太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

図書館

2012-05-17 14:42:31 | 日記
1年住んでいて、初めて図書館に行った。

日本では、頻繁に図書館を利用していたものだけど、車じゃないと不便な場所だし(ここじゃどこでもそうだが)

英語の本は1冊読むのに時間と労力がかかるから、何冊あってもしかたないし、行く機会がなかった。



ここの図書館は、警察署の敷地を通り抜けて入るという変わったつくりになっている。

やましいことはないのに、なぜ警察署ってドキドキするんだろう?


図書館は、日本もアメリカも同じ匂いがする。

紙の匂いなんだろうけれど、本屋とは違う匂いなのだ。

この雰囲気、落ち着くなぁー。

目当ての本が1冊だけあったので、図書館カードを作ってもらった。





IDとして運転免許証を見せると、図書館員のジェニーが

「ねーねー、この写真のあなた、すっごく日に焼けてるけど、もしかして○○で免許とった?」

「そうだよ、なんでわかったの」

「あー、やっぱり!!!私もそうなの、あそこで取った人たち、みーんな文句言ってるわ」

「なんで?」

「だってほら、実際よりずーっと黒くてくすんだ顔に撮るんだもの、ヒッドイわよねえ」

「私はてっきり、すっぴんで写したからだと思ってたよ」

「違う違う、実物のあなたのほうがずっといいってば。私の知ってる人なんか、写真が嫌だからって、わざと紛失しましたって言って
再発行してもらったんだから」

「よっぽど耐えられない顔だったんだろね」

「あそこさ、フラッシュも何もないんだもん。私達税金払っているんだから、電球1個ぐらい買いなさいよって話よね」

「あっはは!そうだよねえー」

「私、今度書き換えの時、自分で電球もっていこうかとマジで思ってンのよ」

「うきゃー!それいい考え!」



私はハワイの、こんなところが好きだ。

初対面でも、友達みたいに話しかけてくれて、ついつい話し込んでしまいそう。

いつか誰かが言っていた。

人を笑顔にしたら、その何倍も自分が笑顔になれる、って。


相手が悲しみの淵にいたり、怒りを手放せないでいたりして、キャッチボールができないこともある。

そんな時、以前の私は、投げたボールが跳ね返って戻ってきて、自分に当たって痛いから、ボールを投げたことを悔やんだりした。

だけど実はボールは戻ってはこずに、いつかその人の鎧が解けたときに、じんわり届くのかもしれない。


笑顔にしてもらうことばかり考えて、

笑顔になれない理由を並べ立てて、そんな頃もあったことよ・・

私も、恐れず構えず、人を笑顔にできる人間になりたいと強く思う。








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2 コメント

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Unknown (ひなた)
2012-05-18 20:39:51
とってもすてきな交流だね
読んでいると場面が思い浮かんで
私も嬉しくってにこにこしちゃうよ
隣で一緒に会話に参加していた気分(笑)

いつも楽しいお話ありがとうね^^

ひなたちゃん (シロ)
2012-05-19 05:00:53
こんな話をしなくたって用は足りるけど、フランク過ぎというか、明るいというか、こういう展開になることが多いのよ。

ふと、すごく孤独を感じている人だったら、大きなエネルギーになるんじゃないかなあと思うこともあるなあ。

でも、当然ながらそういうのを歓迎する人ばかりじゃない。
レジの前の人が、こんなふうにレジ係りの人と話していると、自分の番になったときに
「ずーっと待ってたんだけど!」
と言っている人を見たこともある。

レジ係りの人は、日本だったら謝るんだろうけど、ここじゃ「あらそーなの?」という顔して平気なの。
急いでいるなら別のレジに並びなさいよ、ぐらいに思ってるのかもねー。

それでも私は楽しい場面にしか当たったことがないから幸せだなーと思ってるよ。

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