BLUE NOTEに、ウィリー・Kを聴きに行った。
ウィリー・Kはハワイ生まれで、ハワイアンからロック、オペラまでこなす多才なミュージシャンだ。
癌の闘病中であるのに、何か月か1度、マウイ島からブルーノートまできてステージをやる。
声はもう、それは気持ちのいい声で、生で聴くとなおさら良い。
歌の間のおしゃべりもおもしろくて、観客は大喜び。
テーブルのキャンドルの灯が、水の入ったグラスを通して見えるのが素敵。
3か月ぐらい行かないうちに、食事のメニューが一新していた。
ブルーノートは食事もおいしい。
ウィリー・Kが、病気に打ち勝って、ずっと歌い続けてくれますように。
この場にいた人みんなが、そう願ったに違いない。
午後6時半のワイキキ。
こんな景色でも、私にはずいぶんな都会にみえる。
ステージが終わって外に出てきたのが8時ちょっとすぎで、
私が住む地域は、その時間ならほとんどの店も閉まって、歩く人もまばらなゴーストタウンになっているのに、
ワイキキは昼間と変わらないぐらいの人が行きかっているのだ。
月下美人
家に帰ると、玄関先の月下美人が咲いていた。
高貴な香りが夜の闇の中で、妙に存在感をもって香っている。
満月から二日目。
満月の夜だけ咲く、というわけではないのだなあ。
空を見上げれば、浮世絵みたいな雲に縁どられた月が
こうこうと光っていた。