古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

暮れのご挨拶

2015年12月27日 | 行商

今年この場に来ていただいた皆様におかれましては厚く御礼申し上げます。

この場でご紹介したお品も、沢山のご縁を頂き新しい場所へと嫁いで行った次第でございます。

来年もまた「古いものとの新しい出会い」を求め、この場でご紹介しますので

何卒、宜しくお願い申し上げます。

では良いお年をお迎えいただくと共に、皆様に幸おおからんことお祈りし、暮れのご挨拶に

かえさせて頂きます。。。 

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4号A自動電話機の違い

2015年12月17日 | 電話機

今まで数々の「4号A自動電話機」をご紹介して来ましたが当時、6社において約400万台製造された

「4号A自動電話機」も各製造メーカーによって残存率が相当違います。

「残存率が少ない=希少価値」ということになるわけですが、下の左側が最も残存率が高いとされる

「岩崎通信機」製で、右側が最も残存率が低い「東芝製」となります。

ここのご紹介する個体は旧電電公社のエンブレムではない、メーカーエンブレムが備わった内部の機械まで

全てに至ってメーカー揃いの4号A自動電話機となります。

この残存率が高い「岩崎通信機」については、三つ葉マークが特徴的なダイヤル部分が相当な数、

他メーカーの後年修理用として使われています。

一方、残存率が非常に低い「東芝」製。

この独特な「東芝」のエンブレムは先ずお目に掛かれないと思います。

当然、この個体も全てメーカー揃いなのですが、同じ「4号A自動電話機」でも先ず、外装や機械に至るまで

メーカーが揃っているのか、次にそのメーカーは何処のメーカーなのかに依って価値が違ってくるというお話です。

 

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セルロイドの修理

2015年12月14日 | 家電

古い照明のガラスセードによく装飾用にセルロイドが使われていましたが、経年によるものに加え

熱による劣化(縮み)がよく見受けられます。

挙句には写真のように破断ということになり、その際にセルロイド装飾を取り払われ単なる

乳白ガラスセードとして流通し使われているのが現状。

何とかしたいところではあるのですが、このセルロイドという素材は補修は先ず無理とされます。

しかし、場合によってはある補修剤(企業秘密)によって可能な場合もあります。

そのある補修剤によって破断欠損部を再生中。

未だ形状を仕上げておりませんが、形が整ったところで着色となります。

 

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精工舎スリゲル1号 完成

2015年12月10日 | 時計

年の瀬となり、何とか今年中に仕上げるつもりで手を加えて来た「スリゲル1号」がようやく完成。

今夏にお問い合わせ頂いた時点では剣(長針)と上宮飾りについて難点があったことを説明。

剣については先日来の通り入れ替えを終え後は、上宮飾り部分の修復。

当時、嵌め込み部分の木部がルーズだったため、その部分を造り直し、序に再度、色合わせを行う。

そして難題のレリーフについては型を起し新たに樹脂で作成。

結果、何とか見栄えも良くなりました。

当時に比べ、上宮飾りの色合いもそこそこ揃ってきました。

精工舎スリゲル1号(6インチセルロイド文字盤・八日巻き・時打式:昭和6年製)/価格応談

   

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のらくろ

2015年12月07日 | 雑貨

正式な主人公の名前は「野良犬黒吉」。

そんな主人公が「猛犬連隊」という犬の軍隊へ入営し、その活躍を描く漫画。

戦前の1931年、「少年倶楽部」に連載が始まりその後、数多くの単行本が発行される。

この「のらくろ軍曹」の初版は昭和44年。

中を覗くと「天然色」で描かれている。

特記しべきはこの表紙。現代でも十分に受け入れられるセンスの良さが光る。

 

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