月~金の夜7時からの日本の旅番組が楽しみだ。soko ga Japanという番組で、中身は日本のいくつかの放送局のものを買い取っているようだ。
中でもナレーションだけでリポーターが出てこないのが一番好きだ。
今度日本に行ったら訪れたいところがたくさん。
知らないリポーターが、何を食べても必ず「うーーーん!」と言い、「あまーい」だの「メチャクチャなんとかー」だの言うのには辟易するが、なんとか我慢してみている。
ところが今月になってから、タイトルはsoko ga Japan なのに、旅番組ではなくなっている。
6~7人の芸能人がスタジオにいて、紹介されるものについていちいち彼らの顔を映す。
それだけならまだしも、ナレーションに対して
「へえーーーッ!」
という音声が入りまくるのだ。
例えば、千葉にできた大型ショッピングサイトを紹介している。
「テントのコーナーには、数えきれないほどのテントが設営!」
「へえーーーッ」
「ここは全部蛇口です、この列ぜーんぶ蛇口」
「へえーーーッ!」
「カーペット売り場は、向こうが見えないぐらいカーペットがズラリ」
「へえーーーッ」
といった具合である。
「この声は誰の声?」
と、夫。
「知らん」
「なんでへえーって言うの」
「知らないってば」
押すとへえーーーッと出るボタンでもあるんだろうか。
これが耳障りで仕方がない。
日本のテレビ番組は、いつからこうなった。昔からこんなふうだったろうか。
私が日本でテレビ番組をみていたのは18年以上前になるが、当時からそんなふうで、ただ私がそのことに慣れていて気づかなかっただけか。
「世界不思議発見」や、NHKの「ためしてガッテン!」、古いところでは「俺たちひょうきん族」。
「へえーーーッ!」はなかったように思うのだけど。
今の夫と再婚してからは、夫は日本語がわからないから、インターナショナルものばかりみていた。
日本の情報はみたいものの、へえーーーッ!の連呼に耐えられず、また、用もないのにいちいち顔を写し出される、名も知らぬ芸能人たちにもうんざりして、5分もみていられない。
「NHK world のドキュメンタリーなんかすごく良いのに、それとは全然違うね」
私も夫の意見に賛成。
これも文化のひとつだというのだろうか。