古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

季節柄の扇風機の修理/明電舎

2023年06月23日 | 家電

季節柄、扇風機の修理となりました1960年代の明電舎25cm扇風機。

症状は至って元気にプロペラは回るのですがその分、モーターヘッドを長年支えているシャフトとその軸受けホールとのガタと

首振り用ロットアームのガタから来る結構な異音(振動音)。早速、分解して行く。

分解と言ってもモーターヘッド部分をステーから抜く作業で、モーター部分や電装スイッチ部は全く問題ないので温存。

ヘッド部分を抜いてみると言うほどガタ付はないものの、内部のグリスは既に無い状態。

グリスを充填し、首振り用ロットアームは上下のガタが結構あったためOリングを入れこちらもグリスアップしておく。

そして仮組み、カバー無しの状態で試運転をしてみる。

若干、音は出ているものの以前と比べると雲泥の差で許容範囲。そして、カバー等一式組み立てて修理完了。

実はこの明電舎の扇風機は妻の実家にあったもので、1960年代に購入し既に60年近く生き延びているもの。

そんなに頻繁に可動はさせてないものの、現在でも元気が良すぎるぐらい動いてくれる。(LOWでも結構な風量)

完全、当時のオリジナルで欠品も無く電源プラグも当時のままである。

但し、古い家電の中でも扇風機は特に注意が必要で、首振りによる電線ケーブルの損傷劣化によるショートからの発火や

モーター自体からの発火等、くれぐれも無人状態での可動は控えなくてはいけない。

 

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玄関外灯のレストア

2023年05月31日 | 家電

古い電化製品は以前にも書きました「点検整備のススメ」のように、電源を繋いで動作したとしても

点検整備はやって欲しいと常々思っている次第で。。。

この古い玄関用外灯も、なるほど100Vに繋げば点くには点くが内部は怪しいものです。

早速、碍子製のソケット部分を分解してゆくと、結線は御覧の有様で、いつショートしてもおかしくない状態。

やはり、このままでは使用不可と判断し電線は全て取り除くことに。

外灯本体の壁側(柱側)に取り付くベース部分の変形は後程、直すとしてやはり古い布打ちコードは被膜が劣化して

使いものにならない。後、碍子製のソケット部は割れもなく再使用は可能と判断。

そして本体部分を修正し、錆や汚れを落としてレストアは完了。

再使用の取り付け時に塗装を施すかどうかや電線ケーブルは入線接続ということで、このままの状態での保管となります。

 

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ナショナル・デジタルクロック ラジオ RC-707S/1972年

2021年07月26日 | 家電

ラジオというと真空管以外あまり興味はないのですが、たまたま元箱付の状態の良いフリップカレンダー付きだったので

譲りうけることに。。。

動作は全く問題なく、前面のシールドカバー内の汚れが目立つぐらいだったので早速、その部分のクリーニングのため

上下のボディカバーを割る。

クリーニングが終わったところ。

これだけでも見栄えは相当違う。

1972年(昭和47年)ですから、これでも半世紀前のラジオになります。

販売当時、価格はこのブラックライト付となる「S」は¥21,500円。

当時のナショナル「ワールドボーイ」が¥15,000円ほどでしたので、結構なお値段してたようです。

ナショナル・デジタルクロック ラジオ RC-707S/1972年

 

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シャープ(早川電機工業)製 6石トランジスタ-ポケット型ラジオ

2020年11月09日 | 家電

現在では死語になってしまった「ポケットラジオ」。

1960年台中期、半世紀以上前のシャープ(早川電機工業)製 6石トランジスタ-ポケット型ラジオになります。

早速、ガリや感度が悪いためケースを外し内部の確認。

珍しく単三乾電池の蓋裏のスポンジの劣化もなく健全な状態。

内部をクリーニングし少しは感度が上がったようですが、この手のラジオはイヤホンがアンテナ代わりにもなるため

イヤホンを差すともう少し感度の期待は出来ると思われます。

ケース左上の「AM SOLID STATE」あたりに陥没痕があるぐらいで状態は良い。

 

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