朝、起きたら夫が
「ゆうべ、変な夢みた?」
と聞く。
「夢なんかみなかったよ。なんで?」
「おかぁさぁーーーーーん、って言ってたよ」
ほんとに何も覚えていないのだ。
いったい、どういう状況での「おかぁさぁーーーーーん」だったのか。
どう考えても、ハッピーな感じはしない。
現実では叶わなかった母の死に目に、夢の中で会いでもしたのだろうか。
母の生前、私はそんなふうに母を呼んだことはないような気がする。
落ち着きがなく、よく迷子になっていた幼少の頃ですら、親にはぐれて叫んだことはないと思う。
真っ青になっているのは親たちの方で、駿府公園で迷子になったときは、私は施設(昔は児童会館という施設があった)の人にソフトクリームなど買ってもらい、ボロボロになって親が迎えに来た時には、ちゃっかり施設のオジサンに抱っこされてソフトクリームを舐めていた(らしい)。
子供が誘拐されて殺される事件があった頃だったから、親の心配いかばかりだったろうか。
とにかく、そう叫ばずにはいられない夢だったならば、覚えていなくて幸いである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます