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あの洞窟の名称

2019年02月03日 |  未分類(外国語)

〔最終更新2019-2-4〕

 

お久しぶりです。

ブログ記事をこまめに書いていた間にタイ語学習のレベルが当初の目標に到達したと思われたので、その後はタイ語を読む機会は少なくなり、最近では、タイ・ドラマを動画サイトで視聴して、何とか聴解力だけはを維持しようとしいるところ。


タイ・ドラマを見るときは、何故かほとんど3チャンネル(タイの地上波放送)のもので、新しいドラマについては、3チャンネルの公式サイトにて、放送済みドラマの情報閲覧数をみて判断することが多い。
http://www.ch3thailand.com/%e0%b8%a5%e0%b8%b0%e0%b8%84%e0%b8%a3%e0%b8%8a%e0%b9%88%e0%b8%ad%e0%b8%873/olddrama

今の所、閲覧数が4万を超えていると「面白いかもしれない」、8万をを超えていると「面白いだろう」という感じで判断している。

 


ついでに、昨年(2018年)3チャンネルのドラマを見ていて、これは一体何なんだろう、と気になって今も気になっているのは、1人称単数代名詞としての เรา の使用機会の増加だ。

従来、1人称単数代名詞については、男性なら ผม、女性なら ดิฉัน を使っていたような気がするけど、

ドラマ "Mr.Merman แฟนฉันเป็นเงือก" あたりから、เรา を使う機会が増えているような気がしている。英語の"I"に引っ張られて男女兼用のものを使い始めたような気もするが、もしかするとイーサン語の男女兼用の "ข่อย" にならっているのかもしれない。(そう言えば、標準語で ข้า というのも文語的だけど男女兼用だから、この現代版を目指しているのかもしれない。)

 


本題の洞窟の話に戻ると、昨年有名になったタイのあの洞窟は、日本語では「タムルアン洞窟」と呼ばれていたので、タムは ถ้ำ から来ているはずで、本来の名称は「ルアン洞窟」なのだろうと最近まで思い込んでいたところ。



タイ文字に接する機会がかなり減っているので、半年以上遅れて、あの洞窟の正式名称が
ถ้ำหลวง - ขุนน้ำนางนอน
であると知り、えーっ、「大洞窟・洞窟」と言っていたのか、「メナム川の『川・川』」の再来か?、と驚いた次第。

(注:間違っていたようですまぬ。ウィキペディア英語版の次の項目によると、ถ้ำหลวงขุนน้ำ は並列関係にあるらしく、ถ้ำหลวงนางนอนขุนน้ำนางนอน があって、それらが วนอุทยานถ้ำหลวง-ขุนน้ำนางนอน 内にあるということらしい(วนอุทยาน は「森林保護区、保護林」の意味):


Doi Nang Non
https://en.wikipedia.org/wiki/Doi_Nang_Non

以下では、洞窟の名称を "ถ้ำหลวงนางนอน" として話を進めることにしよう)

 

 

正式名称 名称を分解してみると、
ถ้ำ は「洞窟」で異論はないだろうけど、
หลวง の後に名前が続いているので、ここでの意味は「大きい」の意味で、
ขุนน้ำนางนอน の部分が固有名詞なのだろう。
なので、全体では「クンナム・ナーンノーン大洞窟」という感じだろう。


画像1 現地にあると見られる案内図("หลวง"を"big"と訳している)

 


ついでに「クンナム・ナーンノーン」部分を分解してみる見ておくとと、
นางนอน は、ここでは ดอยนางนอน のことで「ナーンノーン山」を指し、無理に和訳すれば「寝女山」という感じだろうか。この山の画像をみると、このタイプの山を和風に言えば「女体山」とか「寝姿山」とか言われている例があるみたい。

 
画像2 ナーンノーン山の山並み(お腹の辺りが大きく見えるのは、伝承によれば、元の女性は妊娠していたらしいからなのだろうか・・・)

 

น้ำ は、北部の方言だとコーン川(メコン川)を น้ำแม่ของ とか น้ำของ とか言うらしいので、ここでの น้ำ は「川、小川、水の流れ」の意味なのだろう。ついでに、東北部の方言でも น้ำของ らしいので、タイ標準語 แม่น้ำโขง โขง は、 ของ の中部訛りということなのかもしれない。


ขุน は、多分 ขุนเขา と似た用法(「大山、高山」の趣旨)で後ろの名詞に修飾して「大きい」の趣旨なのだろう。。หลวงขุน と類似の意味の修飾詞が続くので、間に"-"を置いているのではないだろうか("-"を使わない書き方でも、ถ้ำหลวง ขุนน้ำนางนอน と一旦切ることが多いと思われる)。

ขุนน้ำ では結局「大きい川・水の流れ」の趣旨だけと、この洞窟内の川が洞窟内にあるものにしてはかなり大きいの趣旨のような気がするところ。適当な訳語がなさそうなので、น้ำ を「沢」と解して、ขุนน้ำ は「渓流」とでもしておこうか。

 

以上の趣旨を適当にまとめると踏まえて、「女体山渓流」という感じで、名称全体では「女体山渓流大洞窟」 名称全体を漢字で置いておくと「寝女大洞窟」という感じになるのだろうか。

 

画像3 大洞窟内の流れ 大洞窟内の流れ(ขุนน้ำนางนอน にあたると思われる)


上記の画像は、次の動画からのスクリーンショット。
ประวัติ ดอยนางนอน, ถ้ำหลวงขุนน้ำนางนอน
https://www.youtube.com/watch?v=UsK6vd2FlGM

 

 

(備忘録)

 ナーンノーン山は、ミャンマーとタイにまたがるデーン・ラーオ山地(ทิวเขาแดนลาว)に属するらしい(ここでの謎は、ラオス関係ないのに、何故「ラーオ」の名称が入るのかという点):

 

Deang Lao Ragge

https://en.wikipedia.org/wiki/Daen_Lao_Range


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