〔更新履歴:8/10追記〕
前回記事(ココ)では、タバコ・アルコールの害のリストが歪んで過大評価となった理由について、動物実験に原因があるのではないか(動物実験原因説)という可能性から眺めてみた。今回はより影響が大きいであろう、別の角度から眺めてみよう。
別の原因というのは、3.11後と似たような状況が3.11前にも存在していたのではないかということである。つまり、タバコ・アルコールは何かを体内に運ぶための単なる容器であって、その何かが混入した状態で吸引・摂取した結果、害のリストが過大評価となっているのではないかというものである(隠れ蓑容器説)。言い換えれば、タバコ・アルコールの固有の成分は人体にそれほど有害なのではなくて、何か別の起源を持った有害成分が混入したことが害のリストの過大評価に繋がっているのではないかというものである。
読者の方々は既に3.11後の世界を経験しているので不要かもしれないけど、まずは3.11後の状況をおさらいをしておこう。アルコールについては、国内だと米・麦が問題になると思うけど、例として二条大麦(通称ビールムギ)でみてみると、他力本願でいくと、サイト「SAVE CHILD」の記事から、
【食品】茨城県産「麦」の放射性物質検査結果、最高1キロあたり460ベクレル
2011.8.20
http://savechild.net/archives/7460.html (最高値の460Bq/Kgは、二条大麦のデータ)
3.11後のタバコについては、他力本願でいくと、ブログ「院長の独り言」から、
セシウムたばこを販売するJT
2013年05月10日
http://onodekita.sblo.jp/article/67016836.html
タバコやアルコールは単なる器であって、真打ちは・・・
3.11前の状況については、アルコールについては、麦由来(ウイスキー、ビール)でも似たような状況だったと思うけど、ぶどう由来でみると、数値データの入手も難しいので噂話のレベルだが、1990年代の赤ワインブームが関連していそうだ。某掲示板の緊急自然災害板から、
35 名前:地震雷火事名無し(東日本) 投稿日:2013/04/29(月) 20:44:08.12 ID:NmB8oe250
1995年にも、大企業の幹部で体を壊した人が多かったらしい。
「急な円高になると企業経営が大変でストレスになるから」と言われたが…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
企業トップ受難の年 円高が負担?重病や急死 経営戦列から離れるケース目立つ
1995.09.01 読売新聞東京朝刊 6頁 表有 (全1,130字)
陣頭指揮に立つ現役経営者が健康を害し経営の戦列から離れるケースが目立っている。
トヨタ自動車、沖電気工業でこの夏、現役社長が病気のため、相次ぎ退任したが、三十一日には、
キヤノンの御手洗肇社長が急死した。「歴史的円高の後には、経営者“受難”の時代が待っている」。
プラザ合意後の劇的な円高に一応の幕が引かれた後経営トップが相次ぎ倒れた八七年を思い起こし、
そんなジンクスを口にする経済人もいる。
〈87年の再来?〉
八七年は、働き盛りの現役社長が相次いで急死し、経済界にとって、“のろわれた年”だった。
服部一郎・セイコー電子工業社長、森山信吾・第二電電社長、中部藤次郎・大洋漁業社長、
大野良雄・資生堂社長ら、現役社長の死は一般に名の知られた大企業だけで十四人を数えた。
(中略)
□…企業の現役トップが健康を害した最近の主な例…□
氏名・企業名・ 当時の肩書 病名 その後
金岡幸二・インテック社長兼会長 くも膜下出血 93年7月に倒れ、死去。
盛田昭夫・ソニー会長 脳内出血 93年11月に倒れ、現在も療養中。名誉会長に退く。
鳥海巌・丸紅社長 胃のポリープ 94年12月に摘出手術。今年4月に完全復帰。
神宮司順・沖電気工業社長 脳こうそく 今年7月に倒れ、現在療養中。8月28日付で社長退任。
塚原董久・三菱自動車工業社長 胃の病気 今年6月に体調を崩し、入院。8月下旬から適宜出社。
豊田達郎・トヨタ自動車社長 高血圧症 今年2月に倒れ、現在療養中。8月25日付で副会長に。
御手洗肇・キヤノン社長 間質性肺炎 今年8月31日に死去。
52 名前:地震雷火事名無し(西日本) 投稿日:2013/04/30(火) 01:04:05.59 ID:D5wBXV1QO
>>25>>35
1987年は前年のチェルノブイリによる影響だろうけど、
1995年は1990年代前半の赤ワインブームが原因だと思われる。
欧州の汚染されたブドウで作られたワインが、
大量に日本で消費された時期だからね。
ワインの場合の問題は、ぶどうを洗わない点にあるのではないだろうか。これは安物ワインなら当てはまらないかもしれないが、高級になればなるほど当てはまりそうな気がするのだが・・・。Yahoo!知恵袋から、
ワインを作るときは、ブドウは洗いませんか? ブドウの消毒液は、すごい量だと...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1446713779
ここでは1986年後の状況しか考えていないけど、1986年以前にもまた別起源の同種のものが混入していた可能性があるだろう。
3.11前のタバコについても、アルコールと同様な状況が成立していたのではないだろうか。タバコでも、前出ブログ「院長の独り言」の記事でも指摘されているように、タバコの葉を洗わないようだし、更に葉のブレンドの問題もあるだろう。後者については、某掲示板の緊急自然災害板から、
743 名前:地震雷火事名無し(千葉県) 投稿日:2013/05/10(金) 02:36:30.73 ID:KFTssI7S0
>>733
>>外国産のタバコであっても40種類のブレンドの内に日本のタバコの葉が入っている可能性もあるとのこと。
故に日本で流通する全てのタバコに放射性物質が入っている可能性が否定出来ないという内容だった。
情報ありがとう
外国産吸ってたけど、
こりゃダメだね
自分はタバコはそれ自体は言われているほど害はないと思っているけど、
セシウム入りはダメ、お話にならない。
遅いかもしれんが、
止めます(グス・・)
タバコの関連で思い出すのは、3.11後に起きた次の事件である。
モスクワの空港で、ベトナム人から「放射能」タバコを押収
20.04.2013
http://japanese.ruvr.ru/2013_04_19/111277401/
首都モスクワの空港ドモジェドヴォの税関職員が、ハノイ―モスクワ便を降りたベトナム市民を制止した。その旅行鞄からは、放射線を放つ品物が発見された。アルミニウム箔で覆われたタバコのカートンだ。内部にはタバコ箱と謎の電子機器が隠されていた。税関職員の測定の結果、タバコが自然状態の 1254 倍高い濃度の電離性放射線を放っていることが分かった。・・・
何だかよく分からない事件なのだけど、仮に事実とすれば、ベトナム人がロシアに持ち込むものが我が国製JTブランドというのも考えにくいので、上記引用で指摘されているように海外製でブレンドものという可能性があるのではないだろうか。
以上、回りくどくなったような気がするが、まとめると、3.11前でも核実験あるいは日常的な原発操業や事故によりタバコ・アルコールという「容器」にある種の物質が相当程度入り込んでいたため、これが害のリストの過大評価に繋がっていたのではないかということである。
・8/10追記:
タバコ容器説に関連するドイツの報道を紹介するブログ記事をみつけたので、貼っておこう。なお、同報道ではプルトニウムと放射性ポロニウム210に言及されているけど、このブログ主は、記事の終わりの方を読む限り、放射性ポロニウム210については自然放射性物質であり人体への悪影響はほとんどないとの立場とみられる(個人的にも支持。放射性ポロニウム210については、続きの記事(4)を参照してほしい)。ブログ「ライブノート LIVE NOTE」から、
南ドイツ新聞 『タバコで被曝をする理由』
2013.07.30
http://codenameo5.blog.fc2.com/blog-entry-1102.html
(つづく)