妊産婦のたらい回し事件に思う

　先週、二人目の孫が誕生しました。母子共に健康で何よりでした。娘は西東京市の職場の集合住宅で、主人と長女の３人で５階に住んでいます。エレベーターはありません。かかり付けの産院は、歩いて１０分の距離です。電話があったときは、すでに誕生してからでした。かねてから、その時はお願いします、ということで長女の幼稚園の友達のお母さんにお願いしてありました。隣近所でこのように助け合える付き合いをしていたことに娘の成長を喜ぶと同時に近所の方々に感謝します。
　一月ほど前に奈良県で、そして千葉県でも救急車による妊産婦のたらい回し事件が大きくテレビや新聞で報道されました。私も少子化社会で、いくら産科医師不足といっても、そんなことがあってはならないと思っていました。ところが、お医者さんから聞くと、妊娠した段階で検診にいき妊娠であれば「母子手帳」を持っていますが、それをやっていないそうです。ですから突然こられても、母体の健康状態
胎児の状態も不明ではとても怖くて受け入れられない、といっていました。
また、妊婦の検診は、健康保険が使えないので実費で３～５千円かかるそうです。
月に１回が、２回、３回そして１０ヶ月と考えると、必ずしも妊婦検診を受けるだろうか、たらい回しだけを胆略的に考えるだけでは解決にはならないと感じました。今の時代、出産に関わる入院と費用のシステムを考え直すべきではないでしょうか。