素晴らしきamigos！！

メキシコにいる娘が、
もう、いやになっちゃう。
と言う。

あちらでは、東洋人が珍しいらしく、

目が細い。

と、周りの人に思われている。

さすがに大人は言わないみたいだけど、

小さな子供は

そんなに細くてちゃんと見えているの？

などと聞いてくるらしい。

どちらかと言うと、娘の目は、パッチリしていて日本では大きい部類に入ると、親の贔屓目かもしれないが、思うのだが。

本当にあちらの人々にとっては、東洋人が珍しいのだ。

しかしね。
そういう身体的特徴を、会話に出すっていうのが、わたしにゃ、辛い。
でも、みんな、失礼だなんて感覚ないみたい。

と。

いや、あなたねぇ。
それは、あなたの中に目がパッチリしている西洋人のほうがいいという思いがあるんではないのかい？

ママはお正月に人種差別を考えるドキュメンタリー番組をテレビで見たんだけど、
公園で白人の人が自転車の鍵をいじっていると、
手伝いましょうか？
と、声をかけられ。

黒人の人が同じことをしていると、警察に通報される。
と、いう実験の場面を見たよ。

そういう意識が、世界の文化の先入観であるみたいだよ。

我々、日本人自体が、白人や西洋人をよしと思っちゃってる意識があるのかもしれないよ。


うーん。
そうだね。
こないだ授業で、自分のいいところを書くというのがあってね。
みんなすぐ書くの！
肌の浅黒い子は、それがわたしのいいところ。と書いていたよ。
わたしも、
日本人であること。って書いたんだけどね…。

今度、学校でダンスショーがあるの。それでKPOPやるんだけど…みんな、韓国人みたいに目を細くつくるにはどうする？なんて相談しているの！
いやになっちゃう！！


との事。

わたしは、メキシコの高校生がKPOPを選ぶなんて面白いなぁ、と、思ったけれど渦中にいる娘は心中穏やかではないらしい。


さて。
結果は！


なんと、ショーが終わったあと、お客さんの女の子に出待ちまでされ、
あなたは素敵だった！わたしが一番のファン！いや、わたしよ！

みたいな事になったらしい。

東洋人である事のまんま、舞台にあがって、パフォーマンスして
結果、かっこいい！！と、ファンまで作ったのは、
本当にものすごい体験！！

いや。わたしはそんなにすごくない。
東洋人が珍しいから、踊っただけで、ワオ！なんだよ。


ううん。
大抵の日本人は自分のアイデンティティーなんて意識する機会もなく、
ましてや、コンプレックスを乗り越える経験なんて！！

そうかあ。
そうだね。
みんな温かかったから、踊って、良かった！！


本当に、よかった。こんな大きな問題でも、ちゃんと乗り越えていける道筋があるんだなあ。
わたしたちと、あなたたたちの違いって奴は、わかりあうためにあるのかも、しれないね。

奇しくも、イブ。

３ヶ月間の短い現場だったけど、本日打ち上げ。

みんなと乾杯してきた。

来週からはみんなバラバラのとこにいく。

毎日、一緒に穴を掘ると、なんだか学生時代の部活みたいなノリになったりしたから、

解散、はやっぱりさみしいなぁ。

偶然、明日はわたしのお誕生日。

理由はどうあれ、カンパーイの宴をみんなと持つことができて良かった。

また、みんなと掘れる日が来たら嬉しいなぁ。