古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

今津時計文字盤・八角時計HOKEN

2014年03月31日 | 時計

相当な手間暇を掛け何とか形になった「八角時計」。

一番手間が掛かったのが振り子製作で、この時計に似合う振り子を付けたまでは良いが

時差調整の許容範囲を確保できず又、一から作り直す始末。

やっとの思いで、振れて尚且つ、時差調整も可能なようになる。

振り子室の取手も備わった振り子室。

この振り子室ガラスの「HOKEN」については諸説有って、「HOKEN」は明治時計と言われる方や

いやっ、「HOKEN」とはガラス製造メーカーと言われる方や色々です。

しかし、この時計の特記すべきところは文字盤に「朝日に馬印」。今津菊次郎の「今津時計」の

ロゴが有るところです。

残念ながらムーブメントに刻印が無いのと、文字盤裏にハンダ補修跡が有るため「今津時計」とは

断言出来ません。そのためメーカー不明となります。

木枠や文字盤リングも磨かれ、蜜蝋で仕上げてご覧のように綺麗に蘇りました。

最初にダンボールに無造作に入れられ運び込まれた時の姿を思えば見違えるようです。

この場で販売もしたいところなのですが正直、ここまで手間暇を掛けた時計も珍しく

「今津菊次郎」の文字盤でもあるということで残念ながら今のところ非売品となります。

興味のある方はお問い合わせください。

 

SOLD OUT

 

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ホンダ Nシリーズ セーフティバック/昭和43年

2014年03月27日 | 雑貨

現代の自動車の車載ものというと年々、簡素化されていますね。

車載工具に至ってはドライバーすら無いご時世です・・・。後は発煙筒ぐらいで三角表示板は

自前で購入し車載。

今時のメルセデス・ベンツは知りませんが以前は純正で「救急セット」が車載されていました。

そんな昭和の時代のホンダは別売りではあったものの「ユアサ製」の「セーフティバック」なるものも

用意されていました。

懐中電灯に発煙筒に緊急時の旗(今で言う三角表示板)。

今の自動車は「整備は車屋に任せてユーザーは触るな」とでも言いたげな車載工具に

「車は安全なものです」と全て機械に頼る時代。

ユーザー自身も安全性を確保し、事故故障時の安全に務める意識自体、薄れているのかも知れませんね。

 

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ナショナル 扇風機 可動品/昭和34年~

2014年03月24日 | 家電

東芝、三菱と来て今回の販売出来る「扇風機(可動品)」はナショナル製。

前回ご紹介した「東芝 扇風機 可動品/昭和25年~」や「三菱 扇風機 可動品/昭和20年代後期~」から数年後、

この時代の電化製品は日々進歩が各所に見受けられます。

先ずは羽根が4枚羽から3枚羽への変更が各家電メーカーで行われ、材質も金属製から樹脂製へ。

子供の指を入れることによる事故防止対策として防護網の目を少し細かく。(それでも荒いですが)

後は首振りようクランクアームを、これも事故防止のため露出させない工夫等々。

写真では少し青みがキツく写ってますが現物は、ペパーミントグリーンに近い色合いです。

電源プラグコードは当時のオリジナルのままですが、コードに硬化が見られます。

スイッチはレバー式3段階風量調整。

特記すべきは防護網の内側のこの部分。

メッキ部分と特にこの透明樹脂部分が破損も剥げもなく、完全にオリジナルを保ってます。

毎回、申しておりますがり、「可動品」ではありますが、古い電気機械という性質上、

ディスプレイと思って頂いた方が賢明かと存じます。

ナショナル 扇風機 可動品/昭和34年~:¥25,000-(送料別)

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八角時計のレストア

2014年03月20日 | 時計

先日の「精工舎」に続いて今度は「八角」。

振り子室の「HOKEN」の文字が残るガラスは当時のまま綺麗に残っている状態。

但し、振り子は欠品しており振り子室扉の取手も無い状態。

文字盤を外し、内部を確認すると先ほどの振り子室扉の取手頭部分のみがムーブメントの隙間から

落ちてくる。

振り子室に張ってある黒紙も真っ黒になっておりメーカー名等読み取れない状態。

ムーブメントにも刻印がなくメーカー名は不明。

試験用の振り子を下げ、とりあえずは息を吹き返したところで馴らし運転へ。

この「八角」は文字盤ガラスの栓鍵部分に先ほどの振り子室取手の製作、それに振り子の製作と

暫くは時間と手間が掛かりそうです・・・。

 

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三菱 扇風機 可動品/昭和20年代後期~

2014年03月17日 | 家電

前回、ご紹介した「東芝 扇風機 可動品/昭和25年~」とほぼ同年代の今度は「三菱」製。

やはり、防護網の目の荒さが時代を物語ってます。

その防護網固定部分4ケ所の内、1ケ所の固定ボルトと裏金具が欠品しております。

この扇風機も底面に壁掛け用のフックホールが備わってますの壁掛けとしても使用できます。

側面からの美しいプロポーション。

各電源ケーブルは同色のオリジナルと思われますがプラグ部分のみ交換されています。

三菱は古くから3枚羽を採用していたようですが、その3枚羽の内1枚に剥げと変形が見受けられます。

又、当然可動品なのですがモーターの元気が良すぎるせいか振動音が凄まじいので

ディスプレイと思って頂いた方が賢明かと存じます。

三菱製 扇風機 可動品/昭和20年代後期~:  SOLD OUT

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