人間の体は、すべて、膜(まく)に覆われ、膜(まく)で繋がっています。
頭は脳膜、胸は胸膜、お腹は腹膜……筋肉は筋膜、骨は骨膜、…
心臓も肝臓も、腎臓も…胃も、腸も、すべて、臓器は、膜に覆われ、守られ、膜(まく)で繋がっているのです。
鼻も耳も目も、すべて、粘膜に覆われています。
骨の中の神経も、骨髄も髄膜に覆われ、…
そのまた神経も、神経膜に覆われ、繋がり、守られています。
膜の再生力がなくなると、その臓器は死にます。
骨も筋肉も、神経も死にます。
【膜(まく)の再生力がなくなった時、肉体は死にます。】
歯にも、(当然)、膜があり、
歯も、膜に覆われ、守られています。
[歯の膜、それが、歯根膜(しこんまく)です。]
歯根膜がその再生力を失うと、歯は死にます。
歯も臓器です。
人間は、どこで、食い縛る(クイシバル)か?
通常、歯で、歯でクイシバル、というところですが、
もう少し、深く考えると、顎(アゴ)で、
アゴでクイシバルというところですか。
アゴにより、歯がクイシバルのです。
もう少しいうと、
歯は、アゴにより、食い縛らされる(クイシバラサレル)ですかね。
これを、深く、つきつめていくと、
関節が食い縛る(クイシバル)ということになります。
顎関節=顎(アゴ)の関節が、食い縛る(クイシバル)のです。
関節がクイシバリ、関節がクイシバラサレルということになります。
[クイシバリが、良くない、というのは、
歯にも、骨にも、関節にも、良くない、と。]
《クイシバルのは、歯にも、骨にも、関節にも悪い。》と。
しかし、私のような、歯を抜かない、
歯を残す、できるだけ歯を抜かない専門医から云わせると、
【食い縛るのは、膜(まく)なのです。】
膜(まく)が、クイシバルのです。
もちろん、人体は、神秘で、分からないことだらけです。
【ただ、人間は、膜に覆われ、生きているのです。
その肉体は、全て、膜でつながり、膜に支配されています。】
だから、生物学的には、移植というのは、不自然、というより、無理だ、いいます。
人間は、足のつま先の骨膜から、頭のてっぺんの脳膜まで、繊細に、しっかり、緊密に繋がっているのです。
〈で、人間には、自分でないものを、
自分とは違うものを、自分とは非なるものを、
自分を守る為に、頑なに排除しようという、
{免疫}という機能があります。〉
快楽と健全とは違います。
快楽と健康も、違います。
快楽は、しかし、ストレス解消になる?
快楽はストレス解消になります。
ストレスは、健康に密接に関与します。
しかし、快楽の持続は苦しみです。
快楽は、一過性がいいのです。
男と女の違いの大きなひとつに、
作家の橘玲氏の著書に、生理学的な研究によると、
男は、52秒に1回、性愛のことをリアルに考えているということです。
という記述があります。
性愛というと、一見、哲学的ですが、要は、セックスです。
《男は、セックスを、52秒に1回、考えている、それも、具体的に、肉体的に、考え、想い、思い浮かべて、日々、生活している、
日常生活を送っているのです。》
男は、精子を撒き散らし、女は、ひたすら、優秀な精子を得よう(獲よう)と、行動します。
子孫の為に。本能的に。本能です。
遺伝です。
【生物学的にも、生理学的にも、
女はロマン。
女は、選択。
男は、ポルノ。
男は競争です。】
より優れた子孫を残そうと、男は競争します。
女は、慎重に、相手を選択します。
よく、ケダモノ以下の強姦野郎が、犯した相手の性器が濡れていたので、相手も感じていた、同意していた、という、バカ以下、ケダモノ以下の戯れ言を言うことがありますが、
あれば、女が、性器が傷つかないように、本能的に、性器を守る為に、性器を濡らすのです。
一瞬の快楽などもなく、苦痛そのものなのです。
《強姦が、殺人以上の犯罪だというのは、倫理的云々なんてもの以上に、生物学的にも許されないものなのです。》
免疫と遺伝は、本当に、分かりません。
人間は、その仕組みを知るには、寿命が短すぎるので。
だから、私のような凡人には、尚更、実感として、分かりません。
ただ、歯は、歯根膜(しこんまく)、膜(まく)に守られているんだ、というのは、実感してます。
100㎏ものを噛むと、もうそれ以上噛むな、と、歯根膜が教えます。
歯を守るのです。
しかし、不用な、不要な、クイシバリは、歯根膜、膜(まく)を犯し、傷つけます。
歯の寿命が減ります。
歯の免疫機能が、歯根膜、膜(まく)にあるというのが、推測されるのです。
実感できるのです。
人間は、人体は膜(まく)で、すべて繋がっている、人間は、生物学には、本来、移植も無理なのだ、というのが、歯を見ていて、観ていて、…診ていても、
どことなく分かるのです。
【一生懸命、歯を残す治療に、
日々、勤しみ、取り組んでいると、免疫は膜(まく)にあり、
人間は、膜(まく)に守られ、膜(まく)で、繋がれ、生物学には、移植には無理があるというのが、実感できるのです。
歯からでも、きちんと、勉強すれば、考察すると、
生物の、人間の、人体の、その仕組みの歯という、人体の、その、ほんの一端からでも、
頭を使い、悩み、考え、努力、学習していけば、
人体の膨大な複雑な、その神秘的な、仕組みの、偉大さ、奥深い、美しいとも云える偉大さに触れることもできるのです。】
よく、理系の優秀な人ほど、神の存在を信じる、というのも、実感できるのです。
人体の神秘に、感動するのです。
「神がいなければ、人体が、人間が存在できるわけがない。
人体のこんな複雑怪奇な仕組みが、偶然にできたとは思えない。」と。
(誤解を恐れずに云うと、)
所詮、歯医者は医者ではありません。
歯医者は、医者にはなれません。
しかし、私は、翌檜(アスナロ)でいようと、思います。
せめて、翌檜(アスナロ)ではいようと、強く思うのです。
[あすなろ物語]という、井上靖の小説を、中学の時に読みました。
檜(ひのき)にはなれなくても、明日は檜になろうという、翌檜(アスナロ)の、努力が大切だというのが、その小説、少年小説のテーマでした。
(因みに、翌檜というのは、ヒバの木のことらしいです。)
〈君たちはどう生きるか〉みたいな、優れた名作だと思いました。
しかし、しかして、歯医者は、翌檜(アスナロ)以前に、その学習レベルが低すぎです。
偏差値だけの問題ではありませんが、
日本は、偏差値も含めて、最も、優秀な人間が、財務省に行っているようでは、駄目です。
文部科学省にこそ、最も優れた人間、優秀な人材が必要なのです
文部科学省にこそ、優秀な人材が集まらなければ、実際、夢も希望もありません。
【教育こそ、財産です。】
論理はAI(人工知能)が、全て、支配する時代がまもなく来ます。
AIには、論理はありますが、倫理はありません。
もちろん、倫理も学習できるでしょう。
しかし、キリストが、云っていた、
「神よ、私に苦難を、苦悩を与えたまえ!」という意味は、
人間でないと、ひとりひとり、その個性、個々、個人個人でないと、
AIには、キリストの言、宗教心はどこまでも、分からないと思います。
(宗教と宗教心は違います。)
人間は、よかれあしかれ、感情第一です。
(現在、認知学的にも、脳科学的にも、証明されています。)
先日、私に、こんな問い合わせの電話がきました。
「お金を、水増しすれば、もっと早く、予約が取れますか?
早く治療してくれますか?」
というものでした。
医業はサービス業ではありません。
サービス業であってはならないのです。
信頼関係は、金銭関係ではありません。
金で、信頼は買えません。
信頼は、貸し借り、ギブアンドテイクを越えたものです。
越えたところにあるのです。
私も金は欲しいです。
金は大切だし、金がなければ生きていけません。
青臭いこと、きれいごとばかり云えませんが、
医業云々より、人間として、
やはり、初心と畏敬(おそれ)を失ったら、…
人間は、金の為に、平気で、人を殺します。
人間は、更に、自分をも、精神的にはもちろん、肉体的にも殺してでも、金に命を捧げます。
《金は宗教です。》
実存主義者は云います。
「教祖と信者と考えていることは、常に違う。」と。
信頼は金だけではありません。
(金もありますが、信頼してくれなければ、)
より良い治療はできません。
する気も、やる気もおきません。
私は、実際、目の当たりに、…
信頼関係が得られず、相性が悪い患者さんの回復が遅れ、病気が長引き、あげく、死んでいる(殺されている?)のも知っています。
AIなら、その不幸は、なくなる?でしょうか?
AIが神になる?
私には、分かりません。
考え、考え続け、一生を終わるのでしょう。
[人間は、生きているのではありません。生かされているのだ。]
という宗教的な謙虚さを、日々、忘れず、持っていたいと、改めて、思うものです。
【宗教心と宗教は違います。】
AIが学習するのも、AIに学習させるのも、人間です。
AIが、宗教心を学習できるでしょうか?
【AIが、論理、確率、統計とは無縁の、先天的なもの、積み重ね、学習とは無縁なものが、分かるのでしょうか。】
ここで、また、免疫に戻します。
膜(まく)のないインプラントが自分の歯なわけがありません。
それどころか、膜(まく)のない所にぶちこむインプラントが、体に繋がる、馴染む、体に良いわけはないのです。
インプラントは免疫機能を犯している、…
《インプラントは、自らを、(あなたを)強姦しているとも云えるのです。》
今回は、話が、少し、散りました。
私の本、
【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】
【やってはいけない歯の治療・KADOKAWA】
改めて、よろしくお願いいたします。
電子書籍でも好評です。
来春の、新刊に向けて、日々、奮闘しています。