獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

私が愛したクルマたち(20) ホンダ・アコードワゴン(CE1)

2015年10月23日 | カタログ倉庫


 気が付けば20年以上も昔になってしまった、私の新婚時代。
 当時私が最も好きだった国産車は、5代目アコードのワゴンだった。
 1994年2月に日本国内で販売を開始した、このCE1型アコードワゴン
 「アコードワゴン」としては「CB9型に続く2代目」という表現もできるかもしれない。



 初代~2代目レガシィが火をつけた「ステーションワゴンブーム」という時代背景のせいか・・・
 この世代のアコードも、なぜか、セダンよりもワゴンの方がカッコ良く見えた。
 ブラックアウトしたDピラーの処理と、角度の付いたリヤゲート。
 実に、エレガントかつスポーティなルックスである。




 当時このクルマで最もよく見かけたのが、この「ボルドーレッド・パール」のカラー。
 実際、私の職場の先輩も、このカラーのアコードワゴンに乗っておられた。




 アメリカ生産の帰国子女であるアコードワゴン。
 だが、そのイメージは、そこはかとなくヨーロピアンである。


 インテリアのデザインやカラーのセンスが、品よく欧州車調にまとめられていたのが、この時代のホンダ車の美点だった。


 時代が時代だけに、後席中央席のシートベルトは「2点式マニュアル」だった模様。



 傾斜角のついたテールゲート。
 利点としてまず1つ目は、支点が前方にあるため、クルマの後に大きく空間を開けなくても、テールゲートの開閉ができることである。
 これは、狭い日本の駐車場においては、大きなメリットであり、日常、買い物等の荷物を出し入れするのに、実に使いやすい。   
 利点の2つ目は、開口部を大きく採れることだ。
 びっしり荷物を積み込もうとすると、荷物がテールゲートと干渉しないように気を遣う必要は、あるかもしれない。
 だが、「日常的な使い勝手」と「荷室容積の絶対量」との落としどころを、うまく探ったテールゲートの角度であると、私は認定したい。


 荷室のプライバシーを守る「トノカバー」。
 荷物の固定に役立つ、4ヵ所の「タイダウンフック」。
 シングルフォールディングだが、倒すとほぼフラットフロアで荷室を拡大できる、「6:4分割可倒式リアシート」。
 積み下ろしの際の傷つきからバンパーを守る「リアバンパーガーニッシュ」。
 加えて、小物を収納できる「リヤサイドボックス」等、ワゴンとしての使い勝手は、実に良さそうだ。
 そしてもちろん、スペアタイヤは「アンダーボックス」下の床下に、しっかりと積まれている。


 キーレスエントリーはなんと「充電機能付」で、キーをキーシリンダーに差し込んでおくと充電されるという。
 これ、うちのBPレガシィにも、欲しい装備だなぁ・・・!


 オーディオがカセットなのは、まあ、時代である。
 このオーディオ。左ハンドル車用をそのまま装着しているらしく、右ハンドル車では、ボリューム位置がちょっと遠い。


 カップホルダーは、センターコンソールボックスの前に、2個装備。



 2.2LのVTECエンジンは、145PSを発揮。
 カタログ上の10・15モード燃費は11.8km/Lと、FF車としてはやや物足りないかもしれない。
 ちなみに私のBPレガシィ2.0i(5MT)のそれは、AWDでありながら14.0km/Lである。



 「全方位安全設計ボディ」に、「高強度ドアビーム」で、「望みうる世界最高水準の安全性能を実現」と謳う、このクルマ。
 だがしかし、「運転席用エアバッグ&ABS」は、上級グレードの2.2VTLのみの装備。
 そして、「助手席エアバッグ」は、設定なしである。
 やはりこの辺は、時代の流れを感じる部分と言えましょう。









 グレード展開はシンプルで、標準グレードの「2.2Vi」と上級グレードの「2.2VTL」の2グレードのみ。
 「2.2VTL」には、前述のエアバッグやABS等の安全装備に加え、ガラスサンルーフやアルミホイールが装着される。
 ボディカラーは「ナイトシェードグレー・パール」「ボルドーレッド・パール」「シャーウッドグリーン・パール」の3色しか設定がなく、やや淋しい。


 アクセサリーの中では、キャビンとカーゴルームの間を仕切ることができる「セパレーションネット」が魅力的。
 ペットを連れてのクルージングに便利で、なおかつトノカバーとの同時使用も可能とのことである。


 
 そして、主要諸元。
 全長×全幅×全高は4,770mm×1,780mm×1,455mmで、車両重量は2.2VTLで1,400kg。
 ちなみに私のBPレガシィ2.0i(5MT)のそれは、4,680mm×1,730mm×1,470mmで、1,340kg。
 全高を除いて、CE1アコードの方が若干大きかったようだ。
 また、このアコードワゴンのトランスミッションは4ATのみで、MTを選ぶことは出来なかった。
 その点も、自称MT派の私が、このクルマを購入するのに至らなかった、ひとつの要因といえましょう。

 とはいえ、そのスタイルやインテリアデザインが極めて魅力的だった、CE1アコードワゴン。
 このようなクリーンかつ上質なイメージのホンダ車が、また登場してくれることを、私は祈っている。 


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2 コメント

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激しく同意です (Tanac)
2015-10-26 07:24:04
北米向けの次期シビックが発表されていますが、そうじゃなくてもっと、こう・・・の答えがここにありました。
HONDA、「台数を追わない」とのことですが、きめ細かく対応するのであれば、北米にはあるのですからMTを・・・<(_ _)>

他メーカーからの差別化、という点では成り立つと思うのです。

ただ、その資料に1インチ低く、2インチ・・・と日本語で書いてあるのです(TωT)
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かつてのホンダ (獅子丸)
2015-10-26 20:41:46
Tanacさん、こんばんは!

かつてのホンダ車はクリーンで、下世話でなく、大人っぽい、他の日本メーカーとは違う特別なイメージを持っていたと思います。
ですが、今のホンダ車は、なにかコドモっぽく見えてしまうのです。
次期シビックも、WEBで見た限りでは、なにかビジーな印象で・・・

私が高校生の時。ワンダーシビックが出た時の驚きは、半端ではありませんでした。
私の好きなホンダは、やはりあの時代ですネ。
あの頃のホンダに戻ってほしいと、切に願っております。
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