湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

今年の、晩秋・・・・・

2011年12月08日 | 詩歌・歳時記

                  

今年くらい、枯れ葉、落葉の切なさが身に沁みる晩秋はないようだ。

私もいよいよ冬の世代に突入したのかな。 雑木山の赤、茶色が胸に迫る。

                        

          哀号と荒ぶ木枯らし空をゆく

「哀号」とは、朝鮮の人々の、運命や生活の呻きに、つい口をつく嘆きの言葉だ。

        

          志と詩と死おのずと散りぬ枯れ葉かな

野心に燃えた若き日、静かな諦観に肩を落とした中年の日々、そして初老の今に、

夢の炎は消えず、燃えさかっている。 あと1枚、レコードを出さずにはおれない。

          朴枯れ葉生あるごとく舞ひて散る

                      

          村と邑つなぐ峠の時雨かな

          虹たちて湖北に冬はきたりけり