・間宮海峡の旧称を韃靼( だったん )海峡という。
漢検協会 完全征服より
タツ、タン
なめしがわ
靼
【解字】形声。革+旦。音符の旦タンは、たいらかの意味。毛皮の毛を取り脂肪を除いて平たくした、なめしがわの意を表す。
- なめしがわ。柔革。
- 韃靼は、古代蒙古系の一部族。
<新漢語林より>※韃は準1級
間宮海峡のことを韃靼海峡とは初めて耳にしました。
◆間宮海峡
樺太(サハリン島) とユーラシア大陸(北満州・沿海州)との間にある海峡。
間宮林蔵が樺太が半島なのか島なのかを調査したことによる。
間宮海峡 :日本語
タタール海峡:英語・ロシア語
韃靼海峡 :中国語
◆韃靼
中央アジア タタールの音訳。モンゴル族。
韃靼といえば ”だったん蕎麦” を思い浮かべる。
実際食べたことはないが、主に北海道で生産されており、中央アジア原産の苦蕎麦とある。
ちなみに日本の伝統食である ”蕎麦” の原産も東アジア、中国、朝鮮から日本へ渡来したものらしい。
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1級の学習、完全征服の音読みから始めています。
まだ始めたばかりでだが、意外に思ったのが結構準1級配当の字があるということ。
「有卦」「紐釦」「擾乱」とか。。
もちろん、”こんな漢字があるの” というのが大半です。
異国語を勉強しているみたいで、どんな字なのかを知らない人に説明できないものばかり。
「音読み」ですが、ひとつひとつ書いて意味を辞書で調べながらなので時間はかなり掛かります。
それでも忘れてしまうので、どういう方法で脳に記憶し結びつけておくことができるか苦労しています。
まぁ急ぐ旅でもないですし・・・。
続けて一級の勉強を始められた由、ご立派だと感服しています。
さて、韃靼ですが、
「てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った」
という安西冬衛の詩を近藤摂南という人が書いたものを若い頃に見ました。
→ http://www.all-japan-arts.com/syodou/214.konndo/214_2.html
漢詩ではなく日本語の近代詩文が書の作品になっています。
「てふてふ」と「韃靼海峡」が何を指しているのかは分かりませんが、
てふてふの柔らかさと韃靼海峡の頑強な感じが面白いですね。
間宮海峡やタタール海峡や津軽海峡では何ともサマになりません。
韃靼海峡の最狭部の幅は約7.3kmとあります。蝶でも渡れそうですよね。
でも、近藤摂南の書はなんとも味があります。
蝶が飛んでいる軌跡を表わしているのでしょう。
素晴らしいものを見せていただきました。