抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

歯科に必要なのは、先端機器ではありません。その治療技術(スキル)とヒューマンファクターです。

2020-02-01 | 歯科治療

【死の定義は、口でものを食べられなくなった時だ。

その後は老衰である。

安らかに衰えていくのである。】

という医学的・哲学的な言があります。


医者の恩恵に授かるのが歯医者です。


医者が神なら、歯医者は神主でもあり、天使です。


医者が宮司なら、歯医者は神官です。


医者が悪魔なら、歯医者は地獄の使者です。


医者が巨悪なら、歯医者は小悪党です。


医者が親分なら、歯医者は、(もちろん)子分です。

銭形平治の子分=八五郎=使い走りのガラッパチです。


古今東西、歯医者は医者は常に、医者の子分。

ナンバー2になれること、いられることも、到底、望めません。

もっと下の子分です。


【私は自虐を言っているのではありません。事実を言っているので<wbr />す。】


歯医者は、医者の駒使い、太鼓持ち、露払いです。

(歯医者は医者のおこぼれで、生計を立てているのです。)


私は、卑下することもなく、それでいいと思っているのに、…歯医<wbr />者は、醜く、悪あがきします。


たとえば、医者も歯医者も、大学は6年ですが、

一時期、歯医者は四年に、という案が出たときも、

医学部と一緒だ、歯医者も医者だ、と、歯学部も6年だと、主張し<wbr />ました。


実際の所、医学部は8年、歯学部は6年というところが妥当です。

(薬学部は6年でしょう。)


歯医者は、

「医者と一緒にして。」
と訴え、懇願します。


しかし、一緒と公平は違います。


【歯医者になるのに、6年必要なら、医者になるのには、8年は必<wbr />要だ、というのが、公平なところです。】


歯医者のバカな、愚かな浅はかな見栄です。

(但し、医者も、もっと、歯のことも勉強して、医者になるには、<wbr />歯医者より2年は多く学ぶのが、公平なのです。)


それ以上極めたい人は、大学院等々、より学び、研究、研修の場を<wbr />求め、追及することです。


今更ですが、人間、一生、勉強です。


【結果平等では、いけない、断じて、いけないのです。

機会平等でなければいけないのです。】


バカな奴が、6年学ぼうが、8年学ぼうが、バカはバカです。

それこそ、時間の無駄です。


金を大切にする、というのと、金になるものを大切にするというの<wbr />は違います。

見方によっては、真逆です。


命に関わるから、大切にするというのと、

命を大切にするというのも、実は、全く違うのです。


解釈を間違えると、真逆の結果をもたらします。


人間は、絶対死にます。

「太陽と死は直視できない。」

ラ・ロフシュコウの言です。


『自分の死を考えることが、その不安が、自分を気遣い、その強い<wbr />不安が他者を気遣うのである。{ーハイデカー


《哲学は悪知恵です。

私は哲学が大好きです。

哲学は、幸福の源です。》


【慣(な)れるより、畏(な)れろ。】

という至言(名言)、箴言があります。


私は、大学時代に読んだ小説でこの言葉を知り、…

日々、常々、この言を、肝に銘じています。


何事にも、慣れたら、

ただ単に、恐れるのではない、怖がるな、怯むな。


そうではなく、畏れるのだ。

何事にも、敬って畏れろ。~


く畏敬の念を持ち、畏(おそ)れろ。〉


今、日本は、金が教祖、財務省が教会になっています。


グローバル社会です。

SNS、AI、ロボット、世界中がマネーゲームです。


[人は、慣れると手でやるべきものを足でやる。]

室町時代の高僧、蓮如の言です。


蓮如は、(批判もありますが、)浄土真宗の教え、=親鸞の教えを<wbr />、分かりやすく、広めた人です。


浄土真宗の広告塔で、親鸞の教えを軽くした、という批判、商売人<wbr />だと、……

かつ、

ハッタリだとも、言う批判もあったのです。


しかし、私は、よく、つい、足元の引き出しを、かがんで、手で閉<wbr />めず、足で閉めることがあります。


〈足は便利だ、重宝だなぁ。〉

なんて、思いながら、つい、足を使ってしまいます。


行儀悪いかな?と思いながら、と、時に、照れながら。


「人間、慣れると、手でするところを、つい足で……」


700年前の昔から、人間はそうしたものなのでしょう。

というより…、


(もっと言えば、古今東西、人間は手足を、いろんな意味で、つい<wbr />便利に都合よく、

行儀悪く?つい、手抜きして?、よくも悪くも、使っていたわけで<wbr />す。


蓮如の、言葉は、若干のユーモアあり、

つい、足で引き出しを閉める。


=手でするべきものを足でする。

のも、時には、許される場合も、状況もあるとは思います。

(緊張ばかりでは、たまりません。

肩の力を抜くことも、また、必要です。)


しかし、緊張感と、畏れを失って、気を抜いて、取り返しの付かな<wbr />いことにならないことへの、忠告でもあるのでしょう。


【治療はプロセスです。結果オーライでは、やり直しが効かないの<wbr />です。

多くの場合で、取り返しのできない事態になります。】


……そうですね。歯医者は、つくづく、小悪党だと思います。

やはり、巨悪は医者です。


歯科界は、小悪党の小屋、ならず者達の、ヤクザな巣窟です。


医科界こそ、悪党の館、大親分の邸宅、親分の根城です。


《哀れ、歯医者は、医者の提灯持ち、太鼓持ちです。》


しかして、医科界も、財務省の君臨する現状では、…


財務省に仕える厚生労働省を相手にしても、なかなか、(正しい要<wbr />望も含めて)、その展望が開けません。


【犠牲者は弱者、ひいては、庶民、国民です。】


改めてですが、私はガチガチの保守です。

三島由紀夫を尊敬する、

天皇を敬う、頑なな保守です。


新自由主義が民主主義を腐らし、世界に格差と貧困を撒き散らし、<wbr />広げ、戦争の種=テロが世界中で起きてます。


(核があるから、かろうじて、全面戦争にはなりません。)


為政者の劣化、賢明なリーダーの不在。


《保身と金儲けだけ。

犠牲者は、ひたすら、庶民です。》


遺伝子は利己的だと、つくづく、確信するものです。


【でも、個人の僅かな人生。

遺伝子通り生きてたら、限りある人生では、個々の幸福は関係あり<wbr />ません。


遺伝子は、個々の人生など、無視ですから。】


「他人の不幸を見て、幸福ですか?それで、あなたは豊かですか?

心豊かですか?…!」

という、センチメンタルな、感傷的な感情は、遺伝子には関係あり<wbr />ません。


センチメンタルこそ、個々の人生の、限りある人生の幸福の原資な<wbr />のに。


死を忘れ、自分だけは死なないと思っているリーダーが支配する不<wbr />幸。


[死への不安が自分を気遣い、その気遣いが、他人を気遣う。~く<wbr />ハイデカー]

哲学・倫理・幸福論の原資、初心です。


先端?機器に頼り、患者を惑わす歯医者。


[先端?機器を目眩ましに使用し、治療もせず、歯をひたすら抜く<wbr />バカ歯医者。]


先端?機器を、本当に先端機器と思い、惑わされる愚かな患者。


先端機器を名医の証明と思い込んでるう愚かさ。バカさ加減。


口という狭い空間にある歯の要(かなめ)、原資は小臼歯です。

1本、1本の歯の守り神は、膜=歯根膜(しこんまく)です。



先端機器が治療するのではないのですよ。


視野の明示。清潔は大切です。

(当然です。)


その為の、最良の器具は、(自分に合った)器具は、必要不可欠で<wbr />す。


しかして、また
【弘法筆を選ばず】。


医科も歯科も、その治療技術(スキル)に尽きるのです。


[ただ、歯科治療には、医科のようなスタンダードがないのです。<wbr />]


医科なら、癌なら、原則、その悪性腫瘍を殺さなければいけません<wbr />。

そこへのアプローチは、プロセスは、種々、多用ですが。


医学も進歩しましたし。

[ことに、薬学=薬の進歩は、めざましいものがあります。]


ただ、医科には、スタンダードがあるのです。


癌なら原則、癌細胞を殺すことです。

細菌なら、細菌を駆除することです。


ただ、その方法が、医学の進歩と共に、選択肢が増え、

更に、そのひとつひとつに、また治療方法があり、

薬、放射線、…内科的にするか、外科との併用、その割合など、本<wbr />当に種々様々です。


何故!〰簡単です。目的は、患者を生かすこと=治すことです。


【手段は様々でも、患者の命を救うことが、医科の目的であり、使<wbr />命です。】


それに対して、歯科はどうでしょう。


親知らずを抜こうが、抜くまいが、

腐った歯を抜こうが、そのまま様子をみようが、きちん、治療しよ<wbr />うが、…

別に、命に関わる訳でもありません。


虫歯の穴を埋めようが、埋めなくても、…


痛みを取り、虫歯を殺す薬で抑え、

そのままにするか、…削って、金属を埋めるか、プラスチックを埋<wbr />めるか、

セラミックを埋めて、審美的にも、自然の歯のようにするか……。


義歯にするか、インプラントにするか、ブリッジにするか、…その<wbr />ままにするか。……〰


金属は良くないと、デマを言ったり、

…義歯は噛めないから、インプラントに。と、インプラントは自分<wbr />の歯だ、などと、

患者を騙し…。


《その根底にあるのは、要は、

歯の病気では死なないという一事です。》


歯医者はそう思っているし、実は、患者自身もそう確信しているの<wbr />です。


だから、歯は削るな、いじるな、という歯医者もいるし、

親知らずは抜け、という歯医者も、抜くなという歯医者も。


もちろん、私も含めてです。


〰➰私は、

[原則、歯は抜くな。抜かれるな、です。

インプラントは、全否定はしないが、原則、体には良くない。


インプラントは自分の歯どころか、異物だ。


小臼歯を守れば、奥歯はあろうが、なかろうか、悩むな。


あとは、人さまざま。

自身のポリシーと哲学と人間性=ヒューマンファクターだ。]

というのが、私の歯医者としての基本方針=公理です。


あとは、正直、好き嫌い、相性ですね。

【自身の歯を、歯では死なないからこそ、可愛がりたい。】

という信念のある人には、患者さんであろうがなかろうが、トコト<wbr />ン親切に、誠意を持って接したいの一事です。


以上、歯科にはスタンダードがないのです。

決まったアプローチ、定石は、歯科にはありません。


だから、また、厚生省の話でも、クレームが多いのも歯科なのです<wbr />。


医科は、原則、患者さんが、結果、死んでも、(感謝されこそすれ<wbr />)クレームはありません。


もちろん、医療事故、医療過誤等々、さまざまですが、

原則、医科は、死んでも、失敗とは言えません。

言われません。。


私は、(誤解を恐れずに言うと)私は、歯を抜いた時は、自分は失<wbr />敗した、と、反省、猛省し、悔やみ、悔しく(くやしく)…<wbr />ひたすら、嘆きます。

反省、猛省、(悔しくて、地団駄を踏みます。)


《この歯があると、とにかく噛めない。

他の歯を守れない。

患者さんも、この歯を嫌っている。》

と、確信しない限り、私は、極力、歯を抜きません。


ひたすら、歯を残すべく、悩み、努めます。


[私達は、スーパーマンではない。

失敗を繰り返し、その不安と苦しみを経て、人間は少し強くなる。

以前と違った成長と成功の芽が育つことが分かる。


ある種、達成感を実感する。]

と、私の好きな作家の伊集院静氏が書いてます。


歯医者は、今、金属が高値で、保険では賄えないから、

金属が悪いと言うのです。


真っ当なインプラントの専門医が断言しています。

「インプラントには、歯根膜という守り神がない。

歯を守るバリアーがないから、慢性的に、骨を犯す(侵襲する)。


自分の歯を磨かず、歯肉のマッサージも、きちんとケアできない、<wbr />しない患者さんが、

『歯が抜けました。

歯が揺れました。

歯が虫歯で駄目になりました。


歯が割れました。

インプラントにしてください。』

等々、などと、安易に言うのは、正直、愚かな患者としか言えない<wbr />。


インプラントは自分の歯だ、と、騙す、詐欺師まがいの歯医者と、<wbr />一緒です、その患者も同列、同罪なのです。


歯根膜のある自分の歯を守ろうという自覚と努力をしない患者が、

インプラントをしても、金と時間の無駄。


一生、歯で悩み、苦しみ、悪い意味で、歯医者と縁が切れない、腐<wbr />れ縁になるだけだ。」

私も、このインプラント専門医の言に賛成です。


更に、このインプラントの専門医は、付け加えています。

「奥歯が駄目になったからと、奥歯にインプラントをするのも考え<wbr />ものだ。


歯を残す専門医には、奥歯は抜いても(抜かれても)そのままにし<wbr />ていい場合もある、と言っている。」


私は、このインプラントの専門医と面識はありません。

しかし、私が、ずっと、繰り返し、いい続けていることには賛同し<wbr />てくれています。


インプラントをする歯医者にも、詐欺師ではない
優秀な真面目な人もいるのです。


繰り返します。

【歯根膜という強固なバリアーのある自分の歯を守れない人に、イ<wbr />ンプラントを守れるはずがないのです。


強固な反省と自覚と、歯医者の指導とケアのもと、

反省して、歯を、インプラントを守らないと、


結局は、インプラントドミノ=インプラント地獄に陥ります。

(次々と残りの歯が抜け、腐り、

インプラント詐欺師達の餌食、いいカモになるだけです。)】


やがて、荒れ地に総入れ歯です。

(それも悲惨な、見るも無惨な入れ歯です。)


私は、日々、目の当たりに、インプラント後遺症に苦しんでいる人<wbr />を、

見て、観て、看て、診ているのです。


本来、保険は、セーフティネットのはずなのに、歯医者は保険では<wbr />生活できません。


保険では歯医者は喰えないのが実状です。


歯科の医療費は、全医療費の10%にも満たないのです。


歯科だけでなく、医療費の膨張の抑制には、

【高額延命治療に制限を加える以外にないのです。】

(本当に、辛いのですが、

90歳過ぎたら、延命治療はしないとか。)


まともな医者がこれを言うと、製薬業界、また、多くの、患者さん<wbr />の家族からも、かなりの非難を浴びるそうです。


天才、藤子・F・不二雄は、40年前以上に描いてます。

〰➰…70歳までは、国が至れり尽くせりの面倒をみてくれる。

豊かな福祉国家なのですが、


70歳を過ぎると、後は、(死ぬまで)自己責任で生きなさい、と<wbr />、国は、一切、何もしてくれない、…


放り出されるのです。

自分で何とかしろ、と。〰➰!…


ブラックな、逆ユートピアのような世界を描いてます。


さすが、天才、藤子・F・不二雄です。》

しかし、今、日本は、この藤子・F・不二雄の世界と一緒です。


というより、藤子・F・不二雄の描いた40年前より、今の方が悪<wbr />いです。


40年前、昭和の時代は、健全な保守が、機能していました。

(この今の悪政は、格差社会、世界的なものかもしれません。)


今の世の中、金で命が買えます。

(保険のセーフティネットが効いてません。)


これは、健全な保守の政治ではありません。

法治国家ではありません。


まさに、人治国家=共産主義=独裁政治です。


健全な保守政治、保守政治家の台頭を、切に望みます。

とにもかくにも、今の日本は、政治家の劣化が酷いです。


【口でものを食べられなくなった時が、人間の死なのです。】


物理的な消化器官は、歯だけです。


〈明眸皓歯・歯は見てくれ、顔です。〉


快食、噛み心地、歯は快楽です。

噛みきる、噛み殺す。歯は武器です。


[しかして、歯は、繊細な感覚器です。

インプラントに、感覚はありません。


インプラントは凶器でもあります。]


歯の病気では死にません。

歯の治療には、医科と違って、スタンダードはないのです。


「たかが歯、されど、歯。」です。


煽られず、脅されず、すかされず、騙されず、自分の歯を可愛がっ<wbr />てください。


〈私も、口でもの食べられなくなるのは、死の定義のひとつと考え<wbr />るものです。〉


私の本、

【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】

【やってはいけない歯の治療・KADOKAWA】

よろしくお願いいたします。

電子書籍でも好評です。


新刊は、(この出版不況、紙媒体は、正直、なかなか売れないとの<wbr />ことです。)

まずは、電子書籍からの出版になりそうです。


歯科には先端機器はありません。

《やたら、先端機器?と称して、治療する(される)のは、足で治<wbr />療する(される)ようなものです。》


とりわけ、歯科大学のレベルの低さは、目に余ります。(時に、怒<wbr />りに震えます。)


人間、遺伝子レベルから考えると、

ひとりひとりの人生は短く儚いものです。


儚く短い一生。…センチメンタルジャーニー・感傷旅行です。


進化の先、宇宙の果て、皆無です。

【儚い一生・最後は、感傷旅行の行く末は、

最後は、やはり、ヒューマンファクターです。】


私を、安易に他の歯医者と比較しないでください。


私はつむじ曲がりです。

(こと、仕事以外、家族にも従業員にも叱られてばかりいる、不器<wbr />用な凡人です。)


時に、頑固に頑なに、また、

トコトン親切なところもある、少し変わっている男、凡人、…


で、ひたすら、

…歯を残そうとする専門医。


それが私です。

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