EKKEN♂

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ブログブームってなんじゃ

2005-05-10 | goo BLOG
 gooブログユーザーにはお馴染みの、村井チーフのブログから。
常にアンテナを高く張り、面白そうなことを見つけること。
そしてまずは楽しみ、それを新たな視点で発信していくこと。
それが「ブームを終わらせない」方法のようだ。

ブログはブーム。
「最近面白く無い」と思われないようにしたい。

村井説人の日記:ブームは終わる

 『ブームは終わる』という題名の記事に書かれたブログはブームという言葉。サービス提供サイドの人として、ブログを一過性のブームと考えている所は、とても冷静だと思うし、そのブームを終わらせたくないと言う気持ちは正直だと思う。
 しかし、僕はいくらサービス提供サイドが頑張っても、ブログはもう飽きられ始めていると思う。アンテナを高く張り、面白そうなことを見つけるのは、サービスサイドではなく、ユーザーの方でないとだめなんじゃないかな。新たな視点で情報を「発信する」のも、ユーザーです。ブログサービスのトップページが面白くたって、または、有名人の書き手を抱え込んで、そこだけ盛り上げても、「ブログが流行っている」ということにはならないでしょう。幸か不幸か、gooブログは「有名人ブログ」においてはまるで成功していないのですけど。
 良質な書き手がたくさんいる事で、ブログが面白いと認知されるのであって、いくら器がしっかりしていても、中身=ユーザーのコンテンツがしょぼかったら、他人のブログなんか読まないわけです。
 サービスサイドでは、面白いブログを書いてもらうために、その題材を提供するとか、アクセスランキングに関係なく、面白いブログを発掘するなどのお手伝いはできるかもしれませんが、正直な事を言わせて貰うと、現状のgooブログ、まだまだその努力が足りないように思えます。

 ブログが急速に普及した理由の一つに、横の繋がりが得やすい、つまりは自分のサイトのアクセス数を稼ぎやすい、ということがあると思います。
 ブログ(ここでは「ブログツールを使ったサイト」という狭義のブログとします)以前からあった「ホームページ」形態では、赤の他人の閲覧者を獲得するのが難しかったのですが、ブログサービスの多くは、サービスのポータルがしっかりしている事、ブログというシステムが、他人のブログに飛び込みやすい事から、書いたものへの反応を得やすく、反応があることで更新に対するモチベーションが高まりやすいもの……でした。
 ところがこのブログのメリットを、実際に享受している人がどのくらいいるかというと、物凄く少ないような気がします。特に最近の新規開設者は、「ブログ始めたけれども、なかなかコメントがつかない」と思っている人が多いんじゃないかな。
 コメント・トラックバック機能により、横の繋がりが得やすくても、自分から外に出ようとしない限り、人がやってくる事はほとんど無いと思います。面白い事を書いていても、それを知ってもらうきっかけが無ければ、難しいでしょう。

 日本ブログ大賞や、gooブログのグッドブログセレクションの時に感じたことなのですが、これらの推薦ブログの多くが自薦で投票されていた事から、ブログユーザーの多くは、自分のブログを見てもらう事には一生懸命だけど、他人のブログにはあまり関心が無いように思えます。
 そんな事から、トラックバックは、他者への言及通知よりも、共通話題の通知(キーワード合致トラックバック)という、自サイトの集客目的という使い方をされている方が多いです。そしてトラックバックを貰った事による反応と言えば、相手のブログのコメント欄に「トラックバックありがとう」。挨拶以上の発展がみられないケースが目立っています。
 単なる挨拶でも、始めのうちはコメントを貰える事の喜びはあるかもしれませんが、それによって安定した読者を得る事は無く、場合によっては、毎度キーワード合致TBをする事によって、それを嫌う人(僕の事なんですけど)から得られる評価は低くなっていきます。
 結局、面白い情報を発信できない人、あるいは他人との交流に消極的な人のブログは、あまり人が寄り付かず、その中でも「アクセスが獲得しやすいと聞いてブログを始めた」人は、モチベーションが上がらず早々に休止するのでしょう。


 ブログサービスサイドが、ユーザーに「ブログってつまらないね」と思わせないためには、ユーザーのモチベーションを上げる工夫をすることが大事だと思いますが、現状では、利用者の多くが「トラックバックを送って満足」のトラックバック練習板や、変わりばえしないメンツによって陣取られているアクセスランキングなど、あまり有効な対策がされているとは思えません。
 唯一、良い企画だと思うトップページの「イチオシフォトブログ」ですが、画像を使わないユーザーにも陽の目を浴びる機会を設けてもらいたいものです。