太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

初めての病院

2012-08-22 08:35:22 | 日記
私が入っている医療保険が、8月から無料で婦人科検診ができることになったのを機会に、受けることにした。

私は夫の父のオフィスで、歯の治療をした以外に病院にかかったことがなく、

アメリカの医療制度もいまひとつ完璧理解に及ばない。

この機会にちゃんとしよう、と思い、ハワイ在住先輩の日本人の友人に聞いてみた。


「しろちゃんの保険はOPP?HMA?」

もう、そこから「?」だらけ。


アメリカはホームドクター制度だとは知っていた。どこが悪くても、とりあえず最初にホームドクターに相談し、そこから専門医を紹介してもらう。

だから私も、ホームドクターから決めなくてはならないと思っていた。

ところが、HMAというのが、ホームドクターを持つ保険で、OPPという種類の保険だと、自分で医者を選べるという。

ただし、OPPを受け付ける医者に限られる。

HMAだと、ホームドクターに最初に行って、改めて専門医に行くという手間はかかるが、

紹介してもらうほうが予約が取れやすかったり、ピンポイントで必要な医者に行けたりというメリットもある。




私が答えられずにいると

「あ、でもホームドクターを決めずに保険に入ったんだから、OPPだよ」




そして彼女がホームドクターにしている日本人の医者を紹介してもらった。

他のことならナンチャッテ英語で切り抜けても、体の不調とかになってくると絶対に日本人か日本語堪能な医者がいい、というのだ。

それはそうかもしれない。

それが可能だというのは、日本人の医者をさがすのが大変な国だってたくさんあることを思うと、ハワイに住んでいる強味でもあると思う。



予約するために電話をすると、日本語の応対で感激した。

全部日本語で話せるっていいなあ!

電話を切るときに「それではごめんください」なんて言われて、さらに感動。

検診の前に1度来院して、問診を受けるということで先日行ってきた。

待合室には日本の雑誌があり、働いているのは全員日本人で、そこはハワイの中の日本だった。


クリニックからの眺望。左側の平たい建物がアラモアナショッピングセンター



友人に紹介してくれたお礼を言うと、

「私は職場が日本人だらけだから、いくらでも先輩がいて、なんでも聞けたからやってこれたんだよ。

しろちゃんはまわりがガイジンだらけだから、キツイだろうなーと思うよ、何だって聞いていいんだからね」

と言ってくれた。

それでも彼女は外国で一人で子供を育てていて、何だって一人で切り抜けてこなくてはならなかったし、そして実際にそうやってここまで来た。

辛くて日本に帰りたくて、10キロ以上も痩せたこともあるという。

「もう今はここのほうがいいけどね(笑)」

何でも夫に頼ろうとする私は、彼女の爪の垢のてんこもりが必要だ、まちがいなく・・・



検診は金曜日になった。









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プラバー(PLOVER)

2012-08-21 08:37:05 | ハワイの自然
プラバーという名前の鳥がいる。

渡り鳥である。



普段は、けして群れず、いつも1羽で行動する。

他の鳥たちが、数羽で仲良さそうに何かをついばんだり、枝から枝に飛び移ったりしている横で、

プラバーはいつも一羽きりでポツンとしている。

「寂しくないの?」

時たま声をかけてみる。

「人間関係(鳥関係?)がウザイんだよねぇー」「ひとりのほうが気楽さ」「寂しいってどういうこと?」

その時の私の心境によって、さまざまな答えが返ってくる。

それぞれのテリトリーがあり、そこから滅多に遠くに行かないようだ。



毎年、6月の或る日、彼らは集まって、一斉にアラスカに飛び立つ。

その時期が近づいてくるのは、彼らの衣装(?)を見ればわかる。



旅立ちの衣装(私たちはタキシードと呼んでいる)



だいたい6月の半ば頃なのだが、

普段は1羽づつで行動している彼らが、どうやって旅立ちの日を知るのだろうか。




彼らは、8月18日に戻ってくる。

しかも、旅立ったときと全く同じ場所に戻ってくるのだ。どうやって??

そのとき、彼らの衣装は元に戻っている。

脳の中のどこかに、正確なGPSがあるとか、離れた仲間とテレパシーできる能力があるとか。

私みたいな方向音痴のプラバーがいたら、生き残れないだろうなあ、ほんと・・・




動物の生態は、とてもじゃないが人間の理解を超えている。

ある種類の蝶は、数世代をかけて「渡り」をし、また数世代かけて戻ってくるのだという。

いったい自分の受け持ちのパートがどこからどこまでなのか、どうやって知るのだろう。




おととい、8月に入って初めてプラバーを見かけた。

長旅を終えた達成感もなさそうで、かといって疲れも見せず、ただ、1羽でポツンとそこにいた。


「お疲れさん、長旅だったね」

聞いているのかいないのか、

どこか遠くを眺めていた。






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シリアル

2012-08-20 08:31:16 | 食べ物とか
ハワイに来たばかりの頃、スーパーに並ぶシリアルの種類の多さに驚いた。




1列全部シリアル

かと思いきや、この向かい側の列もシリアル。

これだけ需要があるということだ。

4歳ぐらいの子供が、パンダの絵が描かれたシリアルの箱を母親にねだっていた。

カートに5個も6個もシリアルを買う人もいる。

テレビのCMもシリアル競争が激しい。

このシリアルを食べて、ジーンズのサイズがガタンと落ちました!みたいなCMもあるが、

それはどうだろう??と疑問に思う。

シリアルを食べないほうが痩せるんじゃないだろうか。



オーツ麦、コーン、ライスシリアル、シナモン味、はちみつ、ナッツ入り、アルファベットの形のもの、

ビタミン強化のもの、透明の袋に入った、どこから見ても鳥の餌にしかみえないもの、オーガニックもの・・・

思わずため息が出るほど多いのだ。



人に聞くと、朝はコーヒーなどの飲み物にシリアルかトースト、という人が多い。

時間があるときはトーストで、面倒なときにはシリアルという人もいた。

夫が子供の頃は、オートミールを粥状に煮たものもよく食べたという。


オートミールのお粥。


「すごく美味しいのよ」と夫の母が言うので、作ってみた。

ミルクを使ったものは、オートミール臭くて私は食べられなかった。

コンソメスープで煮たものは、なんとか食べられた。

柔らかいご飯が、ご飯臭くて食べられないというアメリカ人と同じなんだなーと思う。



どんなに美味しいシリアルでも、私にはそれが食事にはなりようがない。

シリアルの朝食は、たぶんがこの先も慣れない食習慣のひとつなのだろう。






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コオラウ マウンテン

2012-08-20 08:20:26 | 絵とか、いろいろ
コオラウマウンテンのコラージュが、3ヶ月を経て完成。





この山は、我が家の背後にある山で、

長い長い山脈になって、オアフ島の東側にどっしりと続いている。

日の当たる具合によって、空模様によって、数え切れないほどの表情を持ち、いくら眺めても飽きない不思議な山。


これは横が50センチ以上ある、わりと大きな作品。

私が最初に作ったものを、アーティストのスーザンに見せると、

あちこちダメ出しがでる。

言われるままに、私なりに手を加えていくうちに、最初の山とは全然違う山になってゆく。

苦戦した空も最初からやり直した。


好きになれなかった作品が、好きな作品になった。

諦めないで続けていってよかった。





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木漏れ日

2012-08-17 21:08:13 | 絵とか、いろいろ
ようやくコラージュの次の作品が完成した。




3分の1ほど作りかけたものを破棄して、

新たにやり直した。

背景をあとから作ろうとしたために、作業は細かくなる一方だし、

濃淡をつけたい葉は浮き上がってこないしで・・・・



重なりあう葉の隙間から、明るい光が差している感じがでていたらいいんだけど。






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