古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

ALL LEAD製手回しミシン中期型/修理完了

2017年01月22日 | ミシン

木部の状態が悪かった「ALL LEAD製手回しミシン中期型」。

悪い部分は取り除き、埋め木を施したり新たに作り直したりで機械物の割には木工で手間が掛かってしまいました。

ただ、救いはミシンヘッド部分の状態が良かったことで、後期型のヘッドに前期型のプーリー手回し部を備える

希少な「中期型」を甦らせることが出来ました。

金細工模様の残存率も高いヘッドと錆の具合が良かったため敢えてそのままで仕上げたプーリー部分。

底板は完全に朽ち果てていたため新たに作り直した底板部分。

開閉用のスプリングプレートは破断していたため備わっていませんが使用には問題ありません。

そのスプリングプレートの残骸と共に各アダプターと専用のナット回し工具1本が小箱に備わっています。

試縫いもいつものように行っております。

単環縫いの裏面ステッチ側になります。(黒糸を使用したため見難く恐縮です)

こちらはヘッドの裏側になります。

色艶や金細工模様の状態も良い方です。

上箱用の金具類も今回は敢えてそのままの状態で仕上げております。

浮き錆びは取り除いておりますが錆びた状態が又、趣がございます。

上箱も一部表皮が捲れて欠損していましたので補修の上補色を施し、蜜蝋にて仕上げています。

今まで数多くの「ALL LEAD製手回しミシン」を手掛けてまいりましたが、改めて「ALL LEAD社」について

説明させていただくと、戦前~戦中に東京麻布で生産していた国産ミシン会社で、戦後も長野に移転し

1976年頃まで存在していた会社です。

ヘッド部分のネームは「ALL」「ALL LEAD」「LEAD」の3種類があるようですが、これは「ALL」のネーム。

この個体も裕に70年以上の歴史を刻んでおります。

前回も述べましたが、最近は段々と程度の良い「ALL LEAD」も少なくなって来ているように感じています。。。

ALL LEAD製手回しミシン/中期型: ¥40,000-(送料別)

 

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ALL LEAD製手回しミシン中期型の救出

2017年01月16日 | ミシン

最近は「救出」という題の連続でして、時代と共にアンティークものというものはどうしても仕方ありません。

今までも数多くの「ALL LEAD製手回しミシン」は手掛けておりますが、今回のミシンは以前にもこの場で

ご紹介しました「ALL LEAD製手回しミシン/中期型」と同年代のミシンになります。

只今はご覧のような悲惨な状態。

一番難点なのが木部に「キクイムシ」に侵入された跡があり、その部分を切除し出したらご覧の有り様となってしまいました。

今回は木部の補修作業が主な救出作業となります。

 

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精工舎NEW CORONA 修理完了

2017年01月08日 | 時計

運よく、ゼンマイも生きていてテンプの調整やクリーングと注油によって、殆どが蘇った「NEW CORONA」たちのご紹介。

先ずは年代の新しい右側の蛇目から。

この蛇目は文字盤も綺麗で比較的、簡単な修理で直ぐに蘇りました。

残念だったのが上部、取っ手の欠品で仕方なく戦後のCORONA用の真鍮製取っ手に塗装を掛け

装備することに。

後はケースの正面リムに多少の凹みが2ケ所ほどあることでしょうか。

目覚ましベルを止めるボタンが白いプラスチック製であるところが、年代の識別の手掛かりになります。(他の2機は金属メッキ)

次に左側の白支の文字盤のNEW CORONA。

文字盤の目覚まし時間設定部の禿がありますが、他の部分は良好な状態。

背面のゼンマイ巻き用金具は欠品状態でしたが、ストック部品を装備。

そして、一番苦労したのがこの銀支の文字盤のNEW CORONA。

銀支のため地味に見えますが、実はこの個体が一番古い(昭和10年代)NEW CORONAになります。

剥げていた剣(針)は再塗装を掛けております。

内部のムーブメントは他の2機とは違い、柱時計のそれをそのまま縮小したような機械が入っております。

そして、一番難関だったテンプのヒゲの修理も上手くゆき甦りました。

他の2機の背面と比べて下さい。ある所が違いますがお分かりになりますか?

修理が無事、終わったところで「精工舎NEW CORONA 夜光黒干支」と記念撮影です。

文字のレタリングが同じなのが分って頂けると思います。

「精工舎NEW CORONA 3種」: 非売品 

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精工舎NEW CORONAの救出

2017年01月03日 | 時計

2017年、新しい年も元旦に「うるう秒」が挿入され、1秒長くなったところで刻々と時を刻んでおります。

新年あけましておめでとうございます。

そんな時の始まりですが昨年の暮れ、時を刻まなくなった「精工舎NEW CORONA」3機が助けを求め

showa土花亭にやって来る。

欠品が有るものやゼンマイが巻けないものや症状は色々。

多分、数年来時を刻まなくなった挙句に埃まみれの状態に陥ったようで・・・。

取り敢えずは雑巾で外観のみを拭き上げ写真に収める。

先ず手前から、一番年代は新しいであろう蛇目の文字盤が比較的綺麗なNEW CORONA。

上部、取っ手の欠品で不動状態。

そして、少し禿が目立つ、白支の文字盤のNEW CORONA。

ゼンマイ巻き用金具欠品で不動状態。

最後に、フォントの形状から昭和10年代後期~20年と思われる、こちらも比較的綺麗な銀支の文字盤のNEW CORONA。

剣(針)の塗装が浮き剥げ掛かっている状態で、微かに振ると動くも直ぐに止まる状態。

3機共、夜光ではないものの今では希少「NEW CORONA」たち。

1機づつ修理に掛かり、新しい年の始まりに合せ何とか時を刻ませて上げたいものです。

修理完了後には又、この場でご紹介しますね。

 

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