古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

点検整備のススメ

2018年04月20日 | 家電

最近、某オークション等で多く取引されている家電関連商品について。

特に気軽に現代の物と交換出来る照明器具は人気のようですが、ここで一つ注意喚起を。

天井吊型のガラスセード付き照明については必ず現行の「ラジオソケット」への交換と、コードについても

現行コードへの取り換えをお勧めします。

今でもソケットについては家電屋やホームセンターで入手出来ますし、コードについても上手く探せば布打ちコードも

入手可能かと存じます。

下の写真の外灯も碍子を始め分解は可能ですので、点検整備を必ず行ってから使用してください。

碍子ソケットについては、割れていたり欠損している場合は再使用は不可です。

一見、接続コード(今回は布打ち)も健全そうに観えても、内部では写真のようにビニル被膜が劣化し

線が剥き出しの状態でした。(特に環境が厳しい外灯関係に多く観られる)

決して、入手したままの状態で御使いになるのではなく、必ず点検整備を行ってください。

以上、「点検整備のススメ」でした。。。

 

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精工舎(柳島工場製)金縁四ツ丸時計/通称:達磨時計

2018年04月09日 | 時計

何とか仕上がりました「精工舎(柳島工場製)金縁四ツ丸時計(通称:達磨時計)

達磨時計の多くに見られる、上下丸扉の小さな固定金物(針共)は珍しく残っていました。

ちゃんと扉のロック機能も働きます。

文字盤は後年、張り替えられたものになります。

振り子室扉のガラス絵は得意の蛇の目です。比較的、綺麗に残っております。

四ッ丸の内の小さな丸には虫食いの跡があります。

振り子室のラベルは「柳島工場」。

精工舎(柳島工場製)金縁四ツ丸時計/明治後期:価格応談

只今、「caffe 月の虹」にて展示、稼働中。

 

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精工舎(柳島工場製)金縁四ツ丸時計のレストア

2018年04月03日 | 時計

又もや?の時計です。。。明治期の精工舎金縁四ッ丸時計(通称:達磨時計)。

文字盤は後年張り替えてあるようですが比較的状態は良い方かと。

明治26年に特許取得した「金箔塗附法」にしては少し色合いや発色も違うため後年の明治後期頃の

一般普及品と考えられます。(本来の金箔塗附法により金縁はもっと黄金色である)

ムーブメントはこの時代の商標刻印のないタイプ。

写真の通り、軸受けが完全に固着し不動状態です。

いつものルーティーンで仕上げて行きます。。。

 

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