・箕で穀物を簸( ひ )る。
ハ
ひ(る)
あお(る)
簸
【解字】形声文字。箕+皮。音符の皮は波に通じ、なみの意味。箕は「み」の意味。「み」を波うたせ、米のぬかなどを除去する、ひるの意味を表す。
- ひる。箕であおって、穀物のぬかやちりを取り除く。
- あおる。あおりあげる。おだてる。そそのかす。
<新漢語林より>
箕シリーズ第2弾。
わたしも小学生の頃、箕を使って親の手伝いをしていたと以前記事に書きましたが、さすがに「ひる」という言葉は使ったことはありません。でも親はきっと使っていたと思います。だって、箕の用途といえば”簸(ひ)る”ことしかないでしょう。私は簸る事はしないで箕に小豆を載せて運搬していましたが。
もうひとつの読み方である、”簸(あお)る”は、ネットで検索しても出てきませんでした。おそらく、お花見した後に敷物のテントを片付ける時、付着したゴミや土を取り除くためにテントの端を持ってバタバタさせることを「あお-る」と言いますよね。その行為の事は、この「簸(あお)る」と違うのだろうか。
最近、箕自体を目にする事も少なくなってきたと思います。
私の親の年代が居なくなってしまったら、「箕で小豆を簸る」なんて言葉を誰も使わなくなってしまうのだろうか。
モノもわからない、行為もわからない。
テレビで喋ったらテロップが出てきちゃいそう・・・。