故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.352 「縁起物」のお話。

2014年12月18日 | 日記

今日は昨日に続き「全国大陶器市」の様子をお届けしたい。会場では多くの皿、茶碗、急須、ぐい呑、コーヒーカップなどが展示、即売されていた。その中で私の目を引いたものは、愛嬌のある「招き猫」であった。この「招き猫」は電子辞書によると「前足で人を招く姿をした猫の置物。客や財宝を招く縁起物として商家などで飾る。」と説明されている。

 

会場では“右前足”を上げたもののほか、“左前足”を上げた「招き猫」も見られた。私が黒龍江大学の日本語教師をしていた頃、卒業論文に日本のこの「招き猫」を取り上げた女子学生がいた。会場にある「招き猫」を見ていたら、その学生のことを思い出した。

 

この「招き猫」のほか「狸」や「ふくろう」の縁起物も展示・販売されていた。「狸」は『(他)の者より(抜き)ん出る』⇒『他者より優れている』の意味があるという。「ふくろう」には様々な当て字がある。「不苦労」...苦労知らずの意。「福来」...福が来るの意。「福籠」...福が籠にたくさんつまった様子。「福老」...幸福に年をとるの意。

 

などがあり、「ふくろう」は日本では縁起のいい鳥とされている。しかし、中国では夜中に騒ぐ気味の悪い鳥として嫌われているのであるが……。さらには沖縄県特産の魔除けの置物である「シーサー」も展示されていた。

  

沖縄県特産の魔除けの置物である「シーサー」も展示されていた。

目を楽しませてくれる陶器が数多く展示されていた。