せとの思し召しだろうか… と思う。
ああ、私は教祖様に付きしたがう信者の心情と行動をなぞっている、と思いながら、
しょうもないもののために資産を投げうったりバカだな~っていう人いるけど、その気持ちってこういうふうに出てくるんだな、とふと、わかった。
そして終電が迫る中、ざわつく心をなだめながらなんとなく白石の写真(ハズレがなさそうとの判断)を買って帰ってきた。
パンフレットも(座長の)写真もポストカードセットも、すでに買ってしまってたので…
大きなこと言ったわりにしょぼい金の出し方ですみませんエクスタシー。DVD出たら買いますエクスタシー。

ところで前回の、映画祭の時も見て思ったのだけど、オゴエ様のファンサービスは、
いっぱい並んでいる小動物の頭をまんべんなくなでまわすような感じで、ためらいがない。
プチプチシートのつぶつぶを限られた時間の中で出来るだけおおく潰そうとしているような動き、
熟練主婦が金だらいで大量の米を洗うような手つきで、手をふってくれる。
行き届いて無駄がない。し、隔てがない。
それはなんとなく、職人の動きだよなあと思う。
きっとキャストみんな、そういうことができるように訓練していると思うけれど、
なんせ座長は3年以上やっている。バイトリーダーだ。(バイトじゃない)
この人の生活を考えてみる。
土日なんて、12時からマチネ18時ソワレ、終演後家帰ったらきっと23時近い。
リョーマやって帰ってご飯食べてすぐ寝て、起きてすぐ出かけてリョーマやって、帰ってご飯食べてすぐ寝て、起きてすぐリョーマ。
そんな生活もう3年以上だ。
どんどん自我もなくなるというか、自分かリョーマか、境目がなくなるだろうし
忙しすぎてあまりいろいろじっくり考える余裕もないと思う。
そんな中で、煮えたぎった思いを胸に、客席に陣取る女たち(例:私)に対し、へだてないファンサービス。
これこそ無我の境地だと思う。
なんか、泣けるわ。

そこまでのストーリーが胸に渦巻いて、
「うっ」
と、帰りの新幹線自由席、3人掛けの真ん中の席で
声出してうなってしまったことはひみつだ。
(ほんとのところどうなのかは知らない。でもそんなこと知らなくていいの。)

私も私で、テニミュのおかげで幸せな日々を過ごしている。
全国優勝までの限られた期間、私も無我の境地で、ネルケプランニング他業者さんに対して
功徳を積んで参りたいと思う。
そして、オゴエ様には、健やかで夢広がる人生を歩んでいただきたいと思っているのだ。

テニミュ四天宝寺凱旋公演とコラボに溺れるの巻

2014-02-24 | テニミュ
思い立って四天宝寺、凱旋公演に行ってきました。(2/23ソワレ)
来週千秋楽ですけど、長いことやってたよねえ。
ライブビューイングはチケット用意していますが、
やっぱり生でもう一回見たくなった。
禁断症状を発しました。金曜日に当日引換券を申し込んだ。

テニミュ10周年企画でやっているという、コラボレーション企画を見てみたかったので、
少し時間早めに東京ドームシティへ行きました。

家族連れ友人カップルでにぎわう列にならび
一人で観覧車に乗る(1000円)


3つプログラムがありましたが、やっぱりここから聞きたいなということで
小越×矢田プログラムにいたしました。
私がテニスに墜ちた曲「お前は青学の柱になれ」をおごえ様が挙げていたので感無量でした。
矢田ちゃんは関西弁で、やっぱりモテ男子の風情を隠しきれないと思います。


カフェ大盛況は大人気で満席満席。

とりあえず会場内ではテニミュ肉まんを食べた


テニミュ肉まん、1個300円。
味は正直、一般の方は食べない方がいいと思うよ、という感じでございます。
セブンイレブンのほうが価格3分の1で5倍ぐらいおいしいです。
ただし、これは涅槃団子と同じような存在の食べ物だと認識している。
そうすれば思うことはとくにない。だって食べ物ではない。御利益なのだから。


公演自体は、なんだか前見たときよりもアドリブ合戦のような感じになっていた。
ええんちゃう?大阪の学校やしな! と思います。
四天につられて青学が若干オモシロすぎているんじゃないか、と心配になりそうなところも。
冒頭の「のり巻き(「おにぎり」から変更)」と除き魔のあたりなんか、楽しそうだったわ~~
桜乃は3人ローテーションじゃなく、堀尾の早替えになってた。

個人的には、なんといっても
一氏&小春のバランスがよくなったとこがよかった。
小春役の子が達者なのは前回もよくわかったところなんだけど、
彼は輪をかけてふざけていて、なんなら今回はベンチにすわっている
手塚と不二の間に割って行ったりしていて、ほんとにいい持ち味でウケまくっていた。
一氏の子は「若い!」っていう感じが満載で、まだちょっと拙いな~ と名古屋では思っていたが、
なんかいろいろ試行錯誤があったのか、上手くなってたし息がぴったりになっていたような。新人さんは吸収が早い!!
シンクロのシーンの演出がやたら凝っていた。

それでいうと、金太郎もなんか上手くなっていたような気がする。
こいつを倒したい! は、前回はなんか「圧倒的子供」感がハンパなかったのだけど、
今回はすごくいい感じに。
登場シーンから金ちゃん感全開ながら、座長とのバランスを見つけたのかなーと思った。

不器用コンビのマスク装着時(だったかな?)の四天アドリブ(?)で、
金ちゃんにあだ名をつけて!とせがむメンバーがかわいかった。
白石「毒手!」
謙也「親の七光!」
銀さん「たこ焼き!」
小春「ひと!」 ←これが私のツボにハマってしまいました。かわいい。

あと、2幕はじめのオサムちゃんのアドリブコーナーがえらい長くなってた。
「謙也をええ大人の男にしたるでぇ~」ということで、謙也くんを巻き込んで
お客さん口説きごっこをやってた。ホストちゃんみたいで笑いました。
このアドリブの最後に、(靴で足痛めた女の子がいたらどないする?というお題だったか)
謙也がオサムちゃんをおぶって帰っていったのが受けたからなのか、
最後のあいさつのときには何組もおんぶで登場していた。いいですね。滋味あふれます。
橘さんは亜久津を肩車していたしね。

あっ、そういえば橘さんの金髪ヘアスタイルが、若干おしゃれ化していた。
前回見た時はもっとトップとサイドの長さが同じぐらいだったような気がするんだけど、
昨日はなんか最近流行ってるようなサイド刈り上げのツーブロック的な風情の金髪だった。

銀さんのお坊さん感は、今回あらためて絶妙だなと思った。
殺し屋感とお坊さん感の両立に長けていると思う。
「ぎーんさーん」とオサムちゃんに指示出されて、瀕死の河村を仕留めにかかるところとかたまりません。


前回もこうやってTDCで見て、そのあと名古屋で見て。
今回は名古屋で見てからTDC。
比べて思うこととしては、やっぱりTDCの一体感が私はなんか好きだ。

テニミュって、音楽もセリフもだいぶ爆音だと思うのだけど、
TDCは調整されているのか、客席にはちゃんと必要な音だけが聞き取れるようになっている気がする。
名古屋の金山のホールは、クラシック用だからなのか?、小さい音もやたら拾ってわんわん響きまくるので、
いつもちょっと聞き取りづらいのでございます。
とくにあのラリーのときの「ズンズンタンズクズンズンタンズク」っていうようなビートのナンバーで、その差をとっても感じます。
TDCでは同じ音量でも、メロディーおよびマイクで喋ったり歌ったりする部分とが
それぞれはっきりと聞こえるので、キャストの演技や歌が『上手くみえる』という感じがしますね。
ひいては全体的に「良い出来」にみえるというか。
前回夏は1バル(右)、2バル(左)で見てて、その時もよく聞こえた。
はじめてアリーナ座ったら、椅子はなんかイマイチだったんですけれど、
音響に関しては、私は現時点ではTDCがいいなーと思っています。
(より比べるためには大阪とか福岡仙台、青年館も行かないとね…)

そしてやなぁ、
今回、初のアリーナ席(1階)だったことによるありがたハップニング(happening)があったんですが。
書きだしたら濃くなったから、次回に回します。


つづきはコチラ