昨年1番日本で売れたクルマである「プリウス」が、ブレーキが効きにくいとの理由から、リコールを検討しているという。
プリウスには先月試乗させていただいたのだが、その時の大まかな印象は「フィールには乏しいが、スリッピィな路面でもしっかりと走って止まる、優秀なFF車」というものであった。ま、短い時間の試乗だけに、あくまで「大まかな印象」ですが・・・
聞くところによると、先代のプリウスは「回生ブレーキの制御に違和感があり、カックンブレーキになりやすい」という話であった。その辺を「改善」したことが先代から乗りかえたユーザーに「ブレーキが効きにくい」という印象を与えているのではないかと、私は勝手に想像していた。だが、やはりこの問題は、実際にこのクルマを買って所有している方のナマの声を聞かない限りは、わからない。本当のところはどうなのか、ユーザーさんの話を聞いてみたいものだ。
それにしても、3年ほど前までは磐石と思われていたトヨタの経営だが、一昨年のリーマンショックに始まり、昨年の諸外国でのリコール問題、追い打ちを掛けるようなプリウスのブレーキ問題・・・トヨタは、大丈夫なのだろうか?もしトヨタが倒れるようなことになったら、日本は、大変だ。たとえば、朝青龍がここで引退するなんて、数ヶ月前には想像もできなかったことだが、現実にあのような形になってしまった。盛者必衰とはいうものの・・・非常に心配なニュースだ。