伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

ぼくは翻訳についてこう考えています 柴田元幸の意見100

2023-03-27 20:46:47 | エッセイ
 翻訳家である著者がさまざまな媒体に書いたりインタビューで話したことをかき集めて収録し著者のコメントをつけた本。
 著者の経験的なコメントが楽しく、「どこかの書店でトークをやったときに、『ダジャレは翻訳でどう再現しますか』と訊かれ、『まあたいていはルビで処理します』と答えようとした矢先に『ルビとかで処理するのって最低ですよね』と言い足されて返答に窮しました」(90ページ)とか、うんうんそういうヤツいると思いました。
 高校の時に培風館の英文解釈問題集を副読本として与えられて、「翻訳に開眼しました。あの問題集がなかったら、けっこう違う人生だったかも…」(136ページ)って。私は、高校でその問題集やらされて、英語はやっぱり自分には向いていないと確信したような覚えが。
 若い人たちへのメッセージで、「原書を読むことに挑戦しない手はない」「英文科の教師はみな、初めて通読した洋書がなんであったか、ほとんど初恋の人の名のように覚えているものである(僕の場合は、George Orwell, Nineteen Eighty-Four)。」(211ページ)って。私は、高校の副読本を除けば、Deep Throat 。長文読解になれるために、単語がわからなくても辞書を引かずに読んでいく訓練をするという名目で、洋書コーナーで一番目についたハードコアポルノの原書(画像はなかったですよ)を買いました。辞書を引いたとしても辞書に載ってないスラングだらけなので… (*^_^*) なんとか読み通しましたが、英語読解力はやはり身につかなかったなぁ


柴田元幸 株式会社アルク 2020年1月27日発行
コメント
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