伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

イラスト図解 カラダの不思議としくみ入門

2022-04-28 22:29:18 | 実用書・ビジネス書
 人体のしくみについて、細胞、運動器、神経系、感覚器、循環器系、呼吸器系、消化器系、腎・泌尿器、内分泌系、生殖器に分けて簡単に解説し、ありがちな疑問について簡単に回答する本。
 人体や健康について広く浅く知るための本。回答は、まだわかっていませんというものも少なくないので、欲求不満が残るところがあります。「視力低下を防ぎ、目がよくなる方法はある?」(60~61ページ)とかいう問いを立てて「いったん近視になってしまうと、元に戻る方法はほぼないといわれており」と言われると、期待させるような問いを作るなよとも思えますが、できないということも含めて、とりあえずはそういうことなのねと思えばというところでしょう。
 しかし、血液型の解説で、AB型とO型の両親からはA型かB型の子どもしか生まれない(174~175ページ)と今頃書いているのはいかがなものかと思います。昔はそう言われていて、その両親からAB型やO型の子どもが生まれると不貞が疑われましたが、AB型の中にシスAB型というタイプがあり(0.012%程度ということですが)AB型とO型の両親からでもAB型、O型の子どもが生まれうることが今では明らかになっています。少ないとは言え、日本でも4桁程度の該当者がいると考えられ、過去にそういう説明で不幸な目に遭った人がいる問題で、わりと知られたことだと思います。こういう説明を見ると、大丈夫かなぁと心配してしまいます。


中島雅美監修 朝日新聞出版 2021年6月30日発行
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