アメリカの医療事情は、日本人にはわからないことだらけだ。
ハワイに住み始めてから、私は1度も医者にかかったことがない。
歯の治療はしたけれど、それは夫の父にやってもらったから、経験値にはならない。
まず、救急車が有料。(日本は無料なの?と逆に大変驚かれる)
だいたい5万円ぐらいが基本で、処置の内容によって加算されていく仕組みらしい。
そしてホームドクターというシステムも難解だ。
アメリカでは、どんな症状であっても、外科だろうが内科だろうが、まず最初にホームドクターというかかりつけの医者に行き、
そこで別の医者を紹介してもらうのだという。
ホームドクターに会うのも、紹介先にも予約が必要で、だから、午後あいているからといって、ホームドクターに会えるわけじゃない。
咳が止まらないから医者に行こうと思うと、肝心の内科の予約が取れる頃には咳がおさまっている、なんてこともあるだろうなあ。
すごく痛い、すごく具合が悪い、骨折した、なんていう場合は、エマージェンシー(緊急)に行くけれど、そこでも半日以上も待たされる。
さらに、アメリカには日本のような国の健康保険制度がないから、個人がそれぞれ医療保険を掛けるしかない。
よって、自分が加入している保険会社がカバーしている病院じゃないと、全額負担になってしまうし、手術をする、特別な治療をする、という場合には、まず保険会社に問い合わせて、その費用が出るかどうかお伺いをたてないとならない。
月々の医療保険も安くはなくて、保険に入っていない人もたくさんいるらしいのだ。
街の中に、病院の看板を見かけないのも納得がいく。
日本のように、あの病院がよさそうだからといって、そこに行けるわけじゃない。すべて紹介によって、そして自分の保険会社のリストにある病院にだけ行けるのだから、宣伝しなくてもいいのだ。
夫の父のオフィスも、ドアに父の名前が書いてあるだけで、歯医者だともなんとも書いてないし。
そして医療費。
夫が日本に来てまもなく、仲間たちと伊豆にサーフィンに行って、着いた夜に海に入って「エイ」を踏んでしまい、
エイの毒のある尻尾が、足の裏から甲を貫くという怪我をしたことがあった。
仲間が夫を車に乗せて、救急病院を探しまわってくれ、簡単な手術をし、一晩入院した。
翌朝、迎えに来た仲間たちと、それぞれ手持ちの現金を計算し、
「いったいいくらかかるんだろう・・・」
足りなかった場合はカードが使えるだろうか、と青くなって精算を待っていた。
夫は当時、まだ国民健康保険に加入しておらず、この場合、アメリカだったら100万単位の請求をされるに決まっているから。
渡された請求書に書かれた数字を、彼らは震える指で何度もゆっくり数えてみた。
どう数えても、2万6千円。
「エマージェンシーで、オペして、1晩泊まって、保険なしで300ドル??日本って何てすばらしい国なんだッ!!」
感動のあまり、全員の身が震えた(夫・談)
夫はこの話を、何かにつけ披露しては、人々の感嘆を浴びる。
「嘘だろう?ありえないよ」
口を揃えて言うのだ。
オバマ大統領が、この医療システムを変革すべく、数年前に最初の一歩を踏み出した。
どんなシステムだってそうだけれど、現状で多大な利益を得ている組織がある以上、それを変えてゆくのはなまなかではないだろう。
私が生きているうちに、変わるかなァ?
「あなたのホームドクターって誰?」
「あっ、そういえばリタイアしちゃったんだっけ。新しい人を探さなくっちゃ!」
・・・・・アチャー、我が家はそこからか。
アメリカに住むなら、せいぜい健康に気をつけるンだなーということなんだな・・
簡単に病院にかかれないから、病気を防ぐためのサプリメント文化が発達したり、日本に比べて驚くほどよく効く売薬が売られているのかも、と思ったり。
ともあれ、アメリカに旅行する人たちは、何が何でも旅行保険だけは掛けておくことをおススメする。
にほんブログ村
ハワイに住み始めてから、私は1度も医者にかかったことがない。
歯の治療はしたけれど、それは夫の父にやってもらったから、経験値にはならない。
まず、救急車が有料。(日本は無料なの?と逆に大変驚かれる)
だいたい5万円ぐらいが基本で、処置の内容によって加算されていく仕組みらしい。
そしてホームドクターというシステムも難解だ。
アメリカでは、どんな症状であっても、外科だろうが内科だろうが、まず最初にホームドクターというかかりつけの医者に行き、
そこで別の医者を紹介してもらうのだという。
ホームドクターに会うのも、紹介先にも予約が必要で、だから、午後あいているからといって、ホームドクターに会えるわけじゃない。
咳が止まらないから医者に行こうと思うと、肝心の内科の予約が取れる頃には咳がおさまっている、なんてこともあるだろうなあ。
すごく痛い、すごく具合が悪い、骨折した、なんていう場合は、エマージェンシー(緊急)に行くけれど、そこでも半日以上も待たされる。
さらに、アメリカには日本のような国の健康保険制度がないから、個人がそれぞれ医療保険を掛けるしかない。
よって、自分が加入している保険会社がカバーしている病院じゃないと、全額負担になってしまうし、手術をする、特別な治療をする、という場合には、まず保険会社に問い合わせて、その費用が出るかどうかお伺いをたてないとならない。
月々の医療保険も安くはなくて、保険に入っていない人もたくさんいるらしいのだ。
街の中に、病院の看板を見かけないのも納得がいく。
日本のように、あの病院がよさそうだからといって、そこに行けるわけじゃない。すべて紹介によって、そして自分の保険会社のリストにある病院にだけ行けるのだから、宣伝しなくてもいいのだ。
夫の父のオフィスも、ドアに父の名前が書いてあるだけで、歯医者だともなんとも書いてないし。
そして医療費。
夫が日本に来てまもなく、仲間たちと伊豆にサーフィンに行って、着いた夜に海に入って「エイ」を踏んでしまい、
エイの毒のある尻尾が、足の裏から甲を貫くという怪我をしたことがあった。
仲間が夫を車に乗せて、救急病院を探しまわってくれ、簡単な手術をし、一晩入院した。
翌朝、迎えに来た仲間たちと、それぞれ手持ちの現金を計算し、
「いったいいくらかかるんだろう・・・」
足りなかった場合はカードが使えるだろうか、と青くなって精算を待っていた。
夫は当時、まだ国民健康保険に加入しておらず、この場合、アメリカだったら100万単位の請求をされるに決まっているから。
渡された請求書に書かれた数字を、彼らは震える指で何度もゆっくり数えてみた。
どう数えても、2万6千円。
「エマージェンシーで、オペして、1晩泊まって、保険なしで300ドル??日本って何てすばらしい国なんだッ!!」
感動のあまり、全員の身が震えた(夫・談)
夫はこの話を、何かにつけ披露しては、人々の感嘆を浴びる。
「嘘だろう?ありえないよ」
口を揃えて言うのだ。
オバマ大統領が、この医療システムを変革すべく、数年前に最初の一歩を踏み出した。
どんなシステムだってそうだけれど、現状で多大な利益を得ている組織がある以上、それを変えてゆくのはなまなかではないだろう。
私が生きているうちに、変わるかなァ?
「あなたのホームドクターって誰?」
「あっ、そういえばリタイアしちゃったんだっけ。新しい人を探さなくっちゃ!」
・・・・・アチャー、我が家はそこからか。
アメリカに住むなら、せいぜい健康に気をつけるンだなーということなんだな・・
簡単に病院にかかれないから、病気を防ぐためのサプリメント文化が発達したり、日本に比べて驚くほどよく効く売薬が売られているのかも、と思ったり。
ともあれ、アメリカに旅行する人たちは、何が何でも旅行保険だけは掛けておくことをおススメする。
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全額負担って人がいたりするから
そういうのを目撃するとお気の毒にって思うけど
そっか。。
アメリカから比べると桁違いなののね
しろにゃんも健康にきをつけて
楽しい毎日を過ごしてね^^
総合病院に行くと何時間も待たされる、なんて文句を言ってた頃がなつかしいわ・・・
健康管理が切実になってくる。
もともと丈夫でラッキーよ。