抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

幸せの積み重ね。…年も明けます。〈総括と反省と展望= 今後への扉。〉

2015-12-20 | 歯科治療
  今年は、テレビの生放送に2回出演しました。


最近の12月のテレビ朝日、
【羽鳥慎一モーニングショー】の生放送での出演は、…


 これは、新聞の取材が続き、毎日新聞に私の事が載ったことがきっかけです。


  歯科大学(特に一部の私立)の偏差値の低さの酷さ=中学生なみの教養、知識の実態。

《当然、歯科医師の劣化。》

と、不正献金に対する取材でした。


  毎日新聞の記者(司法記者)は、よく調べ、勉強していて、


  私の前に厚生省の取材も済ましていて、

〈何しろ、歯科大学の学生のレベルの低さに、頭をかかえている…。先生の指摘通り、

…というか、私は、先生はオーバーではないか、と当初は思っていたのですが、

 むしろ、先生は、抑えて発言していたのですね。〉
 という主旨でした。


 で、私の名が毎日新聞に載り、〔私の拙著、【この歯医者がヤバい】(幻冬舎新書)も紹介してくれました。〕


  結果、雑誌、テレビの取材が続いたのです。


  2、3の出演以来があり、企画の都合で、

テレビ朝日の出演になりました。


  (10分位の東京に限られた、1回目の出演と違って、)

  全国放送のテレビ朝日、それも、20分枠だったので、

   それなりの反響、手応えはありました。


 《しかし、主婦向けの朝の番組、

   難しいこと、突っ込んだこと、本音はなかなか言えず、


  ディレクターからも、言い過ぎないように、と前もって、言われていました。


 あと、20分と言っても、私ひとりが話すわけでもないし、やはり、時間も足りません。》


 羽鳥慎一さんは、さすがに、上手いし、とても親切でした。


  人間、貶す(けなす)のは簡単です。
私に対しても、批判ではなく、匿名の悪口がいろいろありました。


  逆に、忠告、批判も含めて、有り難い言葉もいただきました。


  心地よいとか、快、不快からでなく、これを機会に真面目に考えました。

  機知(エスプリ)や、ユーモアのあるものなら、(たとえ、ブラックでも、)
   ともかくとして、


 《人間、ただ悪口を言うのは、ほめるより、ずっと簡単で、卑しく哀れだと思いました。》


 {ただ、哲学者、カントも言っているように、
 人間、他人の不幸を喜ぶ心根もあります。}


  私にもあります。      【ただ、その根底には、常に、堅固に、ノーマンメイラーの云う、

 人間にとって、何より大切なことは、シンプルなシンパシーを持っていることだ。〔シンプルな、だ!〕の精神があってこそです。】


これは、人間の素晴らしい欲望です。

 《動物には、本能しかありません。》


   【動物に見られる同情=シンパシーは、

人間のそれとは、似て非なるものです。】


動物には、厳密な意味での欲望はありません。

動物にあるのは、本能だけです。


欲望のないところには、不安もありません。

不安のないところ、未来も将来も向上心もありません。


【で、…人間にだけにある、人間特有の苦悩も喜びも、動物にはありません。】


《ただ、この欲望とやらが複雑になると…。

曲者で、私などには、まだまだ、分からないことだらけです。(当然ですが。)》


さてさて、…
   今、インプラントが1本、百万円。3本で3百円と言われた患者さんの歯を抜かず、治療しています。

[それも、なぜこの歯を抜くの?…というレベルのです。]


 もうひとりの患者さんは、なんと、

 《1本、百万、16本で、1600万円。

3年で、7本が折れ、残っている自分の歯も、概ね揺れ、危うくなっています。》


   [ちょっと、細かいことまでは、正確には云えない、伝えにくい、…いろんな疑問が複合しています。

   治療技術(スキル)はもちろん、

 診断、診察、果ては、(患者さんも含めて、)心理的な面まで。]


   私のところには、(全国から、(大学病院からの紹介も含めて、)少なからず、難しい患者さんが、来院、かつ、通院してくれますが、(いつもながら、本当に恐縮します。

非力ながら誠意、全力を尽くします。尽くしています。)


   今は、上記、二人のインプラントがらみの患者さんが気になっています。


    私は、実存主義の影響が強く、ニーチェ、サルトル等、毎日のように手にとります。

   日本では、坂口安吾(サカグチアンゴ)が、座右の書で、大宰 治なども好きですが、

 (かの天才、三島由紀夫は、大宰の才能は、坂口安吾に比べたら、小さなものだ、と言い切ってます。)


 ある実存主義者が謂ってます。

  【教祖と信者の考えていることは、常に違う。】

   まさに、至言。その通りです。


   ただ、宗教とはそういうものでもあります。

   《問題は、教祖の目的にあります。》


  まずは、その宗教の目的が、金儲けではいけません。

   宗教にも金は必要です。

しかし、奉納と称して、信者を騙す、悪質商法、

悪徳商法、霊感商法=詐欺も、数多くまかり通っています。


   インプラントもそうです。

  《インプラント教の教祖=歯医者は、信者=患者を、金儲けが目的で騙しています。》


 【もちろん、真面目にインプラントに取り組んでいる歯医者もいます。】

  しかし、インプラント教の教祖が、やたら増えています。


  歯医者が過剰で、歯医者の生活が苦しくなったここ数年。


   誰も、何も言いません。(マスコミもメディアも。)


   何しろ、教祖は金持ちです。金をばらまき、都合の悪い意見を封じようとし…

   【私の意見は極力、無視します。】


 反論、正当な批判もしません。

 《私の意見が、私の本が、私のことが知られては、広まっては困るからです。》


  医科は、歯科には関心がありません。(世間が思うほど、医科と歯科の交流はありません。)

  〔【医学部・歯科】でないといけないのです。〕


   インプラント教=歯医者の犠牲者は、もちろん、信者=患者です。
(と、真面目で真摯な、地道な歯医者です。)


  《宗教の目的が金儲けと政治がらみになる怖さです。》

 宗教の目的が、政治支配になると、テロが勃発します。

(世界はもちろん、日本でも、オウム真理教のテロがありました。)


歯科はドラマになりません。

  {ドクターX(エックス)}のようなダイナミックな面白さはないのです。

  【まあ、生死が絡まないからでしょうね。】


 その甘さ、軽さに乗じて、インプラント教の教祖=歯医者が、

《抜け抜け(ヌケヌケ)詐欺をするのです。》


  「インプラントは自分の歯です。

 歯を大切にしましょう。歯でも死にます。」


何だか、ちんぷんかんぷん、ワケわからない、でたらめを言って。

「インプラントが命を救う。」と、まあ、


煽って、喧伝し、扇動して。…。

ちんぷんかんぷんです。

   で、結果、信者=患者も騙されるのです。


《愚かで、勉強不足の、教養、素養のない歯医者自身も。

特に、田舎の名士?の歯医者ほど。》


 患者さんの方も、どこかで、やはり、歯を軽く安易に扱っているのです。(私自身、その気持ちも、わかるのですが…。)


   幸せの積み重ね。
私の本、【この歯医者がヤバい・(幻冬舎新書)】に続くもの、発信させて欲しいです。

  (新聞、雑誌、テレビ、ラジオでも。)


   来年も、また、

【歯科の初心は、まずは、その歯が残るか、残せるか。です。(抜くことも含めて)そこからが治療です。】と、云い続けます。


愚直に、愚直に続けます。言い続けます。


日々、勉強です。【治療技術(スキル)】の研鑽です。


  ストレスとプレッシャーの毎日です。


 インプラント教の教祖=歯医者、その信者=患者の問題(大問題)にも取り組みながら。……!
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