発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。
12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-619
23)スペインを歩く
日記から-27
9月 11日(水曜日) 晴れ
今日の天気は珍しく雲が多い。
特に夕方は雲が多かったが、太陽の光は一日中さして暑い。
朝、7時に起きたが、まだ暗く8時半ぐらいにならないと明るくならない。
このぐらいの時間にならないとテントを整理して出発できない。
何故なら、周りが見えないので、何かを忘れるかもしれないからである。
ずいぶん、日が短くなってきたのだと実感する。これも自然の中にいるから実感するのが早いのであろう。
今日は昼過ぎの午後2時に一回だけの休みで歩いた。
もっとも、今日は46kmしか歩いていないから、楽でなければならないのだが、休みが少ないので、少し疲れる。
そう言えば、インドを歩いた時は2kmを歩くのがやっとで、1日に何十回と休まなくては歩けなかったことを思い出す。
もっとも、その時は肝炎であったり、回虫などもいたりして正常ではなかった。
本当にまともに歩けて、健康であることを感謝する。
夕方、寝る所を探すが、畑ばかりで見つからない。
それと言うのも、畑の地帯だから周りには木が少ないからである。
仕方がなく、橋を見つけてその下でテントを張ろうと思い、下に行ったが、そこには犬の死骸があり止める。
その死骸は犬が紐に結ばれたまま、餓死してしまった様な感じがする。
誰かが、犬を結わえたまま、餌をやらずにいたために死んだのであろう。
とにかく、その死骸の臭いがするのと可愛そうなのとで、そこでは寝る気がしないから、移動する。
次に数本の木が生えている所に入って行ったら、そこには乾いた草が密生している。
その草の高さが腰の所まであり、おまけにその草の種が靴下にすごく着く。(半ズボンであるから他にはあまり着かない。)
非常に参った!
そこも寝るのには良くないと思い止める。
今、寝ようと思っている所はただの一本、大きな木がある所である。
ここにはシートだけで寝るつもりである。ところが、今見てみると大きなアリが結構いるのが心配だ。
前にアリが咬んで寝れなかったことがあったからである。今日はどうだろうか?
そう言えば、昨日はテントを張ったのだが、中に蚊が入って来て眠ることが出来なかったのであった。
今日は風が少しあるので、蚊には悩まされないだろう
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筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。
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