心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

今のうちに・・・

2020-04-25 21:51:35 | 日記

小さな公園の植え込み。春の草花たちが元気に育っている。

いつもは「雑草」と呼ばれて顔を出したとたんに排除される。

公園の手入れをする人が ステイホーム なのだろう。

今のうちに とばかりに草花たちはのびのびしているようだ。

舗装道路に動物たちが闊歩し、公園に雑草が繁茂する時代か。

「時代」というのはどのくらいの期間を指す言葉だろう。

時間の長さで言うより、実感で言うほうがわかりやすい。

一瞬のできごとが人生の大きな部分を占めているかもしれない。

漫然と流れる時間は意識されずにいるかもしれない。

雑草の持ち時間に比べれば、我々の持ち時間は長い。

それでも、この「コロナ禍」の時間を「時代」と呼ぶ日はくるのか。

せめて「コロナショック」くらいにしてもらえないものか。


鳩ゆうゆう

2020-04-24 22:25:57 | 日記

人間がステイホームしている間に 鹿や猪が街に繰り出したと聞く。

この町は、鳩がせいぜい。ゆうゆうと何かをついばんでいる。

温泉地の猿はどうしているだろう。

もともと彼らの住処だったのだから、のびのびしているに違いない。

土産店のお菓子を狙っていたやつらはあてはずれてがっかりか。

親が出かけたときにときめいたことを思い出した。

大声でオペラ歌手の真似をした。指揮者にもなった。

今思えば、なぜそんなことを隠れてしたのか不思議。

照れ臭かったのかなあ。しかもなぜ音楽系?


どこへ向かうのか

2020-04-23 21:39:39 | 日記

不要でない用のために歩いていると、何かの取り締まりをしている。

普段は不法駐輪を取り締まる人をよく見かける。

背中のマークからすると、路上喫煙をとりしまっているらしい。

でも、どこへ向かっているのか。その先には誰もいないよ。

あ、ポイ捨て禁止のマークもあるから、そっちかも。

そんなことを考えているくらいなら早く家に戻りなさい って言われそう。

人が少なくなって、初めてこういう人が歩いてたんだ、と気づく。

この人も早く家に帰りたいにちがいない。

知らないところでいろんな人が活動している。

ほんとうに、ご苦労様です。


「陽下紅躑躅」

2020-04-22 21:37:11 | 日記

白躑躅とは異なり鮮やかなアザレア。洒落のような名前だ。

躑躅と似た花だけど、密集がすごくて色覚検査みたい。

アザレアの名前を覚えたのは衛星放送のマスターズ。

ちょうどこの時期から始まる男子ゴルフツアーの目玉。

若きタイガーウッズが颯爽と登場したときは興奮した。

グリーンに乗ったボールの後ろを屈みこむようにのぞく。

その背景には真っ赤なアザレアが咲いていた。

今年のマスターズは秋に延期になったらしい。

秋にはアザレアはない。というより、ゴルフできる?


「雨中白躑躅」

2020-04-21 22:00:36 | 美術

画題に『雪中紅梅図』のような花名のついたのをもじってみた。

雨を受けていささかしなだれ、白色は透明感を増している。

憂いのような情感とあでやかさを感じる。

水滴は球体。花びらの生命力を感じさせる。

これを描くことはを難しいかなぁ。

この雰囲気をどう見せたらいいか。

すっかり描く気になって見入ってしまう。

画題は決まった。「躑躅」と書けるようにしておかなくちゃ。