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太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

「お」は、「あ」と言っとけ

2021-06-11 07:29:16 | 英語とか日本語の話
英語で、単語の頭に「お」と読みたい言葉があったら、「あ」と言っとけ、という話(アメリカ英語)

たとえば

オリーブ → リーブ

ホスピタル → スピタル

ウォーター → ードゥ

ホットドッグ → ハットドッグ



ちっさいことだけど、やってみると英語っぽくなるし、通じやすくなる。
日本語の「あ」ではなく、口を横に広げる感じで音をつぶしたような「あ」。
しっかり英語の発音の勉強をしている人には、基本中の基本なんだろうけど。
私は「はあ?」とポカン顔をされながら、体当たりで暮らしているので
こんなことも今頃気づく。
英語漬けの中で、自分の言葉のもどかしさを夫に八つ当たりをし、
それでもなんとなく通してしまっている私は、上昇志向の欠落というべきか、図太いというべきか。






英語で、喧嘩上等!

2021-04-30 08:34:23 | 英語とか日本語の話
ホールフーズで、ライラックを見つけた。
私が好きなジャカランダにも似ているライラックは、とっても良い香り。
札幌の公園で、みごとなライラックがたくさん咲いていたのを思い出す。


昨日のことだ。
私の車の屋根部分の塗料が剥げてきて、大枚はたいて塗り直してから
毎日車にカバーをかけるようにしている。
帰宅すると、夫が出てきて、カバーをかけるのを手伝ってくれた。
が、片側が半分しかかかってないのに、さっさと家の中に入ろうとするので
「まだこっちが残ってるよ」
と私が不満気に言った一言が、夫の心のささくれに引っ掛かった。

「Just cover!〇uck it!」
捨て台詞を残しつつ、ドアを閉めた。
ドッカーン!!と頭に来た私は、カバーを直してから、家に入るなり、言った。

「You don't have to say that to me!(そんなこと言うことないじゃん!)」

そのあとはもう、売り言葉に買い言葉。

常々私はこういう時、冷静になろうと必死で試みる。
「怒っている」というよりも、「あなたの言葉で傷ついている、悲しい」という気持ちを伝えようとしてきた。
感情にまかせて振る舞う自分が許せない。
それでも、前の結婚時代は怒っていないふりをしていたから、それよりはまだマシではある。

ところが昨日は、感情のまま言いたいことを叫んでいた。


「I don't need any shit any more!(ばかげたことなんかもうたくさんだよ!)」

と夫。

「I don't need eighter! Do you think I don't have any shit??Huh??I work all day,What is this??
I have some shit everyday,Everybody has own shit!!Not only you,Everybody!!!
(そんなもの私だっていらないよ!あんた、私にはなんの屑みたいなことがないって思ってんの?はあ??
1日働いてきて、ナニコレ??
私だって屑みたいなことは毎日あるさ。誰だってそれぞれ屑みたいなことがあるんだよ!誰だってねッ!あんただけじゃないワッ!!)」

それだけ叫んで、着替えにドカドカと2階へ行った。

「Don't care about your cars paint ! You had 10 covers!!(車の塗料なんかどうでもいいよ!あんたなんか既に10枚もカバーを買い替えてるくせに!)」

夫の声が背中を追って来る。
これ以上何かを言うと長引くだけなので、無視する。
階段を上るにつれて、心のざわざわがおさまってきた。
いつもなら、ずるずると気持ちを引きずって、夫が下手に出るほど意地を張り、元に戻すのに苦労するのに、
シャワーを浴びるころには、ほぼ普通の状態になっていた。

夫は今頃、自分が言ったことを反省しているに違いないのだ。

着替えて下に降りると、夫は普通に戻っていて、
夕食の支度を一緒にしながら
「I'm sorry.....」
と言った。




アメリカ映画みたいに、鼻と鼻をくっつけあうようにして罵り合う喧嘩を
私は軽蔑してきた。
ガーっと喧嘩して、サッと戻る、なんてことは嘘だと思っていた。
少なくとも、私はそんな喧嘩はしたくないと思っていた。
喧嘩なりに、筋道とおして、話し合って、相手が間違っていることをわからせたかった。

けれど、そんな七面倒なことをしなくても、いや、そうしないほうが
後がすっきりすることに、昨日気づいた。
どうせ喧嘩の種なんか、納得いかないようなことばかり。
以前は、喧嘩で言いたいことがあると日本語でまくしたてて煙に巻いていた。
私は「言ってやった感」があり、相手は何を言っているのか理解できないからちょうどいい。
それが、いつのまにかそんな姑息なテを使わずとも、英語でちゃんと対抗できるようになった。

それにしても、「Shit」なんて言葉を私も連発するようになったのだなあという感慨はある。






教科書にない英語

2021-04-21 08:11:10 | 英語とか日本語の話
新しい靴を履いて職場に行ったら、踵のうしろに靴擦れができた。
オフィス備品の絆創膏を貼っていると、同僚が入ってきた。

「Oh! You break them in!」

「?」

「Break them in ていうのはね」

同僚の説明によると、
新しい靴は最初は靴擦れができるが、履いているうちに足に合ってくる、というようなことであるらしい。
日本語だとなんだろう、靴慣らし、とでもいうのか。


コツコツとテキストで英語を勉強する根気がない私は、
こんなふうに、人が話すのを覚えて真似して暮らしている。
だから、I have を短縮してI've と言っていてもわからずに、
haveを抜かして言っていることも多いだろうが、なんとなくそれはそれで通じてしまうので、
書く段になったらもう、てんでダメ。



そうそう、というふうな相槌としてよく使う

I know

も、

そりゃ私が悪かった、という

My bad

も、

転ばぬ先の杖、というときの

Better safe than sorry

も、

すっころんじゃってさ、というときの

I ate it

も、テキストにはのっていないのではないか。


理論だてて物事を進めるのが苦手な私は、こうして雰囲気でふわーっとするのを得意とする。
ハワイに来たころは、話すよりも書くほうがずっと楽だったのが
まるきり反対になってしまったのも無理はない。

しかし、単語はひとつでも多く知っているほうがいい、とは思う。
ただし受験用単語ではなく、生活単語。

医療保険会社に問い合わせの電話をしていたときのことだ。
インカムの状態を調べるのに、私と夫の給与の紙をスキャンして送るということになった。
そのとき、相手が聞いた。
「Do you have 〇X△■?」
「すみません、今、なんて?」
「Do you have 〇X△■?」
3回も4回も聞き返した。
最初はフェイスブックかと思った。フェイスパックにも聞こえた。
ペイズアップ、とも聞き取れる。
「あなたのいう〇X△■の意味がわからない」
と正直に言ったら、
相手は諦めたか、とにかく給与の紙を送ってね、といって話は終わった。

その話を、翌日、ジュディスの家に遊びに行ったときに話した。
じっと聞いていたジュディスが、
「それってもしかしたら ペイスタブ のことじゃない?」
と言う。
「なんじゃそれは?」
「給与の内訳のことよ」

知らなかった、そんな言葉・・・・・

どんなに聞き取れたとしても、その言葉の意味を知らなかったら意味がない。
言い換えれば、その言葉を知っていたら、ちゃんとは聞き取れなくても、
その言葉かもしれないという想像がつく。
私のように、半分以上想像で聞きとっているような未熟者は、単語をどれだけ知っているかにかかっているともいえる。

単語の本は持っているけど、それは受験用で、
ハッキリ言って受験用の難しい単語なんか、あまり使うことはない。
生活に根差した単語、ねえ・・・・
そう思いつつも、こうして壁にぶち当たって恥をかいて、1個ずつ覚えてゆくという、
効率悪すぎのやり方で日々お茶を濁している。









キャリヲキ ~日本人の意地~

2021-04-16 08:03:34 | 英語とか日本語の話
過去に記事にした記憶があるが、再度、書く。

本土から来たお客様が、
カゥラリを3年習っているよ」
と言った。
私「まあ、カラテを3年も?」

お客様「いや、カゥラリを」

私「ええ、だからカラテでしょう

お客様「?」



「昨日久々にキャリヲキに行ったのよ」
と同僚。
「へー、どこのカラオケ?」
と私。
同僚「キャリヲキだよ?」

私「カラオケでしょ」

同僚「なにそれ?」

私「キャリヲキなんて言葉はないの!カラオケが正しい日本語!」

同僚「へえ!!!そうなの?」

私「そうなの」



自分でも大人気ないとは思う。
しかし、英語ナイズされた日本語を聞き流すことはできても、それを自ら使うのは憚られる。
カゥラリだ、キャリヲキだ、なんていう言葉を使ったら、なんだか負けた気がする。
これは日本人の意地であり、
常々、私のナンチャッテ発音にポカン顔をされることへの姑息なリベンジでもあるのである。







いろんな英語がある

2021-04-03 08:54:20 | 英語とか日本語の話
昨日、職場でフィリピン人と思われるお客様が
「このコーヒーにはガソリンが入ってる?」と聞くので、
「え!今なんて?」と聞き返した。
「ガソリン、入ってる?」
「いや、ガソリンは入ってませんよ」
「ガソリンないの?」
私の頭の中で、カタカタとガソリンの文字がまわり、ひょっとしてカフェインでは?と思いあたったので
「これはカフェインが含まれてます」
と言うと、
「ああ、じゃあ午後は飲めないわね」

英語を話す人は、みんな同じような英語を話すのだと思い込んでいたけど、ぜんぜんそうじゃない。
日本にだって方言があるように、同じアメリカでも場所によっては発音も違えば、イントネーションだって変わってくる。
それが、母国語が違う人達が英語を話すとなれば、それぞれの母国語の癖があるのも、これまた当然。
中国人の話す英語は、どことなく怒っているように聞こえるし、
インド人の英語は、映画「マダガスカル」のキング・ジュリアンみたいに聞こえる。


ハワイには、ピジン イングリッシュと言われる英語がある。
1800年代に労働者として集まった、母国語の違う人たちが編み出した英語で、
英語なんだけれど、言い回しとか発音が独特。
このピジンが、現在も存在していて、ハワイに住み始めた頃の私は彼らが何を言っているのか皆目わからず、
英語のほかにピジンも覚えなくてはならないのかと暗澹たる気持ちになった。

ピジンを話す同僚が、
「シロ、キャビネットからアレ取ってきてー」
「アレって何?」
「ほら、えーと、あれ、あれ、DA KINE!!!DA KINE!!
「ダカイン・・・・・???」
通常の英語にすると、the kind だと思う。
そんなもの、あんなもの、という意味になるか。
DA KINEはそのまま、サーフボードのブランドの名前にもなっている。


私も、バリバリ日本語アクセントの英語を、そこいらじゅうで披露して暮らしている。
そんな私の英語を聞いた人々は、
「いろんな英語があるんだなァ」
と思っていることだろう。