娘のケーキ

白内障の手術後１か月くらいは運動禁止なので自宅にこもって。
そんな私を気遣ってか、娘が孫のユイッチを連れて遊びに来てくれたのでした。
子育て中なのにシュークリームを手作りして。
私も３人の子供たちが成人するまでは、誕生日には必ず希望のケーキを聞いて焼いてたのですが……。
ケーキ作りは分量をきちんと測って作るので、ボケ防止によいのだとか。
最近名古屋に住む息子が私のレモンパイが食べたいと言ったことがあり、久々に焼いてみました。
部屋中にいい香りが漂って幸せな気分になれます。

サラバ

直木賞受賞作「サラバ上・下」を入院中の病院で読んだ。
手術の目にはあまりよくないとは思いながらも……。
ドイツ人と結婚して北ドイツに住んでいるAちゃんが、月に１回くらい電話してきて、西 加奈子さんのこの本を薦めてくれたのだった。
作家の彼女は我が家の息子と同じ年で、同じく海外で生まれて育っていて、(イランのテヘラン生まれでエジプトとかでも暮らして)
異文化の中に身を置いたからこそ書けた部分も。
最後あたりに主人公の僕が幼少期の友人に会いに再びテヘランへ行くのですが、私も数人いる旧友のドイツ人夫婦や、Aちゃんのようにドイツに住む日本人の友人たちに会いたくなった。

白内障の手術

先進医療の湘南鎌倉徳洲会病院で白内障の手術を受けました。
私が入れたのはマルチレンズ(多焦点レンズ)(遠近両用)なので、２泊3日で行えました。
でも保険適用外なので、レンズ代が両目で75万円しました。
でも後２０年生きるとして、１日当たり１０２円計算になりました。
手術自体は１５分程度で終わり、１日目は午後からの手術で１０人中９番目。２日目は１６人もいて、私は１０番目でした。
とにかく人気の女医さん、飯島先生です。
手術後の見え方は天と地ほどの差があり、遠近両用なので遠くも近くもくっきりはっきり。
世界がいっぺんで明るくなりました。

三つ峠山

ワンゲル仲間６人で高尾駅に集合して河口湖まで富士急で行って、さらにタクシー２台に分かれて林道終点の三つ峠登山口まで。
私が４回生で5、6、9、10回生に、先輩の１回生のおばさん６人で、最も楽ちんなコースで三つ峠山へ登ってきました。
１日中風もなく穏やかで富士山がずっと見えていて、最高のハイキング日和でした。
まず河口湖駅で降りてすぐに大きな富士山をパチリ。
今日はさらに富士山ばかり３０枚ほど写真に撮りました。
四季楽園という富士山が真正面に見える小屋までは、林道の続きのような広い道を歩き、たくさん霜柱が地面から立っていて、まるでえのきだけのようでした。
同じ「しもばしら」というけれど、霜柱ではなくてシモバシラという植物の根っこ近くにできる「シモバシラ」もあちこちで見られました。
そして高度をあげるにつれて、ついに待望の富士山と南アルプスの白銀に輝く峰々が、ドーンと見えて歓声。
１２月だというのに富士山の積雪が少ないのがちょっと残念でした。
でもきれいな裾野まで姿を見せてくれて。
そんなにお天気は青空でもなくよくはなかったものの、南アルプスのみならず、八ヶ岳も。

お昼前に四季楽園に到着し、富士山を眺めながら贅沢なランチタイム。
たっぷりと堪能したので、三つ峠山の山頂である1785mの開運山までさらに歩を進めました。
霜柱が溶けて道がぐにゅぐにゅでしたが、ピークに立ったら富士山が少し下になったような……。
ピークの大きい石に三つ峠の文字。
新人歓迎登山で初めて三つ峠に登って以来、４、５回登っているのですが、いつ来ても三つ峠から見る富士山は最高！
再び四季楽園に戻って、今日のリーダーのNさん持参のコロンバンのアップルパイを、みんなで御馳走になりました。
彼女と夏山で一緒だった時は大きなスイカをしょってきていて、びっくりしながら食べました。
後は下山あるのみで、天上山ロープウェイ駅までのロングコース、木無山～霜山経由で２時間ほどで下山。
下山途中眼下に河口湖が見え隠れし、富士山も時折雲がかかったりしながらも。
さすがにロープウェイ駅まで来ると、ロープウェイで河口湖からあがってきた中国人やその他外国人だらけでした。
今日最後の富士山の写真を撮って。
ロープウェイ駅から見た河口湖は、少し町の明かりが灯りだしていました。
山はすっかり葉を落として冬景色で、落ち葉の上を歩く音がカサコソとして、澄んだ空気の中、昔の仲間と１日中富士山を眺めながら
充実した１日でした。
白内障の手術前日に山へ行くなんて……と相棒にはあきれられましたが。