古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

再チャレンジ/愛知時計NO.701

2015年03月09日 | 時計

showa 土花亭は時計修理屋さんではございませんが、前回の「悲しい結末・・・。」から一旦、目を覚まし、

覚ましたからにゃ~起き上がることが大切です。

破断したコハゼバネと解放時に削られた1番車と2番車の修復にチャレンジしてみる。

先ずは2番車を取出し、観察。

カナ部分のピンが全て内側に変形しています・・・。相当な力が加わったことが分ります。

それを何とか真っ直ぐに修正して行きます。

(一旦、曲がったモノを戻すと必然的に強度は落ちます。本来はピンの入れ替えが妥当です)

修正が終わったところで今度は1番車の歯の修正。

柔らかい真鍮製のため修正にも限界がありますが一応は修正。

今度は課題のコハゼバネなのですが持ち合わせも無く、予備のムーブメントにも合いそうなモノがありません。

そこで取り出したのが「Wクリップ」。ハガネ線を使用しているためバネ性能が有ります。

それを一つ頂戴しコハゼバネを自作して行きます。

コハゼの溝に入る先端はハンマーで鍛造し、形を合せながら修正を掛け何とか作成。

奥は修正が終わった2番車。(修正後の格子車が暗くて分り辛くすみません)

そして、各パーツの組み込み。

1番車の変形や削れを修正した跡が分りますが正直、これが限界です。

そして、外箱に組み込み可動を試みる。

香箱式のそれと良く似た姿で、文字盤が直接ムーブメントに取り付きます。

文字盤の愛知のロゴですが通常のものとは違うあっさりとしたロゴマークです。

少し分り辛いですが、振り子室のガラスはオーバル型の面取りガラスになっています。

上宮飾り部分。

そして、全景となります。

正直、今回は時計修理屋さんに近いような、かつ邪道作業となってしまいましたが、本来は

ここまで手を掛けません。

ただ、時を刻む姿を観たかったが故の再チャレンジとなりました「愛知時計NO.701」

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