古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

オールドカリモク Kチェアの修理

2017年09月20日 | 家具

先日の「ドクターチェアのレストア」繋がりで、今回は「オールドカリモクKチェア」について。。。

人気の「Kチェア」ですが、よく「座り心地が悪くなった」とか「急にへたって来た」とか

挙句には「ウェーブスプリングの形が座面から分るようになった」とか言うお話を聞きます。

最後のスプリングの形が出てきたら正直、末期症状で既に手遅れと判断した方が良いかも知れません。

しかし、「へたって座り心地が悪くなった」程度であれば未だ修理が可能です。

今回の「Kチェア」もそのような状態で修理することになりました。

因みに、例えそのような症状が出て無くても、座面のボタンが浮いて少しお尻に引っかかるようであれば、

それは症状が出る前兆のサインと思ってください。

早速、先ずは裏地を剥がし、ボタンを取り外してから表面(座面)のビニールレザー(スポンジ裏打ち付き)の表皮を剥がす。

そして、クツション材のウレタンスポンジを剥がしたところです。

いくつもの「Kチェア」を修理して来た経験上、座り心地の悪化や座面のへたりはここに原因があります。

経年劣化から最も重要な麻の下地材がウェーブスプリングによって破られています。

やがて、クツション材となるウレタンスポンジに食い込み挙句には、それをも貫通し表皮までスプリングが達するということです。

Kチェアは、この部分の麻の下地材を張り替えるだけで蘇ります。

そして、クッション材のウレタンスポンジを整え表皮を元に戻します。

最近では既に「オールドカリモク」もあまり見かけなくなりました。

出来ましたら修理を重ね、末永く愛用して頂きたいものです。

 

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ドクターチェアのレストア完了

2017年09月16日 | 家具

今までも古い椅子の修理レストアは何度かやってますが正直、このドクターチェアは手間が掛かります。

要は背もたれのこの部分。

表皮のスリットの入れ方もそうなのですが、いかに美しく見せるか・・・。(難しい・・・)

今回は自身での実用のため、ある程度は妥協した次第です。

裏地は通常のステップル打ちではなく太鼓鋲の一発留めです。

座り心地も少し改善されレストアが完了した「ドクターチェア」。

 

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ドクターチェアのレストア

2017年09月13日 | 家具

状態の良い「ドクターチェア」が入荷したため、レストア作業へ。

当然、塗装の剥げや傷、それに椅子の表皮と裏皮に劣化が観られるため全て、手を加える。

座の部分は古典的なスプリングとウェービングテープで構成され緩衝材には藁とフェルトを使われている。

表皮は定番のゴブラン織の生地で劣化が激しい。

見た目も重要ですが、今回は実用したいため座り心地改善のため多少の工夫を凝らす予定です。

 

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黒電話で内線

2017年09月10日 | 電話機

既にご承知の方も居られるでしょうけど、ダイヤル式黒電話を内線として楽しむことの可能。

当然、100Vの電源は必要となりますが、ALEXON社のISDNターミナルを使い配線。

このTD480はモジュラージャックが2口ですが上位機種であれば3口(3台)も可能。

そして、内戦でよく使う本来であれば「#」をどうするのかという問題。

あまり公表はしたくありませんが、この場に来て頂いている方にだけ「こっそり」とお教えしますが

ダイヤル「2」を2度回すことで解決できます。

本来の「#1」の代わりに「221」、相手側の「#2」は「222」とダイヤルして頂ければ繋がります。

尚、ISDNターミナルを使うにあたり初期化とアナログ(ダイヤル)への変更セットアップの必要性があるのと

ダイヤル式黒電話の個体差によってはコールが安定しない場合があることを書き加えておきます。

 

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豆カメラ/MINETTA

2017年09月04日 | カメラ

久しぶりにカメラを触る。。。

国産「MINETTA(マイネッタ)」製の豆カメラ。オリジナルの革製ケースも現存し外観の状態はすこぶる良い。

大きさは100円ライターと比べて、この程度の大きさでしかない。

ただ難点がシャッターの調子がイマイチで切れたり切れなかったり・・・。(最も、このカメラで撮ろうすること自体はないのですが)

早速、修理に取り掛かる。

別に損傷も無く、部品も揃っていて正常に動く筈がどうもイマイチ。

これは「HIT製」などに比べ、当時の部品精度の違いなのかも知れない。

※以前の「HIT製豆カメラ」:豆カメラ/HIT CAMERA & 豆カメラ/ 増殖中

仕方なく軍艦部のレンズを含め内部を清掃して組み直すことに。

そして、以前にご紹介した「caffe& Antique Gallery/caffe 月の虹」に展示中の豆カメラが入る

ガラスビンの中へ同居させる。

多分、小さ過ぎて来店のお客様は気が付かないだろうけど・・・。

 

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