古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

救出作戦

2015年07月27日 | 時計

この内、何機を救い出すことが出来るのか・・・。

SEIKOSHAにSEIKOにリズムに東京時計、写真には写ってないマツダ電気時計の計9機。

状態は全て悪い・・・。

 

尚、定期的に紹介記事を載せて来ましたが、これにて「夏休み」サマーブレイクとなります。

コメントでのお問い合わせ等にはご返事が遅れる場合もございますが、随時対応させて頂きますので

宜しくお願いいたします。

 

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愛知時計NO.718

2015年07月23日 | 時計

以前、ご紹介しました「再チャレンジ/愛知時計NO.701」と同シリーズになります、昭和初期の愛知時計

豪華版カタログ(英語版)の4ページ目を飾る由緒正しき時計「NO.718」のご紹介です。

入荷した段階ではいつものように不動状態でしたが復活。

(とは言っても、慣らし運転中あえなく時計側のゼンマイが切れたため交換しております。)

何よりも、外装の状態が非常に良く、欠品もない状態でした。

箱の裏面には当時のラベル「NO.718」も残っております。

以前、ご紹介した「NO.701」との大きな違いはこの文字盤。セルロイド製になります。

このセルロイドの裏面ベースは金属トタン製になっておりますが経年のためやはり波打ちは観られます。

しかし、これはセルロイドの性、仕方のないところでもありますがプリントは綺麗な状態です。

同じくビートスケールもセルロイド製です。

そして、このシリーズの特徴でもあるムーブメントの取り付けは香箱用のようなベース金物です。

外装木箱は手を加えなくても良い状態でしたが、各金物については磨きを加え当時の輝きを

復活させております。

このシリーズの愛知時計は一般向けの普及型とは違い独特な雰囲気があります。

「愛知時計NO.718」:昭和初期/ 非売品

愛知時計カタログより

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ヴィンテージピッケル・EVERNEW 1号/1960年

2015年07月20日 | 雑貨

EVERNEW(東京)。1923年(大正12)創業、創業者:岩井新蔵。

現在でも登山用品をはじめアウトドア用品を数多く扱う「㈱エバニュー」。

戦後、1960年代におこった登山ブームにのって、スイスのベント社のピッケルを模範に造った国産ピッケル。

刻印もベントに習い、二重楕円にEVERNEW, MADE IN TOKYOと打たれている。

当時のカタログでは単に「1号」とのみ表記され、材質は炭素鋼(フィンガー特殊溶接)となっている。

今回、ご紹介するヴィンテージピッケル・EVERNEW 1号は1960年製と思われます。

材質については炭素鋼ではなくニッケルクロム鋼かもしれません。

全長84.5cm、ヘッド21.0cm、重量580g。

破損もほぼ無い状態で、ヴィンテージピッケルとしては非常に良い状態です。

現代のそれとは全く違うヴィンテージピッケル。

機械による大量生産品とは違い、当時の職人たちが一品一品 HAND MADEにより造り上げた逸品です。

EVERNEW 1号/1960年: 価格応談

 

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精工舎コロナ系プラコメットD/昭和30年

2015年07月16日 | 時計

以前の精工舎コロナ系プラコメット(目覚ナシタイプ)/昭和30年の折に触れた「コメットD」がやって来ました。

いつもの状態で・・・。

落書きはあるは、裏面を観るとすっかり有りません・・・。(有るべきモノが)

早速、いつものようにバラして行きます。

バラして直ぐに不動の理由も分りました。時計側のゼンマイが破断しています。

残念ながら只今、このタイプのゼンマイは持ち合わせていません。

仕方なく外装のみをクリーングと磨き作業で仕上げます。

綺麗になったところでよくよく観ると中々、可愛いです。

この「D」とはデラックスの意味なのか、通常は鉄製の裏蓋がそのまま付いているところ、この「D」は

裏までプラスチック で綺麗に覆われています。

裏面の各部品は手持ちの部品で補いましたが、ゼンマイ回しは精工舎のものが、これ一つしか

ありませんでした。それに2ケ所のノブもコレ用のモノではありません。

(もう既にストック部品も底を着いてきました・・・)

仕上がったところで、前回の「精工舎コロナ系プラコメット(目覚ナシタイプ)」と並べてみます。

(似ていることが、よく分ります。)

そして、もうひとつの「コメット」も加わります。

それぞれ、みんな可愛いですね。。。

精工舎コロナ系「コメットD」/昭和30年頃: 「非売品」

 

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東芝(マツダ)製/うぐいすD

2015年07月13日 | 家電

昨日は猛暑日の中、ご来場ご来店頂きありがとうございました。

今日のご紹介は今まで「かなりや」はございましたが初めてのご紹介となります「うぐいす」シリーズ。

1960(昭和35)年、東芝(マツダ)製の「うぐいすD」です。

この時代の木製キャビネットは一般的には品質が悪く、後年接着剤が剥がれたり合板の表面(突板部分)が

剥離したりと、あまり程度の良い物は残ってないのですが、この個体に限り綺麗にコンディションを

保っております。

丁度、真空管がMT管に移行し始めた頃なので木製のキャビネットに収まるシャーシはスッキリとしております。

一度、手を入れられたのであろう綺麗過ぎるくらいのコンデションです。

七宝焼きのマツダエンブレムも少し欠けはございますが、誇らしげに輝いております。

通電受信状態の内部。 コードプラグ部分も当時の「マツダ」オリジナルです。

マジックアイについても劣化が観られますが、ご覧のように光ります。

(通常、マジックアイの寿命は約500時間と言われております)

これだけのコンディションの「うぐいすD」は滅多にお目にかかれません。

多少、お値段は張りますがこの機会にどうぞ。

東芝(マツダ)製/うぐいすD (昭和35年):¥25,000円(送料別)

 

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