スカーレット手帖

機嫌のいい観客

セラミュの思い出

2014-02-20 | 好きなもの
夏休みに、セーラームーンミュージカルを見に行ったことがある。
小学3年生だったので、93年でいいのか。
田舎に住んでいたのに、なんでわざわざ、そんなものを見に行ったのか
今となってはあやふやだけど、なんかとにかく、見てみたかったのだと思う。親にねだった。
当時はまだネットでチケットなんて取れなかったので、
「なかよし」に付いていた応募要領を見ながら
チケット売りだし開始日に朝から、親と電話をかけまくった覚えがある。
なかなか電話がコールセンターにかからず、ようやくつながって取れたのがすっごく隅っこの席だったんだけど、
それでも、大阪の近鉄劇場(だったと思う)まで行って、セーラー戦士を演じるお姉さん方を見た。

セーラー戦士のビジュアルについては正直、だっせえなー、と思った。これはのちの特撮になったときもそうだったけど。
なんで素顔はかわいいのにかつらは変な髪型なのかなー、と。マンガの再現が不自然すぎると。
むしろレイちゃん(黒髪、地毛で行けそうな感じ)以外の役の子がかわいそうだと。
タキシード仮面は佐野瑞樹くんだった。当時ですでに20歳過ぎとかだったような気がする。
佐野くんはまあ、かっこよかった。(衣装タキシードだし)
ちょっと背が低かったけど。(これはうちのお母さんから指摘があった気がする。母よ…)

まあそれはそれとして、ストーリーとか、いろいろと細かいことは忘れてしまったのだけど、
1こだけ強烈に覚えている曲があって、サビの、
「めぐりめぐるロマンの中 恋はいつでも戦いね」
「あなたからの愛のムーンライト 浴びてわたしは 変わってゆく」

っていう歌詞とメロディーが印象的な曲。
セーラー戦士たちは中学生なんだけど、なんか全員、前世から結ばれた恋人みたいな人がいたと思う。
(その中核にいるのがセーラームーンとタキシード仮面)
私は原作マンガ、実は最終巻までは読んでないんだけど、
ドジっ子なのはセーラームーンみたいな印象とは裏腹に、実は初期の方とか、タキシード仮面が洗脳されたりして、
頑張ってるセーラームーンに迷惑をしばしばかけていたような気がするんだよね。
いくら好きで運命の恋人でも、こんだけ振り回されて(エリートの年上なのに洗脳されたりしてるし)、
しかもまもちゃんを助けるためにうさぎちゃんは仲間まで振り回したりしてるし、なかなかのダメンズではないのかな?
という印象になったときも実はちょいちょいあった。だけどそれが幸せなんだね。愛を浴びて幸せになれれば… 
この、悪と戦う乙女たちが、いろいろ振り回されながらも「運命の恋人との幸せ」みたいなもののために邁進する姿
っていうか、自分が信じた男と最後まで突き進もうとする姿には、なかなか壮絶な女のサガを感じるところがあり、
ただの萌えコンテンツのさきがけというだけではないすごい漫画だったと思う。
で、この曲のサビのフレーズは、なんかそういう女の側面を描いた曲として、セーラームーンの世界観に合ってるな、と思います。
当時はそこまでひねくれて考えてたわけじゃないと思うけど、
すなおに「セーラームーンっぽいなあ」と思って、好きで覚えてた。

んでその強烈に覚えていた曲の曲名が、わかりました。
「ラ ソルジャー」

1993 - Sera Myu - La Soldier

おっ、この公演見たんじゃないの私。

20周年のコンピレーションアルバムでは、トミーフェブラリーが歌ってるのね。
えらく洗練されたアレンジだと思う。
曲名が判明してすごくスッキリした。

単純にかっこいい!かわいい!!あんなのになりたい!!! っていう憧れだけじゃなくて、
反面教師的な意味も含め(?)セーラームーンはかなり自分の少女期の世界観に影響を与えたと思う。
セーラームーンの舞台になった街だから、ということで、東京勤務の時には麻布十番に住んだし。ミーハー!!!
あと、セラミュから20年経って、テニミュにはまっている私の人生、わかりやすすぎる!!!ちょろい!!!!!
去年のセラミュ見に行けばよかったなあ~