太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

誇り

2017-01-11 16:56:21 | 日記
友人の話。



友人が、国籍がアメリカではない女性と友達になった。仮にEさんとしよう。

Eさんは、自分の国では政府の機関で働いていた。

事情があってハワイに来たが、言葉の関係もあって、自国のような仕事には就けなかった。

それでEさんは、自国にいる家族にお金を送るためにレジや掃除など3つの仕事をかけもちし、1日中働いた。

そしてある時期から、フリーランスでお金持ちの家を掃除するハウスキーパーの仕事を始めた。

明るくて、よく気がつき、真面目なEさんは、どんどんお得意さんがついて、

引き受けられないほど仕事が増えた。

Eさんは、自分の家族や親戚だけでなく、友人の子供に何年間もずっと援助をしていたそうだ。

生活物価が異常に高いハワイで、人の面倒までみるのは大抵なことじゃない。



友人は、Eさんが人から仕事を聞かれると

「私の仕事は掃除なの」と明るく答えているのを見て、どうして堂々と人に話せるのか聞いてみた。

もちろんそれは失礼な質問であろうことも承知で、

それでも聞かずにはいられなかった。

するとEさんは笑って、きっぱりと言った。




「私はね、自分のことは自分で評価するのよ。他人になんか評価させない。それだけよ」




ガツンときた。


頭を瓦で殴られたようだった。

自分のことは自分で評価する。

字面ではわかっている。

けれど、私は気がつくと、自分の評価を他人に明け渡している。

外側から自分を見て、評価しようとしている。

スピリチュアルの入り口で、『自分のことを愛しましょう』という段階があるけれど、

鏡を見て「あいしているよ」と言うとか、

自分を喜ばせることをするとか、そういうことではないのだ。

口先や、うわべの態度でいくら取り繕っても、

自分の価値を自分で認めていなかったら、なんにもならない。



それは自信とはちょっと違う。

誇りとか、愛とか、そういうもの。

たぶん。


今日からでも遅くはない。

他人に明け渡した評価を、取り戻すのだ。

私は私をもっと評価していい。

心がふっと弱くなるときもあるだろう。

そうしたら、また取り戻せばいいのだ。






この話を記事にすることを、友人に話してなかった。

でも、どうしても書きたかったから、事後承諾ということで。






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