形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

薬草・ゲンノショウコ

2013-06-18 14:08:21 | Weblog

はじめてゲンノショウコを見たのは、夏の城址公園だった。
名前は、子どもの頃から薬草として聞いていたが、実物を知らなかった。 
これがゲンノショウコとわかったのは、咲いている花を見てなんだろうと思い
調べたら、ゲンノショウコだった。 いままでに何度も見ていたかもしれない。 
それほど珍しい野草ではない。

民間で古くから薬草としてよく知られている。 
名前は「現に効く証拠」から、「ゲンノショウコ」と大昔につけられたという。
おかしいほどそのままの名前だが、それほど効能ありということか。

子どもの頃、母親に飲まされたような気がするが、どんな味だったのか、
記憶にない。 たぶんセンブリのように苦くはなかったと思う。 
健胃整腸薬として、胃の調子が悪いときや下痢したときに使われるようだ。

葉の切れ込み方が、キンポウゲ科の植物によく似ている。 
キンポウゲ科の植物には、毒草として有名なあのトリカブトがある。 
田舎の古くからの家々では、花で確かめた後の土用の頃に、
自家用薬草として採取したという。 フウロソウ(風露草)科で、
花はトリカブトとはまったく違う。 花を見れば間違えることはない。 
ピンクの花もある。



ゲンノショウコが種をつけ、それが弾け飛んだあとは写真のような形になる。 
お神輿(みこし)によく似ている。 ゲンノショウコの別名を「神輿草」という。

                      
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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