続・知青の丘

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拙句集『たかざれき』上梓後の楽しみ②

2020-12-04 10:28:40 | 俳句
思いがけず、
中原道夫さんからお礼状が来た!
「食ふ爲に切断の足冷えも來ぬ」

中原道夫の海外詠を集めた第13句集
『彷徨』(うろつく)の中の一句。
食っていくために足を切断して物乞いになる。
だから、少々足が冷えてもどうってことない
ということだろうか。
子どもの頃、年末か正月だったか繁華街を歩いていたとき
傷痍軍人さんが松葉杖をついて
物乞いをしていたのを思い出す。
見るに忍びなくて横目で通り過ぎていた・・・
ハガキの右下に、2019  INDIA  Varanasi
とある。

何の接点もない無名の者に、すぐ返事を下さり
「こういう句集を戴くと刺激を受けます。
近ごろは余りオッ!という句集が届かないものですから。(後略)」と。

これで私が一気にファンになったのは間違いないが
「銀化」主宰の中原道夫さん(1951年生まれ)を、
竹岡一郎さんが「銀化」平成30年記念号に寄稿された
「叙情・幻想・社会性の鼎立」という観点から
藤田湘子と三橋敏雄俳句からの影響、比較を通して
中原道夫俳句を考察する稿で
昨年初めて知りました。

たとえば、竹岡さんは、いくつかの句集から
次のような句を揚げて論じている。
(旧漢字使用のところは今の漢字で)

いくたびも蝶に生まれて蔑まる
蝶葬にすべく花菜の黄を束ね
初蝶をばらばらにして形見分け

初稽古より馥郁と戻り來ぬ
睨(ね)め回すことを瞬時に鳴神は
荒事に巖挙げたるさくらかな
誰がこころ撃つべく木の実しぐれかな
裲襠(うちかけ)のなかを眞紅に蝶生まる

戰前に鳴き戰後に掃かれたる蟬

などなど・・・
通り一遍(字合ってます?)の解釈で終らない
深く心に留まるような句群のようだ。

最後に竹岡さんは、
次の道夫句を置いてこう結んでいる。

奈落より一蝶生るる白からず
今生きている此処こそが奈落なのだ。そこに生まれる蝶は、作者の自画像であろう。己の白からぬことを自覚しつつも、いつか白からんことを希求して、その希みが一陣の風に過ぎぬとしても、風に乗り今日を明日を舞うのだ。







コメント

NYダウ一時30000ドル突破だなんて~

2020-12-04 09:25:43 | ちょッと言わせて
(株談議なんて、くだらんと思う人は
きょうのこのブログは読まないでください。
独りごとです!)

このヤフーニュース(BY共同通信)を見たとき、
きょうは買いではないな、用心用心と思った。
後付けで(いつも尤もらしい理由が書かれる)、
「新型コロナウイルス感染症のワクチン実用化への期待が継続し、
買いが先行した」と。 
これから先は、短期で売買しないと
(一日で買いと売りがやれて、益があればいいんだが
そうはうまくはいくまい)
やられちゃうんじゃないかな。

世界の時の情勢で投資家心理を煽り
あるいは煽られるゲームそのもの。

概して、爆上げしたときは長くて3日(あまりないけど)、
その日だけで翌日は何事もなかったかのように
一気に下げてくることが多い。
その逆もあり。
一気に下げたかと思うと
翌日は窓を開けて
騰がることもある。
ほんと、個人投資家は弄ばれるが
上手くいっている人も中にはいるんじゃないかとは思う。

だれかのコメントに
「1929年のNYの株価大暴落と昭和恐慌の再来の可能性か。コロナで萎縮している経済なのに行きどころのないマネーが風船を膨張させているだけ。膨みすぎた風船は必ずある日突然破裂する。企業倒産、銀行破綻、失業増、税収不足からくる増税、物価高騰、ハイパーインフレ、生活苦、人々の不満蓄積と爆発、他民族他国への八つ当たりと介入、反発、そして戦争、カタストロフィー。警告する段階を超え始めているようだ。」と。

金融緩和で行き場を失くしたマネーのゲームだというコメントは多い。
この警告はいつも頭に置いておかねば、と思う。
しかし、買わねばゲームに参加できない。
潤沢な資金がないから楽しめるのかも。

ひとには勧めないー。

今日はブログ2本書くことにした。



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