戦場を 腥 い風が吹き渡る。
ショウ、セイ
なまぐさ(い)、みにく(い)、けが(らわしい)
腥
【解字】形声。月(肉)+星。音符の星は、ほしの意味。肉の中に星のようにまじる白い脂肪のある、しもふり肉の意味を表す。
- なまぐさ-い。
- 豚のしもふり肉。
- 生肉。
- あぶら。鶏肉のあぶら。
- きたない。けがらわしい。
「生臭い」では迫力がないし、なんとも魚が腐ったような感じが拭えない。
「腥い」は、血生臭さ(生き血)が漂いやはり迫力が違う。
でも、肉の中の星降るような脂身で「霜降り肉」なんてすごく ”お上手” だと思いませんか。
あくまで主観ですが、
①魚をつかんだ手が生臭い
②生臭坊主
③派閥をめぐる腥い話
このような使い分けかなと感じます。
ちなみに、 ”「なまぐさい」を漢字で書きなさい” という問題は見たこともないし出題されないと思う。
なぜなら、「腥い/生臭い」のどちらでも正解となるのだから。