美人伝説

父方、母方、両方とも親戚たちが集うと必ず、おばあちゃんは美人だったという話になるのだが、どこでもそうなのだろうか。

おばさんたちの話を総合的に理解すると、私の父の母も、母の母も、町で評判の美人だった。

つまり、その両方の血を受け継いでいる私。
その私へのおばさんたちの評価は、
「ショウコちゃん。ちゃんとすれば美人なのに。」

父方の親戚にも、母方の親戚にも、双方から言われるということは、かなり信憑性の高い評価であるとは思うのだが、

ちゃんとの意味がイマイチ良くわからない。

ちゃんと風呂にも毎日入っている。

洋服も人に不快感を与えない程度の着こなしをしていると思う。

「化粧しないの？」
している。
しかもおばさんたちに会うときは、大抵法事やらなにがしの儀式の時なので、むしろいつもよりちゃんと化粧をしているのだ。

伝説の美人家系に産まれつくと「ちゃんと」のハードルも高いのか。

お友達からいただいたこの化粧水は大変有能。

朝な夕なにお顔にシュ。

ちょっとはちゃんとしてきただろうか。