抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

〈どうして抜く〉のではなく〈どうなったら、抜く〉のかを、真剣に、考えることです。

2018-08-05 | 歯科治療

歯医者は、


【宝の持ち腐れ】。

今や、もはや、先端機器でも何でもないものを、先端機器と称して、患者を騙し、言いくるめ、法外な治療費を請求する。


歯医者が過剰で、医者に比べて、経済的に厳しいのは、事実です。

しかし、歯医者の過剰さが連鎖して、金の亡者になっている歯医者が、まさに、過剰になりました。


まともな、真っ当な歯医者が、激減しています。

とにかく、歯医者は、偏差値が低く、教養がなく、常識も見識もない。

それでいて、先生と呼ばれるから、外面(そとづら)は、繕う。


しかし、歯医者の、その実態は、卑屈だ。

正直、私も、医者に対して、劣等感・コンプレックスはあり、コンプレックスの塊です。


しかし、私は、断じて、卑屈ではありません。


私には、プライド・矜持があります。

コンプレックスと卑屈は、似て非なるものです。


【私のコンプレックスは、歯を残す治療の、使命感の源泉になっているのです。】


哲学の中で、最大の思想書と言われている、

ハイデガーの【存在と時間】

に、「人間は、いつ死ぬか分からない不安から、自分を気遣うのだ。」
と、あります。


気遣いの、根源は、死への不安。…

人生観の原点とも、原典すらとも、思い、ドキリと、私は、衝撃を受けました。


で、ハイデガーは続けます。

「死を忘れる為に、人間はしゃべるのだ。

=空談(どうでもいいおしゃべり)するのだ。と。


私も、恐れと不安を抱き、しゃべります。


私は、歯をできるだけ【抜かない治療をする】のです。

[治療]です。抜かない[治療をする]のです。


【何もしない】のでは、ありません。

治療をするのです。


と、私が、改めて、強調するのは、

《抜かないと称して、治療も、何もせず、

予防と称して、法外な、料金を請求するヤブ医者、詐欺まがいな、新たな歯医者が、増殖しているので。


ウジ虫のように、新手の詐欺をする歯医者が、湧き出ています。》

詐欺師は、まあ、次々と、悪知恵を働かせるものです。

ーある意味、感心してしまいます。(笑い)


全国から、(相談を含めて、)私の所に、多くの人が駆け込んで来ます。


電話では、どうしようもないのですが、てんてこ舞いになることもあります。


できるだけ、誠意を持って、精一杯、対応していますが。

また、次々と新手の、詐欺を考えるものです。

参ります。困ったものです。

ホトホト、疲れます。


「プロフェッショナルだけでなく、生きていくうえで、最も、大切な事だと思うのですが、


真のプロフェッショナルとは、…

プロが、生きていくうえで、最も大切で、常に、胆に銘じておくことは、

(かの天才アインシュタインも云ってます。)

{プロセスを大事にすれば、結果は自ずとついてくる。}

に尽きるのです。」


優れたプロの仕事、業績、言動、偉業の結果は、すべからく、古今東西、…プロセス重視であり、断じて、結果オーライ等ではない、ということです。


厳しい現実を突き付けます。

今、歯医者が多いというのは、歯を抜く(抜かれる)患者が多いという、現実、事実、…事象に他ならないのです。


器用・不器用と、治療の巧拙(上手い・下手)は、無関係です。


もっと、もっと帰納的に。

より具体的に、もっと身近に、考えましょう。


[抜かないとガンになるとか…、今度は、虫歯でもガンになるですか…でたらめなことはもちろんですが、

歯医者も医者の端くれ、患者さんの不安を煽るのは、やめましょう。


医師は、常に、患者に寄り添う精神科医でもあるのです。

歯医者も、そうあるべきで、いくら、医者の半分以下の年収でも、患者が少なくても、…


歯医者も、医の原点、足下を見直し、見つめ、医者としての矜持、使命感を持たなければいけません。]


コンビニより多い歯科医院、歯医者の過剰……しかし、そこにいるのは、ただ、そこに居るのは、医者でない、医者の端くれすらない、名ばかりの歯医者と、称している輩が、概ね、ほとんどです。

医者の端くれの歯医者は、10人ひとり居るか居ないか?


医者でもある歯医者は、皆無です。


〈目的に向かって走るのが、人間の速度なら、

使命に向かって走るのが、人間の魂だ。〉

私は、医者でもありたい、と、走り続けます。


繰り返します。しつこく、繰り返し断言しますが、

【私は、抜かない、削らないを、基本理念にしていますが、

何もしない、のではありません。】


というのは、小峰一雄氏という、埼玉の歯科医師が、

(正直、私の真似をして、)実名で、

歯を削るなという、警告を発していますが、

この小峰歯科からの被害者?犠牲となり、歯を腐らせ、臭くなり、私の所に駆け込んでくる患者さんが増え続けています。


抜かない、削らないの、小峰先生の基本姿勢は、歯科の初心だし、

私も、大賛成、指示します。


正直、歯を抜きまくる、削りまくる歯医者が多い昨今、強い味方がいたと、心強く、嬉しく思いました。

(謙遜しないで、また繰り返しますが、

現役の歯医者で、歯を抜かない、削らない治療を、標榜したのは、私が草分け、最初です。)

しかし、困ったことに、小峰先生は、

《糖質制限を指示し、見える虫歯を、クスリ?かなにかで、溶かし、治療?して、後は、定期検診?…と、放置しとくのです。》

削ると虫歯菌が、身体中を巡り、全身に回り、最悪、ガンになる?とか、言って…。


これ困るんです。私の所に来た時は、逆に、歯が溶けて、虫歯が進行していて、臭く、腐っていて。


で、近くの歯医者や、大学病院に行ったら、

「手遅れです。抜きましょう。」
と言われ、

中には抜かれて、私の所に来る人もいるし、

抜きたくない、と、駆け込む人もいます。

(本当に、泣きそうになってくる患者さんもいます。)


第一、臭くて、口臭もあり、食事も不味いのです。

これでは、それこそ、バイ菌が、身体中を巡り、ガン?になりますよ。


また、小峰先生が警告してるところの虫歯菌は、歯の表面に付いていて、(小峰先生も言っている通り、)

唾液、うがい、歯ブラシで、ある程度は、予防はできますが、

歯の神経、歯肉の下に潜り込んでいく、歯を、骨を腐らすバイ菌は、どうするのですか?

長い人生、慢性病、生活習慣病は、虫歯より、歯周病です。

糖質制限をしたって、虫歯はもちろん、歯周病には無意味です。

(たとえ、糖尿病でも、やたら、糖質制限をすると、ガンを誘発する、というのは、今や、世界の医学常識です。)


小峰先生が、虫歯でもガンになると、実名で、発表しているのは、{アサヒ芸能}です。

私も好きで、時々買いますが、ヌードと風俗中心の、通常、私も含めて、スケベな男しか読まない週刊誌です。(笑い)


徳間書店が出しているもので、スケベだからといって、でたらめな情報を羅列し、流している週刊誌ではありません。


しかし、なんというか、興味のない記事は少し、適当に読み流す読者が多いだろうし、

いい意味で、男の性欲をそそる週刊誌です。


昔から、{アサ芸}と、いって、スケベな男が読んでました。

私もその仲間です。(笑い)


しかし、私に言わせれば、{アサヒ芸能}=アサ芸だからこそ、

「虫歯でも死ぬ、ガンになる。」などと、煽ってほしくないのです。

第一、それこそ、全くのでたらめ、嘘そのものです。


「歯を大事にするのはいいが、虫歯でガンになるわけがねえだろう!」と、{アサ芸}なら、言ってほしいです。


第一、「虫歯で、ガンになることはありません。」というのが、真実ですし。

逆に、

《虫歯でガンになるのだったら、生きて、食べてたら、誰でも、万人がガンになるのです。》


やたら、歯を抜くのも困りものですが、糖質制限を指示し、医学的にガンのリスクを高めるというのは、ある意味、犯罪です。


歯医者も、医者の端くれ、恥ずかしいです。恥さらしです。

だから、歯医者は、ますます、バカにされ、軽くあしらわれ、歯医者は医者でない、と言われるのです。


とにかく、小峰先生のように、何の治療もせず、歯が臭くなり、歯が腐り、糖質もなにも、食事も不味くなり、

口も臭くなり、

そのうち、歯が揺れだして、噛みにくくなり、…気持ち悪くなり、


あげく、(もちろん、痛みも繰り返し)……。


で、「抜きましょう!」と、大学病院も含め、

義歯だ、ブリッチだ、金属だ、セラミックだ、入れ歯だ、インプラントだ、云々……エトセトラ…エトセトラ。


で、私の所に駆け込んでくる人が増えました。

困ったものです。


で、先端機器?と云われ、それでも、抜きましょうと、騙されて、言いくるめられて、

診断だけで、10万円以上。


歯を抜かないのなら、1本で、また、最低で10万円以上。


インプラントなら、最低で、1本40万円以上。


《保険なら、そのままにしておくか、抜くだけです。》
と。


治療はギャンブルではありません。

ことに、臨床は。


学者なら、ギャンブルもあるでしょう。

失敗して、やり直そうとしたら、偶然、新しい発見があったというのは、よく聞く話です。


しかし、人間相手に、ギャンブルはできません。


思い切りも必要な時もあるでしょうが、生命=命に対しては、敬虔に接しなければいけません。


尤も、人間、確実に死ぬからこそ、動物でも、植物でも、何でも、生きているものには、謙虚に、敬虔な心で、心して、かまえ、接し、時には、挑まなければなりません。


ハイデガーの【存在と時間】にあるように、

人間は、死ぬからこそ、不安からは逃れられず、自分を気遣うのだと、思います。

【だから、自殺は殺人です。】


仏教が好きというより、仏教的な見方が好きで、釈迦が好きです。


釈迦の教えは、わりと、合理的です。

私は好きです。

(もちろん、私は、凡人で、非才な人間で、勉強は、続けるということで。)


釈迦は言います。

「生まれを問うな。行いを問え。」と。

仏教は、合理的です。

「世の中に変わらないものはない。」

「出来事には必ず原因がある。」

「すべての人間は平等だ。」


作家の五木寛之氏は、言います。

「……乱暴なことを言うようだが、医学の使命は人を長生きさせることではない。

病気を治すことでもない。(病気は完璧には治らない。)

生きている人間の苦痛を軽くすることではないのか。

……これが医学の第一目的だろう。」


今の歯医者は医学も何も、経済的に厳しいのも分かるのですが、使命感がないので、結果しか考えてないのです。


「如何にして、儲けるか。

どうすれば、儲かるか。

(正直、出る金も多いし、見栄もある。)…。」


プロは、人間は、人生は、プロセスです。

結果を考えて生きてはいけないのです。


結果は、分かっているのです。

人間は、必ず死ぬのです。

で、いつやってくるか分からない死に、不安を持って、生きている、時を刻んでいるのです。


【存在と時間】

プロセスを大事にしていれば、結果は、自ずとついてくるのです。


【偶然のような、世紀の大発見、偉業も、それまでの、プロセス重視の結果なのです。】


死への不安が、自分を気遣い、他人を気遣うのです。


自分を気遣うことのできない人が、他を気遣うことができるわけがありません。


歯はあった方がいいのです。

歯があった方が、口が納まる、治まるのです。


但し、痛みも含めて、感染を抑える。

患者さんは、歯肉マッサージをしながら、歯を磨く。等々、

個々のケア、検診、指導を受ける。

それぞれに合ったケアです。

ぶっちゃけ、歯を磨かなくたって、虫歯も何も、歯もガッチリだ、という人もたくさんいますからね。


【だからこそ、歯科の初心は、使命は、歯を残すことなのです。】

安易に、焦って、…バカな歯医者に騙されて、自分の歯を抜かない(抜かれない)ことです。


私は、近ごろ、また、ふと思うこともあります。

年取って、やがて、歯がなくなってきて、それもまた自然かな。とも。


もちろん、人さまざま。

歯が無くても噛めます。

噛めてれば、食べられます。


噛めて、食べてれば、歯が無くてもボケません。


歯がない年寄りも、可愛いものです。


しかし、私個人は、おしゃれな人が好きです。

[若いうちは、若さが化粧だ。厚化粧なんかしちゃいけない。

年寄りこそ、見てくれを気にして、化粧をして、綺麗にするものだ。」

私は、祖母から、そう教わりました。


煙管を手にした都会的な酒脱な、おしゃれな素敵な祖母でした。


あと、私は、歯を抜かず、様子をみることもあります。

それは、そこらの歯医者のように、抜けるまで待つのでも、ほっとくのでもありません。

歯の様子を、見て、観て、診ているのです。


私は、プロセス重視です。

臨床は、結果重視ではいけないのです。


もちろん、仮説はたてますす。

悩みます。

努力も苦労も伴います。


しかし、人間、死に至る病は絶望である。と言います。

私は、近ごろ、また、思います。


苦労、苦難、悩み、苦しみ、…悲しみ、失恋だって、いさかいも、けんかも、絶望ではありません。


《絶望に至るのは退屈です。》

人間、死ぬ時はひとりぼっち。

孤独です。


しかし、孤独と退屈は、全く、別です。

というより、真逆です。


孤独には強さがあり、退屈は弱者のものです。

退屈な弱者が、殺人を犯すのです。


「人間は努力するかぎり、迷うものである(ゲーテ)。」


私は、歯を残す治療に専念します。

模索し、励みます。悩みます。


退屈しません。
絶望しません。

「歯を残す歯医者、残せる歯医者が、少なくなりました。

いなくなりました。」

(厚生省および大学関係者)


「制度だけの問題ではないと思うの
ですが。」


貧すれば鈍す。

他人事ではありません。

金は、人も人格も、常識も変えます。殺人もさせます。

【使命感と矜持と、初心を忘れないことに尽きるのです。

で、気遣いと、誠意です。】


但し、私はつむじ曲がりで、頑固です。

だからこそ、また、色眼鏡で、患者さんとは接しませんが。

平等に接しますが、医者も歯医者も、人間です。凡人です。


視野の明示は大切です。

しかし、マイクロスコープ、あんなデカイもので、歯の神経が見えるわけありません。

直径0、1ミリの神経が見えるわけありません。


私には、手先、指先に眼があります。

私は五感を研ぎ澄まします。

何よりも、私には、第六感あります。


才能と研鑽と地味な努力と、

学習と反省の賜物です。


苦しく、されど、退屈しない時間です。

(気晴らしは、酒と本と映画です。)


私の歯を抜かない治療技術(スキル)は、半端ないです。


私を、凡庸な歯医者と思わないでください。

安易に比較しないでほしいのです。


但し、たかが歯、されど、歯です。


マイナス思考はしないで、いい意味で、気楽に、前向きに、あなたの歯、自分の歯を、可愛がり、大事に、いたわってください。


焦らず、安易に、抜かない、抜かれないことです。


私の本、
【やってはいけない歯の治療・KADOKAWA】

【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】

電子書籍でも評判です。


新しく、また出したいのですが、歯の本は売れません。


理由は簡単です。歯を大切にしないからです。

歯では死なないし、

歯医者自身も、歯医者は医者ではないと思っているし、

世間も、歯医者を軽んじています。


何よりも、歯医者のレベルが、学問的にも、人間的にも、低いのです。


日本人は、口臭の強い民俗だと、知っていますか?

お新香臭いのです。


予防にも治療にも、歯肉マッサージです。

医者も、私の歯肉マッサージを評価し、ほめて、勧めてくれてます。


何故か、歯を磨くことばかり指導します。

歯間ブラシだ、フロスだと。

これ、製薬業界の利益も絡んでいるのでしょうか。


私も、歯ブラシは使うし、フロスも使います。(私は、フロスの替わりに輪ゴムも使います。)

歯間ブラシは、あまり推奨しませんが。


しかし、それより、何より、歯肉マッサージです。


専門書にも、くっきり、記してあるのです。

頬の方から、歯肉マッサージしろ。


出血しても、悪血を出して、指でも、豆に、歯肉マッサージをしろ。と。

歯肉のエアロビクスです。


歯だけを磨いていては駄目なのです。

歯肉マッサージをしてこその、歯ブラシなのです。……。
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