・早起盥漱( かんそう )して本堂に籠る。
漢検協会 完全征服より
カン
そそ(ぐ)、すす(ぐ)、たらい
盥
【解字】会意。臼+水+皿。臼キョクは、両手の象形。皿ベイは、盤の象形。両手に水をくんであらう、たらいの意味を表す。
- たらい。手を洗う器。
- あらう。すすぐ。手を洗う。
- 洗濯などをする器。
<新漢語林より>
「たらい」は、手洗いの転。
”たらい” という字は他に、盤 と 槃 がある。
皿はうつわを、般は大きい舟の意で、手を洗うたらいの意味を表す。
般が初文で、盤、槃はその繁文。
盥は、手を洗うこと。
盥漱(カンソウ) ⇒手洗い + (漱)口をゆすぐ
盥頮(カンカイ) ⇒手洗い + (頮)顔を洗う ※怪しい
盥沐(カンモク) ⇒手洗い + (沐)髪を洗う
盥洗(カンセン) ⇒手洗い + (洗)足を洗う
盥櫛(カンセツ) ⇒手洗い + (櫛)髪を櫛けずる
と、洗う箇所・作法により、字を書き分けている。
「たらい」というと洗濯板とセットになっているこんなのを思い浮かべていた。
もちろん見た事あるし実家には残っていると思う。
でも、盥漱とかする盥は、おそらくこんなのだと思う。
少し立派過ぎるかな。