太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

いくつになっても結婚したい

2022-10-17 08:44:09 | 日記
夫の叔父の父親が再婚した。
叔父は叔母の連れ合いで、ジョージア州生まれの65歳。
父親は88歳の牧師。
2年前に妻に先立たれ、誰もがそのまま余生を過ごすのだと思っていたが、突然再婚すると宣言し、周囲を驚かせた。
花嫁は80歳。
先週、叔父叔母がジョージア州で行われた結婚式に参列してきた。


父親が再婚すると言い出したとき、きっとみんなが思った。

『今さら結婚なんかしなくても、ただ一緒に暮らせばいいじゃないか』

私だって、一瞬そう思った。
年齢を思えば、あと10年も、というのは難しい。
けれど、残された時間が多くないからこそ、結婚したかったのだろうな、と思い直した。


私は自分が離婚して初めて、何度も結婚する人の気持ちがわかった。
悪いのは相手であり、結婚そのものにはまったく懲りていない自分に驚いた。
私なりにいつも一生懸命に生きてきたけれど、振り返ったら何も残っていなかった。
その時私は40歳だったが、前の相手と関わってきた18年間を取り戻したかった。

何もしないまま、老後に突入してなるものか!

という、ほぼ意地で馬車馬のように人生を切り開いていったわけだけど、それはリベンジだけではなく、私は単に結婚が好きだったのだと思う。
恋愛には約束がない自由がある。
結婚には約束という束縛がある。
私はたぶん、約束が欲しいのだ。



心は肉体の年齢に常に置いてきぼり。
自分が80になって、一人でいて、好きだなと思う人が現れたら、心はまだ40代ぐらいだから、その人と結婚したいと思うかもしれない。思うような気がする。
60代に片足突っ込んでいる今、自分の年齢に今一つピンとこないように、
80になっても、私は80であることを受け入れていないのではないか。


叔父の父親と、その相手の人も、結婚が好きだったから結婚したのだ。
それは互いの前の連れ合いとの結婚がどうであったか、ということにはまったく関係がなく、単なる新しいシーンが始まるだけなのだろう。
一人の人と添い遂げるのは大きな幸せ。
いくつになろうが、結婚したいと思う人がいるのも大きな幸せ。
叔父の父親が、1年でも長く幸せに暮らせますように心から願っている。








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